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052⚫️下請けの下請け & 053⚫️武器工廠主任設計者アーレン・フォルクスの記録 対「巨竜」兵器開発の始まり 南大陸王国・王立武器工廠
052⚫️下請けの下請け
「陛下から、空の’巨竜’への攻撃方法を考えよ、との命である。」
それは難しい。我が軍は陸戦、とりわけ会戦を得意としている。
海軍の増強を命じられた上に、空の敵を討つ方法か。
「しかと承りました。」
「うむ。期待しておるぞ。ガルド・バルハイン将軍。」
バルハインから直属の工廠に、製造指示が飛んだ。
専門家に委ねるのが、彼の思考としては最適解だったのだ。
053⚫️武器工廠主任設計者アーレン・フォルクスの記録 対「巨竜」兵器開発の始まり 南大陸王国・王立武器工廠
朝の鐘が鳴り終わった頃、王都からバルハイン将軍閣下の使者がやって来た。
「アーレン・フォルクス、依頼状である。」
差し出された封書には、短く、しかし重い言葉が記されていた。
’空を飛ぶ巨竜を撃ち落とせ’
私は思わず眉をひそめた。竜など伝承の中の存在だ。
だが、前線から戻った兵たちは皆、同じ証言をしているのか。
’巨大なクジラのようだった’
’櫓の高さまで降りてきた’
’矢も石も弾かれた’
生物なのか、人工物なのか。判断はつかない。
だが、’空を飛ぶ巨大な敵’という事実だけは確かだった。
私は工廠の主任設計者として、この未知の敵に対抗する兵器を作らねばならない。
未知の相手だ。だが、逃げるわけにはいかない。




