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024⚫️使わせない という戦略

「陛下、しばらくはご自重を。北の大陸を討つのは早計にございます」

ふん。忠臣面をして、臆したか。

先年の’赤い彗星’が、よほど堪えたと見える。

天変地異が人の行いで左右されるなど、あり得るはずがない。

だが、予が帰国した途端、確かに星の欠片は降らなくなった。

あのエンジェラム公国の使者が放った’神罰’という言葉を、

愚か者どもは真に受けている。

くだらん。神が天罰を下すなど、幻想に過ぎぬ。


それよりも、あの巨竜だ。

北の大陸は、あのような化物を飼い慣らしているというのか。

正面から打ち破るより、使わせぬ策を講じるのが現実的だな。

この線で戦略を練るとしよう。



ラグナ・ヴァル・ゼルド。

若き王は、昏い情熱を瞳に宿し、盤上の駒を動かし始める。


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