第二百八十四話 海の上の捜索会議
王城から町に向かう飛行船の舷側の手すりで、ルドーはぐったりとしていた。
ムギが行った占いは、一人、また一人と人数が増えるにつれて、ある一点を指し示し始める。
だが問題は、その指し示された場所にあった。
「海のど真ん中だねぇ」
占いによって指し示された地図を見ながら、ネルテ先生が首を傾げる。
ムギの占いで現れた、魔人族が収監されているであろうカプセルの場所。
それは今回怪しいとされていたレチマスが納める、東三連諸島からさらに南側。
何もない海のど真ん中だった。
「この辺りに、何か建造物はあったりするかい?」
「この一帯には島もない。海流が複雑になっている危険地帯だ、何かあるとは思えんが……」
振り返ったネルテ先生に、ハルカンフェリは難しそうに髭を撫でる。
この世界の海は、端が無限落下する奈落に繋がっている。
そのせいか海流は複雑怪奇極まっており、海上を航行するのも一苦労だ。
船で渡るのも困難なため、海上に建造物を一から作り出す方法は確立されていない。
逃走できないように海に建設されている三大監獄でさえ、元は大きめの孤島が基礎となっているのだ。
しかし指し示された場所は島もなければ、地元の海に慣れた漁師ですら近寄らない危険地帯。
元から何もないこの海の上に何かあるとしたら、その時点で技術が超越している。
「まさかもう不要になったからと、証拠隠滅に同胞ごと海に投げ捨てられてたりしないでしょうね?」
占いが終わったキャビンが、身震いしながら最悪な可能性をあげた。
カイムがゆらゆらと赤褐色の髪を怒りで揺らし、ボンブが同時に唸り声をあげる。
コロバとナナニラは、世界征服とかいうふざけた目標をストシオンで声高に宣言していた。
その為の別の計画があると、吐き捨てるように言い残して。
計画にもう十分魔力が溜まり、必要なくなったから、証拠隠滅にカプセルを海に投げ捨てた。
もしそうなら事態は最悪だが、それはないだろうとアーゲストが首を振る。
「そうするなら中身だけ捨てるだろう。再利用が可能なカプセルまで捨てる利点が無いよ」
アーゲストの意見に、一同が納得した。
言い方は悪いが、魔人族が不要になったなら、魔人族だけを連中は捨てるだろう。
まだ利用価値のあるカプセルごと捨てる理由がない。
だがそうなると、やはりなにもない海のど真ん中に、カプセルが放置されていることになるのだが。
「海の上って、どうやって調べるんだ?」
ルドーは疑問をあげたが、誰も返事をしなかった。
船で近づけないとなると、飛行してその付近を調べるしかない。
飛行魔法を使いながらの、探知魔法の使用。
飛行魔法そのものが高度である以上、出来る人間が限られてくる。
飛行魔法が使えるのは、この場にいないフランゲルと、ネルテ先生と、アーゲストのみ。
だだっ広い海上を調べるには、三人ぽっちではいくら何でも人数が足りない。
「ここに来る時に乗った船で、ドーンと調べるのはー?」
「多分、撃ち落されると、思う」
ブンブン両手を振り回すメロンに、イエディが静かに諭した。
確かにメロンの言う通り、飛行船で近寄って調べるという手もある。
だがこの場合、敵地となる可能性の高い場所に、狙われやすい大型船で行くことになるだろう。
のこのこやってきた目立つ大型船は、敵にとって格好の的だ。
確実に仕留められる。
イエディの指摘通り、ルドーにも船ごと全員撃ち落とされる未来しか見えなかった。
カプセルがあるかもしれないのに、海の上では探す手段がルドーたちには見当たらない。
「近場から様子を見るしかないだろう」
