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貴女が堕としたのは、金髪の第一王子ですか?銀髪の公爵子息ですか? 四日目②

年頃女の子であれば誰でもが憧れる優しい王子様

幼い頃から繰り返し読んでいた絵本

その日王子様のお嫁さんになれる

私の両親の様にいつまでも仲良く暮らせる、そんな夢を見ていた


私の王子様は私には優しく無かった。

大きな女、そんな言葉が頭に残って離れなかった。


自分は公爵家の娘、いつまでも家族に甘えてはいけない

でも、あの日から変われない、勇気を出しても自分に聞こえる酷い言葉。


変わらなければならないのに


自分の生まれた国を出て、両親から離れるのは怖かった。


でも自分をはげましてくれる、もう一人の自分がいてくれて

少しは、ほんの少しでも良いから変われるかな、変わらないと。


隣国に来ていきなり私に向けられた言葉は厳しい物だったけど

今度は頑張れた、頑張れた自分を少し好きになった。


少しずつ少しずつ私の周りは優しさに包まれていった。


『誰のお嫁さんになりたいの?』

あの時のリアルちゃんの言葉は

どこか自分に関係ないことの様にしか思えなかった。


でも、ジーク様の住む人たちが少しでも豊かに暮らせるように

この土地に実りを、この土地に美しい花を。


自分は美しくなれなくて、王子様の隣にはいられなかったけど

周りにいてくれる人の為に、少しでも必要になれるなら

それはそれで、私は幸せなのかもしれない。


朝起きた私は夢の内容は覚えていなかったが

枕元に置いた桜のアクセサリーのせいかは分からないけど

とても優しい夢を見たきがする。


ーーーーー


今日もフェン君に乗せて貰って

湖に向かう途中の道に綺麗な小さな花を咲かせた木に囲まれた小道を通った。

テンション爆上がり!!


途中パンさんが懲りずにまた私になにか言おうとして

サクラさんに睨まれて、ジーク様に必死に止められていたのが面白かった。

でも、紅の・・位までは聞こえたので、最後まで言ってしまってたら

今日こそは、ハッバローネ草の刑確定だったけどね。


湖が綺麗に見えるポジションにシートを広げて

本日は、なんちゃってハンバーガー

うーまーいーぞー

ハンバーグは比較的シンプルなので苦労しなかったけど

ソースがなかなか難しく研究の余地あり。

スマイルをゼロ円で売れるのは伊達じゃない。

サイドメーニューはポテトフライでお願いします

当然作った、格納スキルが非常に優秀で揚げたてのポテトフライ最高!!

皆んなからも大変好評で、ワイワイ騒ぎながら食事をしていると奴が来た。


湖の中から、シーツを雑に縛って

モップに付いている糸をわざわざ金と銀の髪に見立てた人形を両手に一体ずつ持って

女神様はこう言った。


『貴女が堕とせたのは、金髪の第一王子様ですか?

銀髪の公爵家子息ですか?』


「・・・どちらも堕とせてません・・・」


私を憐みの目で見て、フッと鼻で笑うと

女神様は、静かに湖に沈んで行った。


しなす、絶対に今日こそはタマ取っちゃる!!

私は、ブースト魔法をかけて中規模雷矢をバンバン湖に撃ち込んだ。


『イベントクリアーおめでとう!!』


愉快な声が聞こえると湖が一瞬輝いて

私の手のひらの上に白い花が舞い降りてきた


「これは、乙女の花だね」

「乙女の花ですか?」

「うん、この湖が若いカップルのデートスポットなのはサクラ見以外に

この湖で手にいれた白い花を髪に飾って想い人と過ごすと想いが叶うらしい


本当は、サクラ見の時期に業者がお金を出し合って白い花を湖に浮べるんだけどね

せっかくだから、リーナの髪に飾ってあげるよ」


ジーク様はそう言って私の髪に花を飾ってくれた。


湖に消えた女神様に魔法を放って手に入れる恋愛イベントアイテム

もう少し王道の普通のイベントでは駄目なのだろうか。

途中までレシピ通りに作った料理に

最後に自分らしさを出す為に入れた調味料でガッカリした味になってしまう

そんなイベントだった・・・・

嬉しかったは嬉しかったが、普通に作ってください、お願いします。

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