22話
自己紹介のはじまり はじまり~。
赤毛の男の子はビリー君12歳だって。お留守番が嫌で師匠のロイドさんにくっ付いてきたらしい。
紺色の髪の美少女はフリーリア16歳。今回は宮廷魔術師団に入るために、あの中世的な美形の師匠ゴードンさんと共に来たんだって。
もう一人、この人は弟子でなく従者の人でした。ハーストさん。42歳だそうです。インテリっぽいニアシトさんの下で働いている。
この人が、魔術師界の事に詳しくて、色々教えてくれました。
まず、弟子が皆若い事について。16から宮廷魔術師になれるので独り立ちするのが大半だとか。
少なくとも、20歳くらいまでには一人で生活出来るようになるし、結婚するから独立したくなるらしい。
あと、宮廷魔術師になるのにも、誰かの弟子になっていた方が入団試験が免除されて得なんだって。
自動車免許取得みたいですね。
今回それで入団が決まっているのがフリーリアちゃんなんですね。
後で付いてって入団の様子とか見れないかな~。なんて。
魔術師の寿命は長いけれど、大抵が150歳くらいだとか。200歳まである人は珍しく、10人もいない。と、いう事はエリーナさん、エリートじゃん!(流石自称稀代の大魔術師!)
今日集まったメンバーはインテリが189歳で最年少。元旦那が220歳で最年長。
元旦那さんは、魔術師界の中でも最年長だとか。ちょ。あれ最高峰なのか。…大丈夫なの?
魔術師は数も少なく、80人位。お城には50人程いるらしい。
宮廷魔術師は100歳になると、残るか辞めるか選べるんだって。
辞めると、好きな街に住み、弟子を育てたり、魔術で救ったり、薬を作ったり、諸国漫遊したり等々。
魔術師がいると助かるので、地方の領主が引退間近の魔術師をスカウトに来る程らしい。
まぁ、特殊技能で食いっ逸れ無し!という事だ。
ただ、ある程度魔力があることが前提なので、その基準に満たないと無理らしい。
あと小さい頃は魔力を上手に扱えなくて、暴走させたりとかして他人に迷惑をかけたり、他人には変に見える事があるらしく、田舎だと厭われたり、親に捨てられたりする事もあるんだとか。
それを救う手段が弟子なんだって。
多分僻みもあるよね…うん。まぁ、どのくらい迷惑被るのか分からないから何も言えないけどさ~。
さっきゴリが弟子取ってて皆が驚いていたのは、大変大雑把な性格なので、よく一人で子育て出来たという驚きだったとか。どんなだ。
引退した後、嫁とラブラブだったらしいが、30年前に先立たれてから、修行の旅と称して各地を転々として生活していたらしいし。
ちなみにこの方。在団していた時に「魔術師も体力勝負!」とか言い出して、他の騎士と同じトレーニングを取り入れたので、中世的美形とインテリは、そのしごきに会って大変苦労したらしい。
………ビリー君。生きててよかったね~。しみじみ。
パンツに生えたきのことかフツーに食わされそうだよね☆
結局、最年少のビリー君がいじられ役となって話が盛り上がっていた。ごめんよ。
そんな中、扉が開き、師匠たちが出てきた。
どうやらこれから仕事が始まるらしく、場所移動です。
だけど、更に別室から魔法陣に乗って移動したので、どこにある場所か、さっぱりわかりません。
到着した場所は、大きさはさっきの部屋と同じく教室くらいの広さ。
窓は無く、すべて石で囲まれている。
私達が移動の為に乗ってきた魔法陣の他に、部屋の中央に大きな魔法陣。
その真ん中で、大きな魔石。これ貴力石?
占い師の水晶みたいなのが、浮いていた。
師匠たち5人は、魔法陣の上に等間隔に立つと、元旦那の仕切りで呪文を唱え始める。
私達弟子と、ここまで連れてきてくれたエライ人は隅っこの壁際で、その様子を見つめていた。
師匠たちから黄色の線が出て、魔石に集まる。
魔石は段々と金色に輝きだした。
そして…
眩しいくらいに輝く。
う、わ~~~~~~!!
光が収まると、儀式は終了していた。
魔石がさっきより強く虹色に輝いている。
もしかしてこれ…
「マーヤ、どうだった?」
エリーナさんが聞いてきた。だから、思ったことを素直に聞いてみた。
「エリーナさん、もしかして今のって、お城のガードを強化したの?」
「あら。フフフ。どうして分かった?」
「なんか、そこの魔石の輝きと、お城を包む輝きが一緒だから…」
「え」
「ほぉ」
何故か皆の驚きの声。
「エリーナが言っていた可視化は本当らしいな」
そうインテリが言ったので、私の方が驚いた。
「君、城に掛かっている魔壁が見えているのか?」
私の隣に立つエライ人が言う。
「え?あ、はい。多分」
「君にはどんな風に見えている?」
「虹色に輝く半円のドーム状に見えました」
「なるほど。可視化の能力とは面白いな」
「ねっ、他にどんなの見えてた?」
エリーナさんが聞くので、素直に答える。
「さっきの儀式は、皆さんから黄色の線が魔石に伸びて、それが段々と金色に輝いてました」
「へ~。皆のも見えてたんだ」
「なるほど」
「興味深いな」
「面白いんですか?」
思わずエリーナさんに聞くと
「そうね、多分この中でマーヤみたいに見えてる人は居ないと思う。
私たちは見えてはいないけれど、感じてはいるんだけどね。だから、そんな風に見えてるなんて面白いわ」
「そうだな~。他のもどんな風に見えてるか知りたいな。お嬢さん、私と少しお付き合い頂けないだろうか?」
「え?」
「ジェリックと二人きりなんて危険だろ。俺も知りたいから付き合うぞ」
「俺も、後学のために知りたいな」
「僕も」
「エリーナさ~ん」
「面白いから、みんなで訓練場に行こっか」
「え~~~」
「じゃあ、ロスタニア、手配頼む」
元旦那のお蔭で、なんだか面倒な事になりそうです。なんかモルモットになった気分。
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なるべく更新できるように頑張りますが、何卒よろしくお願いします。




