祥吾さん、あのね。
その夏、十六歳の私は見知らぬ男の人に誘拐された。彼は風変わりで美しい人だった。
「この子のこと、誘拐するから。身代金は2億。びた一文まけないんだからね」
余命いくばくもないという彼は、天国でより美しい海の話をするために旅行をしている途中だった。誘拐された私は、彼と一緒に海の近くのホテルへ泊まることになる。
これは私の失恋の話で、彼の失恋の話だ。
「結局、恋をするってどういう感じなのかな」
「わからないけど、上手く言えないけど――――」
(フォロワーさんとの企画で書きました。カクヨムにものっけてます。よろしくお願いします)
「この子のこと、誘拐するから。身代金は2億。びた一文まけないんだからね」
余命いくばくもないという彼は、天国でより美しい海の話をするために旅行をしている途中だった。誘拐された私は、彼と一緒に海の近くのホテルへ泊まることになる。
これは私の失恋の話で、彼の失恋の話だ。
「結局、恋をするってどういう感じなのかな」
「わからないけど、上手く言えないけど――――」
(フォロワーさんとの企画で書きました。カクヨムにものっけてます。よろしくお願いします)
第1話 私は誘拐された。
2022/07/03 10:50
第2話 私と彼は海へ行った。
2022/07/03 11:00
第3話 彼は魔法使いだった。
2022/07/03 12:00
第4話 甘夏のサイダーは最後まで彼のお気に入りだった。
2022/07/03 13:00
第5話 私と彼は失恋した。
2022/07/03 14:00
(おまけ)布美さん、あのね。
2022/07/03 15:00