「それでも、妨害魔法を展開されていたら、まともに観測できるかどうか……」
無表情で告げたエリンジに、トラストが慎重な姿勢を示す。
もし海上になんらかのものがあったとしても、今日まで露呈していないのだ。
何かしらの妨害工作は行われている。
探しにくい海の上で、妨害工作までされていては、近寄ったとしてそう簡単に見つけることは出来ない。
「本当にこの付近で間違いないんですかい?」
「あくまで占いよ、根拠のあるもんでねぇわい。信じる信じないはそちらさん次第じゃて」
アーゲストの問いに、ムギは表情を変えずそう答えていた。
何かを探ったわけではない。
あくまで魔人族を一人一人占った結果。
情報を元にしたものではないので、気に入らないなら信じなくていいと、ムギはそう主張していた。
だが信じられないからと切り捨てるには、ムギの占いは今までの功績が大きすぎた。
それはムギを信頼しきっている、シュミック王家の表情が物語っている。
今回怪しいとされていた、東三連諸島にも場所は近い。
「ムーワ団に頼ろう」
答えが出ない問題にルドーたちが直面する中、アルスがそう声をあげた。
アルスの隣に並んでいたキシアから、不思議そうな視線が向けられる。
「先程のムーワ団の方々ですか?」
「ムーワ団のあの飛行魔道具なら、敵からの攻撃も掻い潜れる。人数も多いし、探してくれると思う」
『むしろ適任だろうよ。連中なら、抗議活動の一環で、飛行しながらの攻撃回避も慣れてる』
「確かにムーワ団なら、海上の捜索も問題ないだろうけど……」
合理性を説いたアルスと聖剣に、ルドーも悩みながらカイムに視線を向けた。
魔人族が詰め込まれたカプセルの捜索だ。
当然決定権は魔人族に委ねられるべきだろう。
ムーワ団は単身で乗る小型飛行魔道具で、シマス国内を縦横無尽に駆け回っていた。
ケリアノンに雇われる前は、魔力差別に抵抗するため、上層に向かって非合法じみた抗議活動も辞さずに。
当然シマス国内では、ムーワ団は過去に上層の雇い相手に追いかけ回されている。
それでも捕まることなく、常に逃げ切っていたのがムーワ団の連中だ。
ルドーの視線を受けたカイムは、難しい表情を浮かべ、小さく舌打ちして顔を背ける。
同胞のために協力はしたいが、ムーワ団に借りを作るのも、気恥ずかしくて名状しがたいようだ。
「そうとなれば、連絡を取らないといけないか」
カイムの反応を無視して、アーゲストが独断で告げる。
「やるのか、アーゲスト」
「同胞の為だ、背に腹は代えられないだろ」
腕組みして確認をとるボンブに、アーゲストはそうはっきり言い切る。
ムーワ団は既に、レチマスの三連諸島へ捜索に向かってしまっていた。
連携をとるにしても、一度合流して詳しく説明する必要がある。
「ケッ、あいつらに手ぇ貸してもらって、ろくなことになるかよ」
「はいはい、機嫌直す」
「ガキ扱いすんな!」
面倒くさそうな顔をしたカイムに、クロノが顔を向けずによしよしと頭を撫でて吠えたてられた。
途端にカイムは三つ子に、頭を撫でられたことを囃し立てられる。
「そういえばあの辺り、最近なにかあった気がしたけど。なんだったっけなぁ」
「俺も思った! なんだったかな、肩透かしくらうような話があったような」
方針を話していると、双子王子が指を立ててさわやかに主張し始めた。
どうやらあの海上に、何か心当たりがあるようだ。
ただ肩透かしと話す二人の内容から、少なくとも期待した結果は得られず、忘れてしまった様子だった。
指摘されたハルカンフェリも、引っかかるように顔を曇らせた。
「確かにあの辺り、何ヶ月か前に何かあったな。確認しよう」
