離れていても
3年生が卒業してからは学校が静かに感じた。
私も2年になったある日のことだった。
先輩たちが教室に来た。
私に気付きこちらに向かってくる。
「もうおまえを守ってくれる人もいないね。前からムカついてたんだよね。」
私はそのまま突き飛ばされた。
「智也さんと仲良かったくせに、拓也さんにも手つけるなんて汚いやつだね。」
理由はそれだった。
「拓也さんも拓也さんだよ。なんでこんなのがいいのか。」
私は黙っていようと思ったが拓也のことを言われて頭に来た。
「拓也を悪く言わないでください。それに、それって先輩たちのひがみですよね?堂々と立ち向かわなかったのになんで今さらこんなことするんですか?」
私のこの言葉に先輩たちは何も言えなくなり、最後には逆ギレをしてきた。
「なんなの?ちょっと可愛いからって!!」
最後に私は一発殴られて終わった。
その日の夜、拓也との電話の最中だった。
「で?今日は元気ないな?声で分かるんだぞ。何かあったんなら話してみ?」
本当は話すつもりはなかったが引かない拓也に折れ、私は今日の話をした。
拓也は笑っていた。
「いやーさすが俺の彼女だな。よく言った。」
拓也はそう言って喜んでいた。
「次、3週間後に戻ってくるからそのときによしよししてやる。」
拓也は子供扱いしながら言った。
「子供じゃないし!!」
「はいはい。ごめん」
拓也はずっと笑っていた。
遠くに居ても寂しくないよ。
こうして電話できるから。
私は指輪を見ながら微笑んだ。
このまま...幸せな時間が続くと思っていた...




