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最後の一席

地球が燃え尽きる直前、選ばれた者だけが乗れる救助船のゲートに私は立っていた。乗船チケットは遺伝子情報と紐付けられ、偽造は不可能。だが、私の手元にあるのは闇市場で買った「他人の人生」を書き込んだ義手だ。


センサーに手をかざす。電子音が鳴り、ゲートが開いた。私は憧れの宇宙へと踏み出す。ふと振り返ると、モニターには本物の持ち主だった男が、絶望の顔でこちらを見ていた。私は彼の名前を胸に刻み、青い光の向こう側へと消えた。

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