発動 ドリル撲滅作戦①
次の日ジーク様と一緒に学園に登校した。
教室の中にはまるで私を待っていた様に、アイリス辺境伯令嬢がいた。
婚約のお話はお断りしたけど、どこか気まずい。
「ごめんなさい、アイリスさん」
「え、何が?」
「王子との一件は、まだ聞いてませんか?」
「聞きました、胡蝶蘭をお送りしようか迷ってましたの、
政略結婚でしたから、なんーーーの未練もございません」
ま、まあそれなら安心、王子はお可哀想ですが......
「女にフラレた相手に胡蝶蘭はやり過ぎだ」
「あら王子様、おはようございます」
「おはよう、アイリス嬢、今回の件は申し訳無かった」
「いいえ、お気になさらず、お互いに想い合ってなどいなかったのですから」
「そうか、だが辺境伯の顔を潰したのは事実だからな、直接詫びにいくよ」
「お気になさらないで下さい、貴方もこれ以上ガサツな女に関わりたくないでしょ」
「いや、ガサツだとも関わりたく無いとも思っていないぞ、
俺は気に入らない人間をいつも側に置くほど酔狂じゃない」
「その割にはいつもご令嬢を侍らせていたじゃないですか」
「仕方がないだろう、王族とはいえ高位貴族の令嬢を邪険には出来ない、
それにいつも側にいる事を許したのは、アイリスだけだろう」
「どうですかね、お胸が大きいご令嬢の時は、
少しばかり対応が違ってた様に思えるのですが」
「うっ、それは、あれだ、きっと勘違いだ」
「ふん、私だって形は良いんです!」
「.......是非とも一度拝ませて欲しいものだ」
「見せる訳無いじゃないですか」
「そうか、そうだったな、そう言う話をしてたのだな、
嫌そもそもそう言う話だったか?」
「ジーク様」
「なんだいリーナ」
眩しい、私の婚約者様の笑顔が眩しい。
目が、目がぁ~
「いえもしかしてですが、結構あのお二人仲が良いのですか?」
「ああ、王子も言ってる通りに、常に側にいて良いといった令嬢は、
アイリスさんだけだからね。
私も良くは知らないけど、あのマーガレット嬢と出会ってから、
少しづつ疎遠になったらしい」
なるほど、小説の強制ルートにハマったのね。
白豚の私がルートから抜け出したように、
ドリルを無くせば開放されそうね、ここは一肌脱ぎますか。
一時間目の授業は、この国に関連する国の最新の情報を学ぶ授業だった。
我が国の王城炎上事件ものっているので、
結構最新の情勢がのっているみたい。
あと皆、私を見ないで燃やしたのは、私じゃ無くてママンよ。
授業の合間にピンクちゃんが私のところに来た。
ジーク様が追い払おうとしてくれたけど、
話ぐらいはきいてあげますとジーク様に言った。
だけど王族より後に登校ってどうなんだろう。
家の事情なら仕方がないけど、髪形気合入ってるしなー
「この泥棒猫!!」
え、公爵令嬢に対して第一声がそれですか?
お魚くわえちゃいますよ、あとジーク様がこわひ、殿中でござる。
「えっと、何のお話ですか?」
「ジーク様と婚約したんですって、
こんなの小説には無かったのに、どんな手使ったのよ。
もしかして貴方も転生者でズルしたの?」
確かに転生者だけどズルはしてないかな。
そもそも元ネタ知らないし。
「何をおっしゃっているのか分からないのですが」
「トボケないでよ、後私を迷宮ナンチャラクラブに入れなさいよ」
あのせめて、クラブ名ぐらい覚えてから言って欲しいのですけど。
迷宮お料理探険クラブ、、、よね確か。
「お料理部門は人数制限ありませんが、
探険クラブは五人単位でしか受け付けてなくて、
それに部長は、アイリスさんですし」
実際は、エレオーレさんやアンドレさんを加えればいけるのですけど、
絶対にエレオーレさんが嫌がるタイプだし、
アイリスさんにスルーパスしよう。
「何よ、平民だからって差別化するの?」
「あの~、もし良ければ、私とヘーゲルはお料理クラブだけで良いですけど」
裏切ったわね、マリー。
ヘーゲルさんに変な虫がつかない様にきりすてたわね。
その微笑みうさんくさいわよ。
「良いですわ、入部を許可します」
アイリスさんの決定でピンクちゃんの入部が決まった。
「なら一人枠が空くだろう、俺も入れてくれ」
王子の入部も決まった、急がないと。




