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運命の赤い糸はなぜ見えない!  作者: のののの
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14話

東の国境の町から、王都までの間には5つの町がある。


大抵の町は馬車で1日程度の距離があるのだが、歓楽街のあるムルアの町だけは違って

国境の町と、その次のブルートの両方の町から半日程度の距離しか開いてないんだって。

という訳で、実質は4つの町分の距離。国境から5日で王都につく計算になる。


街道沿いはず~~~と建物が並んでるのか思いきや、町をちょっと離れると

畑が広がっていたりして牧歌的雰囲気。人口が国土に対して少ないのかな?


それに、魔獣が出たりするので、ある程度固まって、壁で囲ったりして村を作らないと

危なくて生活出来ないらしい。…物騒ですね。




さて、私たちはいつもの拠点としている町、ブルートから乗合い馬車に乗って

次の町、ロンサンに向かっております。

移動距離1日とは、馬車で7時間掛る距離でした。

途中馬の休憩が入るので、実質は6時間くらいかもしんない。


9時頃にブルートの町を出発した私たちは、乗って3時間後に4頭の馬の休憩兼昼食で

小一時間馬車から降り、固まった体を解した。

中間地点のここも、ちょっとした町である。

馬のための設備と、ちょっとした食堂。宿屋も1軒。徒歩だと泊まるのかな。

ただ、魔獣が怖いので大抵の人は馬車に乗ってしまう様だ。

順調に行けば、次の町には4時頃付く。それから宿屋を探して、5時頃には夕食。

おぉ、素晴らしい時間配分。

馬車酔いさえなんとかなれば、楽しめる旅である。

20人くらい乗れそうな馬車に15,6人程なので、ゆったり乗れてて楽だし。

私はかなり楽しんでいた。





途中でゴブリンとか出なければ。

えぇ、出なければ。





「来やがった!」

誰かの声がしたと思ったら。

馬車の後部の席を占領していた体格の良い赤茶色の髪の男が

「逃げ切れそうか?」

そう聞いた。


それで、この人は客じゃなくて護衛なんだって思った。


「駄目だ、ゴブリンの群れだ10匹くらいいやがる!」


「分かった、止めてくれ」


馬車が止まると、その男の傍にいた金髪ロンゲのお兄さんも降りていく。

どうやら護衛は二人組らしい。


剣で戦う所見た事ないから思わず窓から顔を出すと、結構他の人も見てた。

二人で大丈夫かな的な声も聞こえる。


エリーナさんも一緒に出ていくかと思いきや、見学派でした。

「だって、客として馬車賃払ってるし~」との事。なるほど。護衛代込でしたか。



最悪自分達でもなんとかできるのだから、安心して見ていた。


護衛の二人組は、すらりと剣を抜いてから早かった。

ザッカザッカとほぼ一刀両断。

男の人って、やっぱ力あるのね…。


すると1匹のゴブリンが二人の隙間を縫ってこっちに来る!

うわっと思ったのもつかの間。

金髪ロンゲの手から黄色い線が。それが糸のようにゴブリンに巻きつく。

ゴブリンはギュギュッと変な声を立てるけれど、どうやら動けない様だ。

あの黄色い糸、グッジョブ!


そして糸を出している男性は、対峙している1匹を切り捨てると

固まっているゴブリンの首を跳ねて、殲滅は終了していた。



す、すごい。



護衛の人達、強いな~。


ほかの乗客も、「すごい」「強い」等話している。




「安心して王都まで行けそうね~」

エリーナもそう言って、ゴブリンが出た時はどうしようと心配した私も、安心した。



二人は、「お待たせしました」と謝罪して馬車に乗り込む。



待たせる所か、あっという間だった。


普通の事の様に淡々としている二人。

相当強いんだろうな。


護衛さん達は他の乗客に囲まれて、何やら話をしている。

私も、色々聞いてみたかったりするのだが、あの中に入っていく勇気は無くて。


外を見ながら聞き耳立てているしかありませんでした。あははは。


すみません!地味子は、あんまり強引に異性とお話し出来ないんですよ!

デブスとか、馬鹿にされたらとかそういうのが怖くて、話しかけらんないんですよ!


でもどうやらあの二人は、かなり強そうな人達みたいでした。

…確かに一般人があのレベルだったら、魔獣なんど恐るるに足らんですよね~。

つか、魔術師とかの立場なくなると思うの。多分。


この人達もどうやら王都に行くために馬車に乗ったんだけど、ついでに護衛の仕事も請け負ったという事らしい。

普段は冒険者として、色々魔獣を倒して稼いでいるんだとか。

話には聞いていたけれど、実際見る冒険者さんは、一般人と違ってかなり凄そうだ。

やっぱりある種の才能がないとやっていけないみたい。


それにしても、この前見たあのでっかい狼とか倒して欲しいな~!見てみたい~!


なんて考えたら


「それって、ドラゴン倒すの見たいと言った私と一緒よ~」


って、またエリーナさ~~~~ん!


考えを読まれた上に、突っ込まれて、恥ずかしかったけど、その内容に落ち込んだ。



ええぇぇぇ~。感化されてますか?

嫌だな。


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