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60 二度目の生産施設

撮って出しならぬ、書いて出し。誤字脱字の見直しは後日します・・・。

〈まんぷく亭〉を後にしてやってきたのは生産施設。

先に冒険者ギルドに行こうかと思ったけど、毎回ここへ来るのを忘れてしまうから先に来てみた。


たまたま前を通ったから思い出しただけだけど・・・。


ストック用の紅茶と、お屋敷の掃除の時に貰った薬草をポーションにする作業をいい加減やらないとね。

さっきポーション使っちゃったし。今手持ちが無いのはちょっと不安なのよな。



周辺の雰囲気とは違い、どこか無機質な環境の生産施設はある意味集中するにはとても良いのかもしれない。

ついさっきまで人の温かみを味わっていたから、余計にそう感じるだけかもしれないが・・・。


受付モニターから、とりあえず1時間の予約で入室。

まずはポーションからなので、調合施設を選んだ。



チュートリアルで入った調理施設と違い、器具は薬師ギルドにあったような物ばかりで溢れている。

1人用なのでギルドに比べ、とても小じんまりとしている印象。

・・・油断すると集中し過ぎてしまう環境ですね。気を付けねば。



ローポーションを作る前に用意しなければならない物は、『精製水』と『魔法水』の2つ。

これらはこの生産施設に入室するとモニターから購入する事が出来る。・・・らしい。


メニューウィンドウの備忘録に書いてあったよ。

っていうか、備忘録そのものすら存在を知りませんでした・・・。


教会前の噴水広場での情報収集ごっこ中に聞こえてきた、プレイヤー達の雑談から私も知りました。


備忘録機能は、資料室や図書館、購入したりした書物などを読む行為をしたものに限り、自動的に記録してくれる便利機能らしい。

この機能を活用すれば、どんな忘れん坊さんでも過去に読んだ書物等からの情報をその都度確認出来るってわけだ。


ただ、備忘録って名前だけあって、書物そのものが丸々コピーされているわけでは無かった。

情報が抜粋されていて、軽いメモ的な表示のされかた。



今回ので言えば、


初級体力回復薬(ローポーション)

必要素材《薬草の葉5枚・精製水・魔法水》

作成方法《薬草の葉5枚をすり潰し、精製水と共に煮出しながら混ぜ合わせる。その後、魔法水を加える。

効能《HP回復効果(小)回復量80。


特記事項《飲むと即回復。振りかけると30秒かけて徐々に回復』



こんな感じで記載されていた。


もちろん内容に間違いは無いんだろうけど、色々と省略されている感じ。

正直、効能とか特記事項とかは私は全然覚えていなかったけど、どうやら過去に資料室でポーションについての書物は何かしら読んでいたっぽい。


いや、なんか見たような記憶だけはあるんだけど・・・内容まではさっぱり。



少なくとも私がはっきりと覚えている作成方法を見ても分かる通り、【調合】スキルの事とか、精製水と混ぜ合わせた後に一定の固さで火から下ろす事とか、魔法水を加えた後の完成品の目安の色とかは全く記載されていない事から、備忘録の内容だけでは実際に作成するのは難しいと思う。


そんな訳で、『どうせ備忘録に記録されているから軽く流し読みしとけばいっか~』みたいな感じで資料を見ていたら後で痛い目を見るんじゃないかな?っていうのが私の所感。



今回は生産についてだったけど、もしも戦闘系の情報でうっかり見逃していたら生死に関わるかもしれないし。

プレイヤーは死なないっていう前提は置いといてね・・・。



とはいえ、その備忘録のおかげで生産施設にて必要素材を購入する事が出来る、というのを知ったわけで。


後、今後の生産過程で必要な素材を全て買えるのか?とかはまだ分からない。

今回は初級だから買えたんじゃないかな?