目配せをしたハルカンフェリに、王妃が頷いて愛妾と共に即座に謁見の間から立ち去って行った。
情報の確認精査に回るようだ。
レチマスの三連諸島のすぐ傍、調べて損はないだろう。
「こちらから提供できる情報は、これくらいかの」
「長い間引き留めたな、皆の奮闘を期待している!」
切り上げ時だとムギが話を締めくくり、ハルカンフェリが激励と共に送り出す。
そうしてルドーたちは、窓から外に落下したフランゲルを回収した後、レチマス領の捜索とムーワ団との合流を求めて、再び飛行船に乗船していた。
だが飛行船に乗ったことで、アリアの飛行船酔いがぶり返した。
「アリア! 今度こそこの席に座ってくれたまえ!」
青白く顔色を悪くしたアリアに向かって、フランゲルが大袈裟に手を伸ばす。
フランゲルは当然、今度こそ名誉挽回だと、中央の座席にアリアを案内しようとした。
あくまで飛行船酔いするアリアの為に、一番マシな場所に設置した座席に。
ムギから貰ったアドバイスで、アリアもフランゲルに譲歩しようとしていた。
それは無理だと、フランゲルに抗議しようとアリアは口を開こうとする。
だがどうにも無理だったようで、恐ろしい勢いでアリアは両手で口を塞いだ。
問題は、フランゲルに気を使い始めたせいで、アリアも気が散っていたこと。
シュミック王家の浮遊城に向かう道中と違って、アリアは吐くための警戒を怠ってしまった。
「うっ」
「でぇっ!?」
「おっ、お兄ちゃん!?」
アリアの咽び声と共に、ルドーとリリアの悲鳴が上がる。
フランゲルに吐くところを見られたくないアリアの乙女心。
そして行き肢からアリアを気に掛けていたリリアに、自然と傍に居たルドー。
この組み合わせの結果。
アリアはフランゲルから見えない位置で、ルドーの制服に一口吐いてしまったのだった。
「まだ捜索の場所に辿り着いてないのに、なんでこんな疲れることばっかなんだよ」
「で、でも、情報は色々と入ってきたし……」
ぐったりと愚痴をこぼしたルドーに、リリアがそっと背中を撫でる。
慌てて使用人に船内水洗い場を提供してもらい、ルドーはなんとか吐瀉物は洗い流せた。
生乾きの制服のまま、ルドーは舷側の手すりに突っ伏する。
こんな調子で、ラグンセンの残党、ひいてはコロバとナナニラを見つけることが出来るのだろうか。
不安が募る際先に、ルドーは大きく打ちひしがれていた。
『ほらよ、いつまでもうなだれてんな。着いたみたいだぜ』
頭を叩かれるようにバチッと聖剣の雷が飛び、ルドーは渋々顔をあげる。
潮の香りが鼻腔いっぱいに広がり、海鳥の羽ばたきと鳴き声が聞こえた。
ぞろぞろと下船していくみんなに続いて、ルドーが船から桟橋から降りれば、生暖かく爽やかな潮風が肌を撫でる。
周囲には飛行船用の発着場の他に、地元の漁師のものか、海に出る漁船もちらほら見受けられた。
漁への利便性のためか、海上に建てられた木造建築の小さな家が、浜辺に建ち並んでいる。
「うわぁ、これまた見たことない街並み!」
「治安は、悪くは、なさそうだけど」
興奮してブンブン両手を振り回すメロンの横で、イエディが軽く周囲を見渡す。
「カイにぃ、あれなに!?」
「見たことない、おっきな湖!」
「反対側見えないー!」
「あれは湖じゃなくて、海だよ」
「「「うみー!!!」」」
三つ子が初めて見る海に興奮して、クロノが教えた名前を叫びながら一斉に走り込もうとし始めた。
はしゃぐ三つ子に、カイムが大慌てで止めに入る。
「だああああ! 泳ぎに来たんじゃねぇ、止まれ!」
「海は危ないらしいから、見るだけねぇ」
「「「えー!?」」」
「えー、じゃねぇよ!!!」
