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黒の英雄譚 ~漆黒の女帝~  作者: 涙目 ホクロ
職人の街 ファージ
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第36話 初の迷宮探索

階段を上ると先程のよう石畳の一本道が続いているという訳ではなく、湿度が高い熱帯の密林らしき場所に出た。

先程の神殿のような迷宮からは想像できない。

ちなみにいきなりフィールドが変わる迷宮はドラキラにはなかった。


「これは、ほんとに迷宮の中なのか?」


思わず口から感想がこぼれおちた。

だってあり得ないだろ、室内というのにこの尋常な温度と湿度を作り出す太陽。

水しぶきを上げ豪快に鳴り響く巨大な滝。

それに上には、天井ではなく青空が広がっている。


「迷宮は初めて発見された時から現在に至るまで未だに謎が多い場所だ。そのため帝国では迷宮を長年研究している。これは帝国の研究者がたてた仮説なのだが、迷宮とは膨大な魔力によって作られた異界という説がある」

「こんな環境を作るってどんだけの魔力を持ってんだよ。迷宮は」

「だからこそ信じられないんだ。俺はは今だに疑っているこの迷宮が人工物だということに」


なるほどな迷宮のエネルギー、つまり膨大な魔力を人工的に作ることが信じられないということか。

そこから推測するに魔力を生み出すことのできる何かが使われているのは確かだろう。

まぁその何かは大体予想がつくが。


「ここの水って飲めるかな?」


ん? 場違いな質問が今聴こえたぞ。


「さぁな。だが見た目は透き通っているが腹を下されたら困る。飲むとしたら滝の水を飲むんだな」

「忠告ありがとう師匠」


修羅姫はこの階に来て喉が渇いたらしい。

まぁ無理もない。

持ってきていた水筒の水もこの暑さじゃすぐに空になる。

オレも一応汲んでおくとするか。


「ぷはー、冷たくておいしい」


修羅姫が滝の水をがぶ飲みしている。

その際に巫女服が透けて肌に張り付き少々いかがわしい姿になっている。

ふむ。実にけしからん、もっとやれ。

だが、バチョフの隊の野郎共が勘付きだしたみたいだ。

修羅姫の面子を守るためにぼちぼち教えるとしよう。


「気持ち良さそうだな。修羅姫」

「ほんと冷たくて気持ちいいよ。雪も来ない?」

「いやオレは水の補給だけで済ませるよ。それよりも修羅姫、水遊びもいいが身だしなみも気にしろよ」

「えっ?」


顔を赤に染めながらも炎の魔人化(イフリートモード)になる。

巫女服が乾いて少し残念な気がするが修羅姫の面子が保たれたので結果オーライとしよう。

てか何気に無詠唱で炎の魔人化(イフリートモード)が使えるようになっている。

というか修羅姫の周りの水が蒸発している、炎属性の魔力も上達しているということか。

この短期間でこんな結果やはりスザクに任して正解だったと思う。


「それにしても、こんな環境なのに魔物が一匹もいないね。それにこうゆうところに必然的にいる鬱陶しい蚊も湧かないし」

修羅姫に言われてみて初めて気づいた。

こんなに緑が生い茂っているのに動物、虫なんかが一匹もいない。

おかしい。


「バチョフ」

「お前も気づいたか。ここには生き物がいない。それとこの滝見覚えないか?」

「滝?」


滝を見上げて観察してみるが、別におかしなところはない。

反射的に滝の水が流れ着くところを見てみる。

あぁなるほど沼がある。

滝の流れ着くところは沼地になっている。

しかも、赤褐色と紫色が混ざった沼だ。

そして沼といったら奴しかいない。


「来るぞ。全員死にたくなきゃ俺の後ろに集まれ!!」


バチョフの号令と共に地面が揺れる。

地面の揺れはだんだん強くなる。

――来る。


「我が絶対的な守りを誇る盾よ。今こそ力を示せ、A Guardian Deity」


PGYAAAAAAAAAAAAAAA


バチョフの盾から透明な膜が張られ地面から姿を現したそいつ(・・・)の攻撃を防ぐ。

バチョフの使った技はアメリカ版ドラキラ限定の魔法。

レイド専用(・・・・・)の守護魔法。


「久しぶりに見たな。ダーティワーム」


バチョフの盾の光がやみ、ダーティワームの全容が明らかになる。


「いやぁリアルで見てみたら相変わらずグロイな。これ、トラウマレベルだぞ」


バチョフがダーティワームの感想を述べる。

ダーティワーム。通称、汚虫。

ドラキラ三大グロモンスターと検索すれば絶対的にヒットするモンスター。

見た目グロイ、攻撃グロイ、住処グロイとグロさに関しては気合十分のモンスター。

しかしこのモンスターただのモンスターではない。

レイドボス――通常のモンスターより基本性能が段違いなモンスター。

実に厄介な相手だ。


鑑定スキルを使いレベルを確認する。

608か。

オレとバチョフは知識があるため相手にしても大丈夫だが、バチョフの隊と修羅姫は遥かにレベル差がある。


「バカ弟子、ちょっとこいつを預かってくれ」


スザクがダーティワームに近づいて行く。

えっちょっと待ってください?

スザクさん何するつもりですか?

ヒヨコを修羅姫に渡して何をなさるおつもりですか?

てかあのヒヨコどこにしまってたんですか?


「全く、害虫ごときが我の道を塞ぐでない――蒼炎」


スザクの抜刀した刀から蒼い炎が燃え上がる。

何なんだあの青い炎。

知らない、オレがスザクを育成させた時にはあんな技覚えなかった。

まさか!?

急いでスザクのステータス画面を鑑定で見てみる。


name:スザク

Levels:900

Abilities:火炎魔法Lv.99 unknown

equipment:紅刃の鎧

weapons:紅刃の刀

title:雪の眷族 紅刃烈火


上がっている、レベルも火炎魔法の最大レベルも。

そして一番注目すべきなのはunknownと書かれているスキルだろう。

これは一体何が起きているんだ?

遅くなってしまい申し訳ありませんでした。

見直しをしたのですがミスを見つけたら作者に宜しければコメント欄で教えていただきたいです。

速やかに修正を行います。

とりあえず今日中に更新できてよかった。

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