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閑話5

当てなくてもいい所にスポットを当ててみました。

そろそろ4万文字突破予定。

〇Cランクのおっさんの冒険


冒険者ってやつになって早20年。

アラサーのおっさんになってしまったが奥さんはいない。

身を固めるなんてできそうもないからだ。


「おはようございます。オッサムさん」


無精ひげのおっさん相手でも冒険者ギルドの受付嬢はきちんと挨拶をしてくれる。

毎日、これである程度は癒されるってもんだ。

若い冒険者共のアイドル的な娘も居たりするが・・・・。

10歳も離れると、そう言った感情に少し乏しくなるもんだ。

しみじみおっさんになったもんだと自覚する。


「今日も護衛依頼が多いな?討伐系はあるかい?」


「そうですね。領主等からの討伐依頼は常時あるのですが

 材料採取のための討伐は他ギルド等からの依頼によりますからね~」


そう言うと、依頼書の束を確認しだした。


俺達のパーティは6人で組んでいる。

今年の新人二人を加えたので少し大所帯だが、

結局、中堅どころが教えていかない新人は育たないまま命を落とす。

それが嫌で必ず新人数人はパーティに入れている。

そのまま付いてくる奴は居ない。

パーティ契約で1年だけという事にしているからだ。

その間に鍛えて自分たちで頑張ってもらうようにするのが目的だ。


「そういえば、この間の盗賊討伐はすごかったですね?」


「あれかぁ。俺らじゃなくて一緒に戦った冒険者がすごかったんだよ」


いくつかの依頼が見つかったのか、書類を見せてきた。


「では、そんなCランクのオッサムさんパーティにはこれを」


内容はどれも商隊の護衛だ。

一番多く依頼が来るものである。

報酬、日数、場所等を検討するため依頼書を借りていく事にする。


「ちょっとメンバーと相談だ。これ借りてくぞ」


「ええ、複製ですのでどうぞ」


冒険者ギルドの掲示板に掲載されるの緊急の物のみで、

ある程度、日数に余裕があったりするものや緊急でない依頼は別で受けることになる。

当然だが何百人といる冒険者が掲示板に掲載される依頼だけで成り立つはずもない。

知らない新人にはこういう事も教えなくてはいけない。


「おっさん!今日はどうするんだ?」


おっさん呼ばわりなのはいつもの事なのでスルーする。

5つほど年下の剣士のフィーガだ。

先月の盗賊退治の後に結婚したので張り切っているようだ。


「フィーガか、とりあえずどこかテーブルをパーティで確保しよう。

 それから相談して決めようか?」


「おう。わかったぜ」


今年のパーティメンバーは6人。

新人二人はそこそこの有望株なのできちんと教育している。

パーティで席に着くとまずは各自に依頼書を見てもらう。

そして新人からの意見をまず聞くことになる。


「おっさんさぁ、なんで討伐依頼やんないの?」


ヴィオトスが今年の新人は言うのは大体そう言う所が多い。

どうももう一人の新人のライラに良い所を見せたいらしい。

先の護衛任務では相当にビビっていたのを思い出す。

盗賊20人以上に襲われるなんて普通にない事だから仕方がない。

ただ、それでへこたれない代わりに魔物討伐に行きたがる。


「お前が考えているより魔物は討伐した所で実質の実入りが少ないんだ」


最初の護衛任務で大変な目にあったのは分かるが、

だからと言って魔物討伐の方が楽なわけでは無い。


「武器、防具の修繕費用、討伐にかかる日数分の食事費用、

 それで失敗でもしたら割りに合わないどころじゃなく、

 まともにやっていけなくなるんだ」


こういう事をまずは理解させていく。

生活していくための知識だ。

成人して田舎から出てきたばかりのまだまだ尻の青いガキンチョだ。

言って聞かせるのは難しいだろうが。


「まぁね、それにね護衛って言ってもこないだみたいなのは滅多にないから、安心して?」


気を利かせているのだろうフィオルが諭すように言う。


「だぜ?俺の嫁がいってんだし、

 新人指導じゃぁおっさんはこれでも有名なんだぜ?」


フィーガは自分の嫁を強調していう。

この間の命の危機で決心がついたらしくめでたく結婚したのだったな。

うらやましいことで。

どうせ、俺はおっさんでモテやしないさ。


「そうなんですね~。

 この間は生きた心地がしなかったので結構不安だったんです」


「だ、大丈夫だぜ、オ、オレが守るからッ!」


もう一人の新人であるライラ嬢の言葉にヴィオトスが素早く言う。

うん、いい所見せたいんだろうなぁ。

俺も若い時はそんなだったんだろうなぁとしみじみ思う。

全く聞いていない男が一人いてそいつはと言うと弓の手入れをしている。


「ガリックはいいのか?まざらなくて」


「ああ、問題ない。適当に決めてくれ。

 お前の事は信用している」


なんというか寡黙な狩人である。

弓を使っての狩りを得意とする奴だ。

実際、Bランクパーティで通用するくらいの腕前はあるが、

俺と長い事一緒にやっている。

「信用」と言う言葉に少し重い何かがあったのかも知れない。


新婚はイチャイチャしているが、別段問題ないだろう。

ベテランに近い俺と、ガリックに、中堅のフィーガとフィオル。

そこに新人を二人混ぜる事でどうしても

Cランクから上がらないのは仕方がない事なのかもしれない。


だが、別段きにしちゃいない。

さて今日も新人に依頼書の選び方を教える。


さて、今回は長旅になりそうだ。

一番割りの良いローグ領までの護衛依頼を受けるだろう。

往復3か月って所かな。

評価ブックマーク、ありがとうございます。

まだの方はよろしければお願いします。

このあたりの定型文入力ないから毎回書かないといけないのがめんどうですねぇw

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