走り始めた三つ子を、カイムがすかさず髪を伸ばして掴み止め、キャビンもあらあらと三人を抑える。
三つ子は途端にぶすくれて、抗議の声をぎゃいぎゃいあげ始めた。
カイムも負けじと真っ向から三つ子に怒鳴り返している。
「うーん。見回りするって言ってたし、ムーワ団はもう飛んでったのか見当たらないな」
「ムーワ団には既に連絡した」
ルドーが空を見上げて、飛行魔道具はないかと見回していると、横に歩いてきたエリンジが無表情で平坦に告げた。
「でぇっ!? いつの間に!?」
『相変わらずはええな』
驚愕を叫ぶルドーの背中で、感心したように聖剣が弾けた。
どうやらエリンジは、飛行船で移動している間に、既にムーワ団に連絡を取ったらしい。
ルドーの横で一緒に話を聞いていたリリアが、エリンジの方に顔を覗かせる。
「それで、ムーワ団の人たちは何て言ってたの?」
「“海しか見えんが、一応見て回る。戻った後に報告する“と」
リリアの問いかけに、エリンジはまた淡々と返した。
東三連諸島の見回りついでに、その海域方面も見て回ってみる。
エリンジはそうムーワ団から、既に返事を貰ったようだ。
ともなれば、飛行魔法を扱えないルドーは、その結果を待つしかないだろう。
「えぇい、班を二つに分けるぞ!」
フランゲルが唐突に大声を上げて、ルドーたちは振り返った。
フランゲルの声を聴いたビタが、怪訝そうに扇子をバサッと広げる。
「班を二つに?」
「自分たちで海を調べんわけにもいかんだろう! 飛行船で海域近くまで近寄り、飛行魔法を使える者で近寄って捜索する必要はある!」
「うわ、珍しくまともなこと言ってる」
豪快に腕を振り上げたフランゲルに、ヘルシュが驚いたような感心したような声をあげた。
敵に近寄り過ぎれば飛行船は狙い打ちされる。
なので回避行動が取れる距離を取って近寄り、そこから飛行魔法で周辺海域を調べようという提案だ。
確かにムーワ団任せではなく、自分たちでも調べた方が、多角的に調べられて納得できる。
情報も見つかれば、解析する人数が多いほど時間も短縮されるだろう。
なにより今回はフランゲルが主体として動いているのだ。
その意見はあまり無視できるものでもない。
「そういう提案だけど、みんなはどう思うかい?」
フランゲルの提案を聞いて、みんなの考えを募ろうと、ネルテ先生が笑いながら振り返った。
「まぁ確かに、俺らとしては海上捜索に回りたいもんですけど」
狐目を怪訝に寄せながら、アーゲストがいの一番に主張する。
魔人族側からしたら、カプセルの捜索が一番の優先事項だ。
占いによって場所が絞られたのなら、その近辺を探したいのは山々だろう。
それにアーゲストは、魔力で大きな鳥を出現させて、その背に乗って飛翔することが出来る。
複数人を乗せて飛行魔法が使える、数少ない人物でもある。
「海の匂いで大分鼻がやられているが、俺としてもアーゲストに同席したい」
「なら私は三つ子ちゃんたちと一緒にいようかしらね」
ボンブがアーゲストに同調し、それを見たキャビンが三つ子に視線を向ける。
狼男の姿のボンブは、彼なりに嗅覚を使って海上を調べようとしているようだ。
「飛行魔法がいるなら、俺も行ったほうがいいですかね」
「ハイハイハイ、念の為お供しますよ!」
フランゲルとアーゲストの意見を聞いて、ヘルシュとウォポンが手をあげる。
アーゲストと同様、ヘルシュも具現化魔法で、空飛ぶペガサスを出現させられる。
なによりいつも行動を共にして、付き合いの長いヘルシュとしては、フランゲルの意見は尊重したい姿勢だった。
「海上に新しく施設を設置する技術があるなら、ぜひとも拝見してみたいものですや!」
