28話
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皆様ありがとうございます!
「詳しい話を聞きたいけれど、ここでは都合が悪いですので、夕飯の時にでも」
そう言ってヒューゴさんはエリーナさんの部屋に連れて行ってくれた。
部屋に入ると
「おかえりー」
てっきりエリーナさんはジェリックさん達と一緒にいると思っていたので、びっくりした。
「ジェリックさん達は?」
「あ、夕飯一緒に取る事になったからね。後でジェリックの部屋に行こう。
取り敢えず、一か月は居るから、荷物なんとかしておいて。隣の部屋使っていいから」
指差されたドアを開けると、もうひとつ小さい部屋が。8畳間くらい。なんというか落ち着く広さです。
ベッドとタンスと本棚と机とソファーが置いてあって、もうひとつあるドアを開けたらトイレとお風呂と洗面台。
でも日本のアパートのユニットバスとは違い広いので、ホテルみたいです。もう充分満足のお部屋。ここに住みたいかも!
荷物は少ないので、タンスに服を掛けたら終了。
気になったので、エリーナさんのお部屋も探検しときました。
間取りとしては、廊下から開けると最初は応接間みたいな部屋。向かって左側のドアが私の部屋。
反対の右側はエリーナさんの部屋。私の部屋より広い寝室にバストイレ。あと納戸。
ベッドは天蓋つきでした!ワ~オ。私の方にはありません。仕方ないね。
エリーナさんの指示でさっと体を濯ぎ、新しい服に着替えてから、ジェリックさんの部屋へ。
最初のメンバーが揃うのかと思ったら、ここでも予想を裏切られて、ジェリックさんヒューゴさんと私達の4人で食事だった。
お城の食事は美味しいです!
お酒は、今日は疲れているので寝てしまいそうなので断った。
それまではジェリックさんとエリーナさんの昔話で笑わせてもらったんだけど
食後のお茶が出た時にヒューゴさんが神妙な顔をして切り出した。
「昼間の呪われてるという事について教えて頂きたいのです」
ジェリックさんもエリーナさんも「どういうこと?」って興味津々。
あ~~、ちゃんと説明できるかな~。
「えっとですね、入団式の時に出てきた第二騎士の金髪の人がですね」
「ユーグドイル男爵の事です」
「あぁ彼ね」
…なんか階級とか出た。私こういうのさっぱり分かんないんだけど。ま、いっか。
「えっと、体に、黒い糸が巻き付いていたんですよ」
「ほう」
「あの魔力の糸の様に?」
「そうです!でも、色は黄色じゃなくて、黒だったんです」
「色があるのか…」
「黒は初めて見ました」
「それで、誰が掛けてるのか分かった?」
「いえ、糸は全て切れていて誰にも繋がってませんでした。でも、糸はその男爵の体に巻き付いて残っていたんです」
「それはそれは…」
「その様子が気味が悪くて、私は呪われているように見えたのです」
黒い髪が一般的で無いから、女の怨念みたいと云う意見は通じないと思い、その辺は抜かして言った。
「まぁ、あの御仁が呪われるなら、大体女だな」
「ですね」
「まぁそんな所かしら」
って、おい~!
そんなに女癖悪いんですか~!
「触ってみて、どんな感じするか確認してみてよ」
エリーナさんがワクワクした顔で聞いてくる。
「嫌ですよ!気持ち悪いです!」
「身から出た錆で自業自得だけど、面白そうだから犯人捜してみようよ」
いや、ジェリックさん、面白そうとかで片付けられたら嫌なんですけど。
「どんな呪いなのか気になりますね」
ヒューゴさん。いい人そうに見えたけど、やっぱり魔術師ですね!
「嫌ですって!」
しっかり断っておかないと、とんでもない目に合される!
それなのに…
「いいからいいから」
「じゃあ、明日呼びつけよう」
「しかし、従騎士が入ったばかりで忙しくないでしょうかね」
「じゃあ、昼食の時にでも」
「明後日は遺跡だから明日の内に確認しておきたいわね」
私の意見そっちのけで、話が進んで行きます。
「あの、私の意見聞いてます?」
「聞いてるけど、了承できないなぁ」
「ちょ。了承して下さい!」
「知りたいことは、とことん追求する。それが魔術師ってモンだよ!」
「そうそう。新しい発見は私たちの喜びなのよ」
「皆さん、長く生きてらっしゃるから、退屈されているんですよ」
え~~~~~~~。
押し切られそうで大変怖いです。




