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72 格闘鍛錬と防御鍛錬

短めです。

黒尽くめの人物が目の前から影に溶け込むように華麗に消え去ってから、しばらく呆然となってしまった私。


幼い頃に見た映画やアニメに出てくる忍者のようで、思考停止に陥りながらもどこか高揚感を感じています。まるで憧れの人物に出会えた時みたいに。



しばらくして、少し冷静になったところで、ふと疑問。


あの人・・・男性だったのか?女性だったのか?

体躯的にはどちらとも取れるくらいだったし、声も中性的でイマイチ判別出来んかった。


少なくとも、少年少女では無い事だけは確かだったけど。




多少の高揚感はそのままに、何となく今日は剣ではなくナイフや短剣を使いたい気分になった。

完全に忍者っぽい雰囲気に釣られているのは自覚あるよ。



人形に向かってアニメや漫画のイメージでナイフを叩きつけていく。

ほんの5分くらいで、イメージ通りに行かない事に落ち込んだ。そりゃそうだよね。


少し深呼吸して気持ちを入れ替えて、ちょっと前に動画で検索したナイフ術的なのを思い返す私。


その時に見たのはスピード感が圧倒的で、少し喧嘩術も交えた所謂CQCとかって言われている近接戦闘技術だったかな。ちょっとうろ覚え・・・。

目的がナイフによる防御術だったから、思っていた動画ではなくて真剣には見ていなかった。


うーん、真面目に見ておくべきだったか・・・。



とはいえ、印象的な動作は多少覚えているから、それを参考にするのもアリかな?

そう思い直してナイフを逆手で持ち、かなりゆっくりめに動作の再現に取り組んでみる。


確か・・・、こう、首元を切りつけるような感じで・・・、時にパンチや肘打ちとかも交えて・・・。


何かコンビネーションが大事とかって言ってたっけ・・・?


それなら流れるような動きの方が良いのか。こんな感じか・・・?

出来るだけ止めないように意識して。

素人考えながらも続けていると、何となく次の動きへ、次の動きへ、と拙いながらも動きが繋がってきた気がする。


時折、切りつける動きではなく刺すような動きも混ぜていくと、ちょっとだけそれっぽく見える。



しかし、続けていくと分かるけど、これ肘の柔らかさが結構必要っぽい。

いや、肘に限らず関節の柔らかさかな。

手首もかなり柔らかく使った方が自然な流れになってる気がするし。


徐々につっかえていた動きが繋がってくると、少し楽しくなってきた。


ボクシングのシャドーの様に手数中心に、ひたすら人形相手にドカバカと。




こうやって繋げる動きを意識してみると、以前ヘレナさんが言っていた、短剣とかでの持ち替え技術は必須技術に思える。

今使用しているナイフでも持ち替えるのは出来る事は出来るんだけど、可能なら取り回ししやすい形状のものを探すっていう事も必要なのかな。こう、くるっと回せるやつみたいな。


現状は【指さばき】があるから何とか落とさずにいれる感じ。



でも・・・。

慣れてくれば慣れてくるほど、忍者的な動きからかけ離れていくような・・・?

これじゃ、軍人さんっぽくないか・・・?



あ、ステップとか交えた方が良い感じかな?

こう・・・体を捻って懐に入ってみるとか、半回転させて裏拳もどきとか・・・。

いっそ相手の裏側を取るとかもアリかな?あ、地味に難しいかも。

思っていたよりも上下運動が激しくなりがち。


人形相手じゃ限界もあるか・・・。実戦なら相手は当然動くし、視線は追って来るもの。

これが相手の目にも留まらぬスピードでこなせるっていうなら話は別なんだろうけど。


さすがにそれが可能となるのは、[シーフ]系でAGI(敏捷)極振りかつ、ある程度レベル上げた後とかじゃないかな。想像だけど。


そもそもの話、この技術は対人戦向きだから少なくとも序盤で磨く必要の無い技術の可能性が高いのよな。それでもこうやって繰り返し練習しているのは、単純に私が楽しいから。あと単純にイメージしやすいっていうのもあるかな。対動物なんて経験ないからね。



とはいえ、いつまでもナイフの練習を続けているのもちょっと違うか、と少し冷静になってきた次第。

気付けば【格闘さばき】もレベル4になって、結構な時間が経っている事にもようやく気づきました。



ただ、どうせなら【格闘さばき】をレベル5にして【格闘術】にするまではちょっと頑張ろうかな。キリも良いしね。


そう決めて、もうしばらく人形相手に練習を続けていると、ようやくアナウンス。



―スキル【ナイフ術】がレベルアップしました―

―スキル【指さばき】がレベルアップしました―



―スキル【格闘さばき】がレベルアップしました―

―スキル【格闘さばき】が【格闘術】に変化しました―



目標クリアしたという事でちょっと休憩。


この後は長剣関係を使用してレベルアップを図っていくつもり。

一応メインスキルだしね。一番鍛えておかなくちゃおかしいスキルだもの。


それに、今はつい忍者っぽい人に出会ってテンション上がってしまったものの、あの人曰くノーランさんの指導を終えなければ次のステップには上がれないような発言もあったし。ちょっと本腰入れなくては。