『うーん、液体固定魔法薬、まだ試作品だけど試せるかなぁ(`・ω・´)』
カゲツがチャリンとお金の形に指を丸め、ノースターが魔法文字を浮かべながら、制服の中の魔法薬の瓶を確認し始めた。
どうやら二人は島での聞き込みより、海上にある施設関連の興味の方が強いらしい。
「液体固定か。氷結させたら海の水も凍り付くかな」
「万一襲撃された際のサポートは考えるべきですわね」
ノースターの言葉を聞いたアルスとキシアが考え込み始める。
アルスが得意な氷結魔法を、キシアの拡散魔法と魔力伝達で増幅させて、海上を凍り付かせる方法を検討していた。
万一本当に襲撃があって撃ち落されても、その方法で海上からの逃走経路を考えているようだ。
「探知魔法が効かなくても、観測者の解析魔法で突破できるかも試したいです」
「ト、トラストさんがそのつもりでしたら、私も協力しない訳には参りませんわ」
トラストが島から海の方角を眼鏡越しに眺め、ビタが扇子を下ろしつつ追従する。
飛行魔法も必要だが、海のど真ん中に何がどう隠されているか、調べる手筈も必要だろう。
調査に特化した観測者の役職を持つトラストなら、適任と言える。
トラスト一人だとまだ戦力としては不安だが、パートナーのビタが一緒なら、そこも十分カバーできるはずだ。
「うーん。私は飛べないし、魔人族さんたちの魔力も分かんなくて流れも追えないから、島の方を調査したほうがいいかな?」
「メロンが、そういうなら、私も、聞き込みする」
元気よく両腕をブンブン振り回すメロンに、イエディが落ち着けとじっと眺めて佇んでいた。
メロンは知っている相手の魔力を追跡できる。
しかし今回のカプセルに入っているだろう魔人族に関しては、面識がなくて追跡できない。
イエディ共々飛行魔法も使えないので、今回は地道に聞き込みに回るようだ。
「そんじゃ、俺たちも聞き込みの方に回るか」
「海の上は何もできないもんね」
『流石にまだ飛べねぇからなぁ』
意見が割れてきたところで、ルドーも動きを意見して、リリアと聖剣が同意する。
ルドーもリリアも、飛行魔法は習得していない。
飛行船に乗ったとして、万一撃ち落された後、海を漂う以外に動きようがない。
ならば海で何もできなくなるよりは、島の方を探索して、ラグンセンやナナニラを探す方がまだ可能性はある。
「ムーワ団に探索は任せた。俺も島の方を探そう」
無表情に告げるエリンジもルドーたちと同様、島の探索に分かれるようだ。
ムーワ団に捜索を頼んだ手前、エリンジが海に行っては、相手の面子を潰しかねないとの考えからだろう。
「チビどもがこの調子だ、俺は海の方は行けねぇ」
「「「えー!?」」」
「遊びできたわけじゃないからね、良い子にしてないと先に帰しちゃうよ」
髪がしおしおとしなびるカイムに、三つ子が揃って抗議をあげる。
しかしクロノに指摘されて、先にエレイーネーに連れ戻されるのは嫌だと、頬を膨らませつつ大人しくなった。
ここで大まかに人数が割れてきたところで、フランゲルがアリアに向かって手を伸ばした。
「アリア! 当然一緒に行こうではないか!」
「船は酔うわ。だから私は今回探索するわね」
バッサリと切り捨てられたフランゲルは、ビシャンと衝撃を受けた表情で固まった。
断られてしまうなどとは微塵も考えていなかったらしい。
アリアは申し訳なさそうな表情をしながらも、先程吐いてしまった影響があるのか、リリアとルドーの後ろにそっと隠れている。
「それじゃ、私は双方の様子を確認しつつ、適宜連絡を取るよ。各自解散!」
ネルテ先生の号令で、ルドーたちは二手に分かれて捜索を開始した。




