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074⚫️無茶な要求
幾度もの遠征が失敗に終わっていた。
どの航路を選んでも、必ず座礁する。
船員たちはいつしか’そろそろじゃないか’と囁き合うようになり、
その言葉が出始めると決まって、船は’何か’にぶつかった。
ぶつかれば浸水し、浸水すれば沈む。
遠征艦隊の積荷には、いつしかボートや浮き輪が当然のように加えられるようになっていた。
いかん。このままでは、闘う前に敗北しているのと同じだ。
バルハインは王命を待つまでもなく、工廠のアーレン・フォルクスを呼びつけ、直接命じた。
どんな岩礁に当たっても、損傷しない船を作れ。
無茶な要求である。
だが、アーレンをはじめとする技術集団は、与えられた難題に解を見いだそうと動き出した。
そして彼らが導き出した結論。
・・・それはラグナ王をも驚かせることになる。




