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赤い星のリンカーネーション  作者: 鳥皿鳥助
二章 その名は星を越える戦士たち
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第17話 その名は星を越える戦士たち






 ユウトのミッションに乱入したジンとクレナだが、この行為は勿論好ましくない物だ。


 だが今回のように敵が多く、ミッションホストであるユウト側が事後承諾をした事により不問とされた。

 またユウトが報酬の山分けを申し出た事から、二人には特別報酬が支払われる事となった。


「――にしても、派手にぶっ飛んだなぁ~……」

「全く、もう少し丁寧に扱ってよね!」

「そうですよマスター、私は一点物なんですから」

「わーってるわーってる! 悪かったっての……」


 ヴェルカ―の工房に搬入されたアルゴンだが、左腕を中心とした各所がズタボロとなっていた。

 その様子にある意味関心するジンだが、メカニックであるネイトとバディのアルからは苦言を(てい)される。


 二人の連携()撃を受けたジンは、逃げるように工房から退出した。






 ――――――――――――――――――――






 ジンが工房から逃げ出した頃、彼の元には丁度クレナからの招集がかかった。

 丁度良い逃亡理由の出来た彼は、同じような扉の密集する区域へ向う。


 こうした時、多くのVRゲームで実装されているマップ機能が役立つ物だ。

 マップの指示に従ってジンが扉を潜ると、そこには彼以外の全員が揃っていた。


「おっす~、呼び出しあったけど一体何の――」

「――ごめんなさい! 僕のせいでジンさんの機体が……」


 開口一番、ユウトがジンへ頭を下げた。


「あ~、そういうの良いから。……勝てた事を喜ぼうぜ?」

「そうよ。ジンがバスターソードを忘れていかなかったら、もう被害を押さえられてたかもしれないしねぇ~?」

「おまっ、今それを言うか!?」


 こうした会話も、全員が無事に戻ってこれたからの物だろう。

 部屋の中ではしばらく笑いが続いていたが、タイトが咳払いをして場を整えた。


「――で今日の本題はユニオン結成だよ。俺から出す最後の参加条件はユウトも参加する事だったが……」

「是非僕も一緒に戦わせて下さい、お願いします!!」

「……との事なんだ。あとはアンタら二人が受け入れてくれるかどうかだ」


 顔を見合わせ、ジンとクレナは笑みを浮かべた。

 最初から答えは決まっている。


「勿論、歓迎しよう……」

「盛大に」「――言わせねぇよ!?」

「チッ、ジンが振ってきたネタじゃない……」

「おまっ! こんにゃろォ!!」

「フフフ……VFの時と違ってこの体に速度差は無い。つまりジンにアタシは捕まえられない!!」

「クッソ、逃してたまるか!! テクニックで速かった事を証明してやんよォ!!!」

「……ククク、ハハハハッ! 面白いなお前ら!!」


 結局ジンはクレナを捕まえる事が出来ず、彼らの寸劇は観客であるタイトの笑い声によって切り上げさせられた。


 いくら細かい事をあまり気にしないジンとは言え、流石にそこまで笑われれば少し恥ずかしくなる。

 対するクレナはもっと恥ずかしかったらしく、顔が真っ赤になっていた。


「あー、ンでユニオンの名前はどうするんだ? 俺はセンス無いからパスだぞ」

「僕もちょっと……」

「俺は何でも~」

「アナタ達……まぁ良いわ」


 以外にも話を本題へと戻したタイトであった。

 クレナは少し考え込む様子を見せたが、すぐに結論を下す。


「――Exceed(エクシード)Star(スター)Fighters(ファイターズ)……ESFってのはどう?」

「社名使いたいのか何か知らないけど、とりあえず絶望的にダサい」

「文法おかしくねぇか?」

「こういうのは半分位雰囲気だから良いのよ。それに文句があるならアンタ達が考えなさいよ……!」

「「はい、生意気言ってすいませんでした」」

「……よろしい」


 VFの時もジンはギルドを作っていたが、名前はクレナが決めていた。

 センスは相変わらずのようだが、ジン達のユニオン……ESFはこうして始動の音を告げた。






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