21話
状況についていけずポカーンと眺めていたら、ドアが開き、また人が現れた。
「よぉ~」
うぉぉぉぉぉ!ラテン系!
ローブを婀娜っぽく着崩し、シャツを胸元大きめに開け、青い石の付いた長めのペンダントが揺れる。
黒いズボンに膝下の編み上げブーツ。
髪は黒で緩いウエーブ。長い髪を青いリボンで括ってる。瞳は青。
フェロモン撒き散らしながらの登場だ。
キャラ立ってんな~と、思わず観察してしいたら、目が合っちゃった。
うげッ! 嫌な予感しかしません!
案の定、カツカツといい音鳴らして近付いてくると、さっと手を取られてしまった。
ピ、ピーーンチ! なにしやがるオッサン!
「これはこれはお嬢さん、お初にお目に掛ります」
お前は、み○もんたか~~!
「ワタクシの名前はジェリック・バロイト。よろしければ私にお名前を教えて頂けませんか?」
ん?ジェリックってどこぞで聞いた名前…
「教えて頂けないのなら、貴方の事は、花の精と呼ばせて…
「きもッ」
「ジェリック!」
「おっさん、飛ばしてんな~」
「その口説き文句、古くありませんか?」
「状況読んで下さいよ…」
総ツッコミ受けてるし…。
「おやエリーナ久し振りだね、相変わらず美しい」
「あなたは相変わらずお盛んの様ね」
「君に振られてからの傷を癒すためだよ。罪な人だねエリーナ」
「まぁ、いつ傷が付いたと言うのかしら?少なくともその厚いツラの皮じゃない事は確かね」
うっひ~~~。なんか怖い。エリーナさんの周りの空気がピリピリしてます。
思い出した。ジェリックさんてエリーナさんの元旦那だ!
エリーナさん、会って3日でプロポーズ、魔術師は普通って…そうじゃなくて。
この人だから成し得たんじゃないんですか?…すごい人と結婚してたんですね。
それよりも
「いい加減手を放して下さいませんか?」
「失礼。あまりにも可愛らしい手なので放し難くてね」
そう言って、チュッと指の付け根に口をつけやがった!
「ぎゃ~~~~~!!」
「ジェリック!」
更にカオスな状態なんですけど。これどう収拾つけるんだろうと悩んでたら、いいタイミングでドアが鳴った。
制服の美丈夫。銀髪で紫の目。カッチリとした制服が男前度を上げている。
階級章が立派だな。エライ人の登場だ!
どうかこの場をどうにかして下さい。エライ人!
「皆様、ご足労頂き感謝致します。別室にて今回の説明を致しますので、隣室へ移動をお願いします」
おぉ~。なんとかしてくれた!流石だエライ人!
エリーナさんの顔を見ると
「マーヤごめんね、これから会議があるけれど、ここで待っててくれる?
多分30分くらいで済むから。あと、他のメンバーの弟子達も残るから
一緒に待っててくれる?」
「はい。わかりました」
そう言って師匠たちが別室に行った残りの弟子達で、自己紹介が始まったのは言うまでもない。
なんだ。みんな置いてけぼりにされて、ポカーン状態だったのね。
ジェリックさんの名字訂正しました。すいません。
これで3話での名前伏線の片方がやっと回収~♪
そんな事言うと、もう一つの方バレますが…。
いいのです。この物語は謎解きではなくお約束ラブコメなのです。
その割には、世界観の説明ばかりになってしまい、ラブが少なくてすみません。




