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2話 エキシビションマッチ

前回のあらすじ

首席のセレスティアと最下位のトレスが全校生徒の前で試合をすることになった。

ではエキシビションマッチ1回戦第1試合、1組首席セレスティア・フロスハイム対10組30位トレス・ヴェルデイン前へ

「トレス、死なないでね」

ノアが心配そうに言った。

「当たり前だろ」

────────────────────

「では試合開始!」

審判が拡声器を使って言った。


ノアにはああ言ったものの、作戦もなんもないんだよな。


そんなことを考えていると対戦相手のセレスティアが話しかけてきた。


「おい、なぜ棒立ちなんだ、私が先に攻撃するぞ」


観客には聞こえない小さい声で聞いてきた。


「あ、どうぞ」


「そうか、じゃあ遠慮なく」

地面を触り、剣みたいなものを生成し、同時に俺の近くの地面を隆起させ、ドーム状に覆った。地面が液体みたいに動いている。


「能力は状態操作か。意外と使うのは簡単な方だな。」

自分を覆っていた、ドーム状のコンクリートの壁を手で触れて破壊する。その時、状態操作で作った剣っぽいもので俺が作った穴に刺してくる。


「危な!」

間一髪バリアが間に合った。が、すぐに壊される。ギリギリ避けるのは間に合った。


「見間違えじゃなければ今2つ能力使ったか?私の状態操作による空気凝固とは明らかに違ったぞ。もしかしてコピーか?」


勘が鋭いな、コピーがバレたか。でもまだ威力についてはバレてない。俺は術者本家半分程度の威力しか出ない。これがバレると少しまずいか


「第二時能力成長期がきてて能力がふたつある可能性もあるじゃないですか」

一応ブラフを貼っておく


「能力2つ持てる程の実力で10組に入る訳がないだろ」


正論だ。第二時能力成長期は死線をくぐり抜けないと来ない。


コピーした状態操作で自分を覆っていたドームを全て破壊する。


「てかセレスティアさん、君が能力2つ持ちじゃん」


この歳で2つ能力が開花してるのは珍しいな


「てか、何?なんでもうひとつの能力使ってこないの?舐めプ?」


俺の目的はあくまで時間稼ぎだ。会話で時間を稼ぎまくる。能力2つ持ちには勝てない


「最近開花したが故、あまり能力の操作が上手くいかないのだ」


「だがそこまで言うならこれも使って戦ってやろう」


セレスティアが弓を引くモーションを見せる。セレスが引っ張る手を離したその時、光の矢が飛んでくる


「バリア!」


3つバリアを展開したが全て壊れ、俺の顔の横をかすめる


「痛ぇ」

矢が当たったところがヒリヒリする。


「まだまだ行くぞ!」

セレスティアが状態操作で光の矢を変形し、剣にする。


負けじと俺も同じことをするが、どうにも光がまとまらない


やっと上手くいったと思ったその時、セレスティアはもう目と鼻の先にいた。

咄嗟に剣を合わせ防いだが俺の剣は折れ、セレスティアの剣が俺の首元にくる。

「───────やべ、死ぬ」

やばいやばいやばいやばい。

状態操作と光の矢を解き緊急回避の能力を使う。


「あっぶねぇ」


濃い霧を出し、セレスティアから離れる。


膠着状態に入った。


てか霧出し過ぎて俺もどこがどこかわかんねえ。


「え?」

一瞬で霧が無くなり、何かを詠唱しているセレスティアが目に入った。


セレスティアの目がさっきとはまるで違う。

明らかな殺意がある


その時、直径10mはある、光の矢を上から降らせてくる。



───────緊急回避はクールタイムだ。ダメだ、避けれない───────────


ああ、痛い、全身がやけどしたか?動けない。


視界がだんだん暗くなっていく。ノアの心配そうな顔が、最後に一瞬だけ浮かんだ。


(また心配かけて悪いな……)


そこで、意識が完全に途切れた。












最後まで読んでいただきありがとうございます!

次回は少し、トレスの過去に触れる回になります。

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