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運命の赤い糸はなぜ見えない!  作者: のののの
13/46

13話

ある日エリーナさんが言いました。


「ごっめん。王都に行かなきゃならなくなったの~」





どうやら税金を納めなくてはならないのだが、現金が無いので労働奉仕のため王都に向かうとの事。



異世界へのゲートが開けられちゃう凄い魔術師なのに…。


お金が無いから、労働奉仕って…。


でも、この方法は魔術師だから出来る方法なんだって。

確かに農家の人がこの方法とかって無理がある。

流石、貧乏でも魔術師!って違うか。

数の少ない魔術師は何かにつけて優遇されているようである。

じゃなきゃ森まるまる一個なんて所有出来る訳ないよね~。





そして、王都行きはエリーナさんの中では決定事項だった様で。


私を返して、魔力が回復する一か月後には王都勤務の予定だったらしいのです。




すみません。還りそこなったので、私まで連れて行かなければならなくなって。




「いいのよ~。還る期日はちょっと延びちゃうかもしれないけど

 確実に還れる事は分かってるし、逆にこの世界をのんびり観光なんかしてみたら?」



そ、そうですね。



いつ還れるかも分からなかった時は、不安であまり周りを見る余裕も無かったのですが

還れると分かっているなら話は別です。

ちょっと異世界に旅行に来ているつもりでもいいんですよね。



そうなると、色んな所を見てみたいし、王都なんて、すごく魅力的です。



「ありがとうございます!」




私は大喜びで、エリーナさんの王都行きについていくことにした。
















馬車に揺られて1時間。





楽しかったのは最初30分まででした。


今、私の頭の中では平家物語が渦巻いていた…。


まじ諸行無常。


車酔いは、刻一刻と……おえ~~~。



悪路こそ悪!←車酔いでおかしくなっている。






乗合いのこの馬車、町以外の道はあまり整備されてないのか、かなり揺れる。


皆慣れっこなのかと思いきや。やっぱり酔ってる人もちらほら。


そうだよね、平気なわけないよね!


しかし、隣に座るエリーナさんは平気そう。……魔術師は人間じゃないのかもいれない。




あれ?


エリーナさんから何か黄色い線が出ていて、それが、お尻の下に集まっている。


どゆこと?


もしかして、この黄色い線がクッションの役割を果たしていて、酔わずに済んでるの?!


……ずるい。



思わずエリーナさんに囁く。


「エリーナさんずるいですよ。黄色い線のクッションで酔わずにいるなんて」


「ん?黄色い線は分からないけど、魔力で少しだけ浮くようにはしてるわ~」


「ずっる!」


「だって、魔術師なんだから、出来ることはするわよ~」


「お願いします、私にもそれ、やって下さい!」


「はいはい。可愛い弟子ですからね。見破ったご褒美も兼ねてやってあげましょう~」



そう言うと、エリーナさんの手からヒュルルルルと黄色い線が出てきて、私のお尻の下に集まると

体がふわりと浮いて、馬車揺れの気持ち悪さが解消した。



なんか面白い!


これから一日1回20時頃の更新になりそうです。

内容が薄いので頑張って沢山更新してましたが、なんとなく一息ついたような気がするので、ちょっとペースダウンです。

すみません。よろしくお願いします。

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