一服休憩を終えて、忘れないうちに【ブレイク】のノルマだけこなした後は振り子装置の方へ。

目標は【長剣術】がレベルアップする事かな。【長剣術】が上がるなら、【受け流し】や【動体視力】も先に上がるだろうし。


目標も定めた所で装置のスイッチオン。





しばらくは無心で、ただひたすらに振り子を弾く動作を続けていく。


ただ以前と違って、少しだけ手首や肘の使い方が柔らかくなったせいか、何となくスムーズに動けているような印象。もしかしたら気のせいかもしれないけど。

どちらにせよ、先程までの流れをそのまま受け継いで気持ち良い感覚なのは確かだ。

自然と楽しくなってくる。



―スキル【受け流し】がレベルアップしました―

―スキル【動体視力】がレベルアップしました―



―スキル【体術】がレベルアップしました―



現状は振り子のスピードは私の身体能力で捉えられる限界値まで上げているわけだけど、段々とミスなく捌けるようになってきた気がする。

さすがにスピードはもう上げられないと思うけれども。


ただ、このギリギリ感の中でいかにミスなく続けられるかっていうのは、中々に挑戦心を煽る行為なわけで。本格的に疲れてくるとグダグダになるのは私も知っているからこそ、上手くいっている今はとても楽しい。


たぶん、今私笑ってると思う。



頭の片隅で、本当に周りに人が居なくて良かったって思うよ。

こんなドM行為を笑って自ら受け続けているなんて、どんな変態だと思われちゃうから。


一応、私は攻められるよりは攻めたい派なんだから。本来は。


たぶん。




―スキル【受け流し】がレベルアップしました―


―スキル【長剣術】がレベルアップしました―



およ、目標クリア。

タイミング的にもそろそろ夜明けの時間帯という事もあって、このあたりで終了にしようかな。


一旦、訓練場の入り口近くに腰を下ろして休憩。

ストックの焼き串を齧りつつ、ちょっとぼーっとしてみる。


あれだね、しばらく激しく運動した後って、ちょっと思考能力落ちるよね。

気分的な問題なのかもしれないけど。ここゲーム内だし。



でも、これが心地よさを倍増させるっていう不思議。



運動がストレス解消だっていう人の気持ちが少しだけ分かったかも。


だがしかし、現実ではやる気は更々無いけどね!




私のストレス解消はゲーム一択だよ!





・・・嘘ついた。

桜子を含む友人を甘やかす行動も私のストレス解消です!!




――――――――――――

名前:カケル

種族:人族

レベル:1

メイン職業:剣士

サブ職業:薬士


HP:100

MP:35


STR(腕力):12

VIT(体力):11

INT(知力):6

MID(精神):10

DEX(器用):20

AGI(敏捷):10

LUK(運) :10


LP:0P

SP:0P


≪称号≫

【人との縁を結ぶ者】【研鑚する者】【異変に気付く者】

【教育者】【生産者の鑑】


≪スキル≫


戦闘:(戦闘技術・さばき)

【長剣術 Lv8】【杖術 Lv2】

【棒術 Lv1】【体術 Lv7】

【ナイフ術 Lv6】【格闘術 Lv1】


戦闘:(技・強化)

【回避 Lv7】【器用強化 Lv8】

【ブレイク】【剣速 Lv3】

【ナイフカット】【スラッシュ】

【瞬歩】【縮地】

【持久力】【受け流し Lv4】


技能:(鑑定・隠蔽)

【植物鑑定 Lv23】【生物鑑定 Lv15】

【道具鑑定 Lv20】【気配察知 Lv3】

【観察】


技能:(生産・収集)

【調合 Lv11】【採取 Lv7】

【解体 Lv1】


技能:(思考・感覚)

【思考加速 Lv2】【鍛錬 Lv8】

【リズム感 Lv5】【高速生産 Lv2】

【精密作業 Lv11】【根性】

【言語理解 Lv1】【動体視力 Lv2】


技能:(抵抗・耐性)

【抵抗:閉所】【抵抗:暗所】

【抵抗:孤独】【抵抗:恐怖】

【抵抗:威圧】


その他

【生活魔法】【愛嬌】

【習得率上昇(小)】【説得】

【指さばき Lv18】【しゃがみ移動 Lv3】

【洗脳】


≪加護≫


【妖精の気まぐれ:風】

【妖精の気まぐれ:土】





お読み頂き有難うございます。

誤字脱字報告受け付けております。是非ご指摘ください。


感想、評価、レビューお待ちしております。


ご協力お願い致します。


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