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ソラの味

地球外生命体との交流が日常化した未来。異星人との「感覚共有チップ」なるものが流行していた。異星人の感覚を味わうことができるチップだそうだ。私は、シリウス星系から来た友人の岩石生命体とチップを同期させる。彼とはとあるゲームで仲良くなった。


チップが起動する。視界は高解像度の赤外線へと切り替わり、肺には大気中の重金属の「甘み」が満ちた。彼らにとって、猛毒の硫黄ガスは芳醇なワインであり、吹き荒れる磁気嵐は心地よい子守唄だった。


「君の見ていた世界は、こんなだったんだな。とても色が多い。こっちにはない色がたくさんある」


異星人の声が脳に直接響く。私は初めて、人間という種がどれほど「狭い窓」から宇宙を眺めていたかを知った。

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