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081⚫️飽和攻撃
ゼルド・ファルマ王国は、一点集中ではなく、複数地点へ同時多発的に上陸する計画を立てた。
上陸地点を絞らないということは、どれか一つでも成功すればよいという発想であり、それは多数の艦艇と兵力を保有する’大陸規模の統一国家’だからこそ可能な戦略である。
ブラッドの’潜竜’艦隊は、公国内での独自建造により艦数を増やしたとはいえ、北の大陸へ向かう全ての航路を同時に封鎖することはできない。
ましてや、西の大陸までカバーすることなど到底不可能であった。
さらに状況を悪化させたのは、’泳竜’の効率低下である。
これまでのように一撃で敵艦を轟沈させることが難しくなり、一隻の撃沈に複数発を要するようになっていた。
その結果、増加する敵艦の航行を阻止しきれず、上陸を許す事例が増えていく。
戦況は、ついに陸戦へ移行する。
ボレリアは、公国宰相ウィルフレッドからの急報を受け、深刻な事態への対応を迫られていた。




