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第102話 手紙

 1か月ぶりの更新です。申し訳ありません。完全にスランプになっていました。どうすればいいんですかね。

 「勝家ええええええええええええええええええええええええええええええ」


 俺の絶叫が羽柴邸に響き渡った。

 俺の必死な叫びだった。

 官兵衛の話を聞いた話に驚きを覚えた結果叫んでしまった。


 「お、小田殿……」


 官兵衛が困惑している。

 

 「佳奈美は北ノ庄にいるのか? 福井なのか、福井にいるのか?」


 「福居? どこじゃそこは? 北ノ庄にはいるが」


 俺の必死の叫びに対して秀吉は「はて?」と不思議がる。

 え? 俺は自分が言ったことに困惑する。福井がどうして伝わらないんだ。

 そんな俺の疑問を水上が解決してくれる。


 「小田先輩、その、福井っていう地名は江戸時代につけられたんですよ。だから、今は北ノ庄です。ちなみに福井のいの字は最初は居るの居だったんですよ。だから、福居ですね」


 「そうなのか。いかんせん時代によって名前が違うと困るな」


 「群馬でも高崎とかも江戸時代につけられた名前だったな。渋川とか沼田とかは結構古い地名になりますけど」


 ついでに河合がプラスアルファで俺に地名について教えてくれる。

 だが、これは蛇足なんじゃないか。

 それよりもだ。


 「冷静になってしまったが、佳奈美がその北ノ庄にいるっていうのは本当なのか?」


 「私の放った者がそのような情報をよこしてきました」


 官兵衛はそう言うと、手紙を1枚よこしてきた。


 「なになに」


 俺はその手紙を読もうとする。

 ……。

 …………ん?


 「これ、読めない」


 俺はその手紙が読めなかった。

 漢文だということはわかる。

 この時代、漢文だからだ。いや、漢字以外にたまにひらがなもまぎれているけどそれでもわからない。俺の専門ではない。


 「ああ、これね」


 「崩し文字だからですね」


 水上と河合の2人が俺が読めないのを見て手紙をとる。


 「まあ、俺らは戦国時代専門だからきちんと崩し文字の勉強してますよ」


 「ようは、柴田勝家の行動について書かれている手紙ですね」


 河合、水上の2人にはこの手紙の内容が読めるようだ。

 俺も崩し文字の勉強をしておくべきだったかな。

 ちょっと2人がすらすらと崩し文字を読んでいるのを見て焦った。そして、自分の無力さにショックを覚えていた。


 「むぅ」


 「そんなすねないでくださいよ」


 「そうですよ」


 後輩にたしなまれた。

 なんか、ほんと哀れだ。


 「そ、そんなこと言ってないで早く柴田勝家を滅ぼしたい!」


 俺は、秀吉に迫る。


 「いや、それはさっき冬だからって言ったじゃないか」


 「冬でも行軍すればいいじゃないか!」


 「そうはいってもなあ」


 秀吉はあまり乗り気ではなかった。

 俺は、その様子を見てとても残念だった。

 どうすればいいのか。

 どうすれば秀吉が納得してくれるのか。俺の少ない知識で何とかしようと考えるのだった。

 崩し文字について大学時代かなり苦労した経験があります。

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