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092⚫️ウィルフレッダとヴァルターが始まり
「ふむ。ウィルフレッダ。懐かしいように感じる。」
ヴァルターの言葉に、ウィルは笑みを浮かべて頷いた。
「あなたと戦った時よね。思い出しただけで血が騒ぐわ。」
「あの時、あなたが剣を大地に突き刺さず、ワシの首を刎ねていたら・・・今日のこの無血勝利は、なかったに違いない。」
「じゃあ、思い出して言うわね。あの時のセリフを。」
ウィルは一歩前に出て、両軍に告げた。
勝敗は決しました。勝者の権利で、命を奪うことは行使しません。
その選択をすることも、また勝者の権利です。
この剣でも、どの武器でも、あなたやあなたの戦友を討つことは、もうありません。
わたしたちの戦いは、ここに終了したのです。
さあ、食事にしましょう。
この大陸の料理がお口に合えばよいのですが。
敵味方なく、拍手が湧き起こった。
あの時と同じように、風がウィルフレッダの髪をやさしく揺らしていた。




