表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/69

閑話4

今回はメインヒロインの王女?の話を少し。

私が転生したと解っていたのは生まれた直後からだ。

ただ、神様的な存在に合った記憶はない。

記憶を持ったままの転生。

ライトノベルなんかでよく見かけるファンタジーだ。

私の高校時代にもそういった物が流行ったりもした。

特にお姫様やら侯爵なんかになるんだけどほぼ『悪役』で、

それから良い事して王子様とかのイケメンズに押し寄せられるのだ!

そう、イケメン「ズ」だ。複数いるのだ。

と言う事は。

私にもそういう話があるのだろうか?

気になった私は探りを入れたが実際ただの王族の4女でしかなかった。


それらは基本お城の図書室に私は来ていた。

6歳児の身体は本を取り出すのも難しい。

早々に文字を読めるようになり、早速とばかりにあらかたの知識を詰め込んでいく。

まず、このオッドアイ。

この眼で見ると気持ちが悪かった。

「悪意」等が黒いモヤモヤでその人にまとわりついているのだ。

最悪な時にはそれが人型やバケモノみたいなものに見えた事もある。

司祭長の知り合いらしいルシア様という方がいらしてこの眼の対処方法を教えてもらい。

意識的に「視ない」事ができるようにまでなったのは行幸だと思う。

常に見えていたら気が狂いそうだった。


その時に教えてもらったのが「聖女」のお話だ。

それは本になっていて市販されているらしい。


内容は。

同盟国の勇者、聖騎士、魔女と呼ばれる精鋭と聖女が力を合わせて

魔王国の魔王を打ち倒すという英雄譚だ。

その中の聖女の瞳が私と同じオッドアイだった。

これが偶然なのかはわからない。

が。

解る事があるとすればこの瞳の力は危険であるという事だ。

そこから信用できる人間でのみ身の回りを固めたのだ。

王城内からは出ずに引きこもっても居た。


その引きこもりの中でこの英雄譚だけが私を励ますのだった。




その物語は絵本になっている----------------------


オラフティア王国最強の騎士と言われるジダル。

平民で在りながら騎士団に入り、さらには最強の座を勝ち取るまであるのだ。


程なくして魔国による戦争が始まる。

攻めてきた魔国軍になすすべもなくやられていく連合国家の兵士。

それをよしとしない各国の王達が精鋭を集い一つのパーティを作り上げた。

オラフティア王国からはジダル。

ゼネデイロ聖王国からは聖女トゥーラ・フィライオと護衛として聖騎士である

ユシャラ・アーバインが選ばれる。

ワークリア帝国からは最強の魔女ラウラーダ・カイリスが選ばれた。


ただ、彼らでは魔族を相手取る事は出来ても軍を相手に戦う事まではできない。

一騎当千ではあるが魔族自体が化物なのだ。

だが魔国の指揮官クラスと壮絶な戦いの末m

幾度となく破っていく精鋭パーティをいつしか勇者パーティと呼ぶようになった。


だが魔国の王、ガルイック王は好戦的で必ず戦場にその姿を現し、

圧倒的な戦力で連合国軍を蹴散らしていたのだ。

そしてその事を逆手に取り連合国は精鋭部隊パーティを魔王の元へ無傷で送り、

魔王のみを倒してしまう事を提案する。


「魔王が居なくなれば相手も引くだろう」


「そうね。この戦いを終わらせる為にもそれしかないわ」


聖女は勇者ジダルに賛成する。


「ジダル、聖女様を死なせたら承知しねぇぞ!」


「わかってるさ、ユシャラ!お前が隣にいるんだ守り切れる!」


後の勇者ジダルと聖騎士ユシャラは互いの拳をぶつけ合う。


「な~に~?私は守ってくれないのかしらぁ?」


帝国の魔女がそこに文句を言った。


「そんな事は言っていないだろう」


「そうだぜ!」


決戦前の夕食に舌鼓を打ちながら、笑い声がこだまする。

最後かもしれないのだ。笑っていこう。

前向きなジダルの言葉に皆が同意する。


その夜、聖女とジダルは星空を見上げながらお互いの気持ちを告白するのだった。


「いけません。私は平民です。貴方とは結ばれることはないのです」


かしこまった言い方をする。

パーティでは言わない言い方でジダルは拒絶する。

身分差のある恋愛は成就しない。


「王族だから・・・ですか・・・?」


「それもあります。ですが・・・」


「だったら、私をさらってください!

 平民になろうがついていきま むぐぅ!」


ジダルはそれ以上言わせない様に抱き寄せて唇をふさいだ。

とろけるようなキスの後にゆっくりという。


「魔王は倒します。ここから逃げることはしない。

 そしてその後、疲弊した国家を導くのに僕らは必要になるのです」


聡明なジダルはその先まで考えていた。

恐らく、一騎当千である自分たちは各国に分散される。

一つの国にまとまってしまえば・・・それが脅威になりかねないからだ。

特殊な聖剣を振るえるジダル。

聖魔法に特化した聖女トゥーラ・フィライオ。

魔術の天才である魔女ラウラーダ・カイリス。

それぞれの国にて拘束に近い制限が掛けられるだろう事は解っていた。


愛する彼女を連れて逃げては追っ手によって殺されるだろう。

その先に安寧などあるわけがないのだ。




無事に魔王が討伐される事で戦争は終結した。

その後、勇者ジダルはオラフティア王国の王女と結婚しその生涯を終える。

しかしその後、聖剣は二度と輝きを取り戻すことはなかった。


----------------------------------


というのが一般的なおとぎ話風に伝わっている。

絵本として情操教育に役立てているのだろう。

情ではなく義務をまっとうする貴族の見本みたいな事だ。


そしてこれは実際には500年程昔の出来事だ。

私が居た日本にして言えば戦国時代くらい前の話になるのかな?

この話がどこまで正しいかなんてわからないレベルだ。

おとぎ話としておく方がいいのかもしれないが引っ掛かりがある。


聖剣と書かれている剣は輝くのか?


なら何故その時代にのみ勇者なんていたのか?


はたまた魔王?そんなゲームじゃあるまいに?


それに聖女もそうだけれど登場人物が豪華すぎる。


同時にこの軌跡的な人員が集まるご都合主義な話があるのだろうか?

欲に溺れない勇者、聖人君子な聖騎士に民を重んじる聖女ときた。

何か意図的に集められていると考えるのは気のせいなのだろうか?


そう考えると、私に発現してしまった聖女と同様のオッドアイの魔眼があるのなら

私を守る聖騎士が居て勇者が現れたりするのだろうか?


生まれ変わった私はお城から出ることができない。

そういう、誰かに守られたりする物語に心を奪われても仕方ないのだ。

まだ、6歳なのだ。たとえ前世が27歳だったとしてもね。


そんなこんなで期待した聖剣の勇者の血を引く王子を目の当たりにして、

顔はとてもすばらしく、将来はイケメンなのに中身が悪だと解ったとき、

落ち込んだりしたものだ。


はぁ。どこかにいるのかしらね?

私の勇者様は。

想像の中ではピンチの私をかっこよく助けてくれたりする。

そして恋に落ちるとかの妄想にもふけってみたりする。

体に心が引っ張られているらしく、そういう乙女の部分が多く出る。

精神年齢はかなりイってるのだけれど。


そして・・・

イケメン男(勇者)とゴツイ男(聖騎士)の二人が、

ボーイズでラブリーな事をするのをも妄想するのだった。

グフフ、腐腐腐腐腐腐腐...。

評価及びブックマークありがとうございます。

まだの方もよろしければお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