もしも中級や上級のものでも素材を生産施設で整えられるのなら、ちょーっと生産職のやりがいが無さそうな気がするんだよね。

もちろん品質の向上とか、生産量やスピードとかを突き詰めるっていうのも一つのやりがいだとは思うんだけど。素材を集めるところから楽しむんじゃないのかな?っていうのが私の感覚。



でもあくまで私の勘だから、もしかしたら生産系はハードル低いっていう設定もあるかもしれない。

こういったゲームでの人気職がまだイマイチ掴めていなくて・・・。


ソロとパーティ組んでる人とでは行動指針も違ってくるかもしれないしなぁ。





まぁ、そんな事はさておき。

早速ポーションを作っていきましょう。


『精製水』と『魔法水』を購入して、ヘンリーさんから貰い受けた薬草を取り出す。

ちなみに薬草は計13株。


一応何かで必要になった時用に3株だけそのまま取っておいて、10株はこの場でポーションにするつもり。

薬草は1株につき葉が5枚生っているので、作成出来るポーションは10本になる。

ストックとしては十分な量かな?



なんせ、今まで一度も使用してないからね!標準量が分からんのですよ。



薬師ギルドで散々お手伝いしてきたから、何も危うげなく無事に10本作り終えました。

むしろ今まで大鍋で大量に作って来たから、手ごたえ無さ過ぎてちょっと不安に思ったくらい・・・。


感覚が麻痺っている疑惑。



悲しいかな、最初に経験した事っていうのは、その後もずっと感覚が引きずられるだろうから今後もこの違和感に振り回される予感・・・。

『地獄マラソン』という名の『レア’sブートキャンプ』は強制薬師育成イベントだった疑惑が浮上中です・・・。




早々にポーションを作り終えて、時間も余ったので少しインベントリを整理中。

地味に屋台街で買った飲食物やら、雑貨店で買った小物やらで中々とっちらかっている現在。


整理整頓は重要です。



ん?なんだこれ?こんなの買ったっけ・・・?


目に止まったのは『中級調合セット』の文字。



調合セットとは?

しかも初級をすっとばして中級・・・?


買った覚えのない物を取りあえず出してみる。




・・・薬師ギルドにあった大鍋がズドンと。

しかも『精製水』と『魔法水』まで大鍋に見合った量が。



いや、絶対買ってないよ!?

何でこんなもの持ってるんだ私!?








・・・解決しました。

あれだね。薬師ギルドのシークレットクエストの報酬だったんだね。


あの時はクエストが終わってほっとした感情が前面に来てたから、全くその後確認していなかったや。



クエストをクリアしたら報酬を確認する事。

また一つ勉強しました。


・・・勉強しただけで、会得したとは言わない保険。



何となくまた繰り返しそうな気もする・・・。

だってクエスト終わった時の高揚感は結構凄いんだもの。


画面越しでゲームしていた時とは比べ物にならないから。



だから・・・しょうがないよね?




自分に言い訳をしたところでそろそろ時間切れ。

調合セットやらを片付けて退出。




部屋から出た所ですぐさま調理施設に入り直し。


今度はストック用の紅茶を淹れるお時間です。



結構色んなお店を巡っていると、茶葉も色々と新しく発見するもので。

アールグレイと思われるアルグリー。

ダージリンと思われるダリン。

アッサムと思われるアムサ。

それからアップルティーならぬアポルティー。


分かりやすいから別に良いんだけど、それならわざわざ名前変えなくても良いんじゃ?と思ったのは内緒。



これらを一旦全種類ホットで淹れて第一陣は終了。


第二陣の分を取り出して、今度はアイスで。

それぞれをピッチャーに入れていく。ちなみにピッチャーのサイズは大中小とあって、雑貨店で私が購入したのは大サイズが主。一応中サイズも買ったけど。

大サイズの容量はたぶん5リットルくらい?

おかげで両手で持たないといけなくなってしまった失態。


欲張るとダメね。


でも、どうせすぐに消費するし。所持金的にも余裕はあったし。1つが大きい分、個数が省略されてインベントリ圧迫しなくなるし。



自分に言い訳part2をして無理矢理なかった事にする私。




第二陣のアイスの分を仕舞って、第三陣を取り出す。


今度はアッサム・・・じゃない、アムサ・アルグリー・アポルティーをミルクティーに。

なんか昔にダージリンはストレート向きって聞いた気がするから今回は除外。


それぞれホットとアイスにしてピッチャーへ。

今度は中サイズにしたよ!



・・・それでも中サイズなのかよ!ってツッコミが来ても聞こえないフリをします。




インベントリを圧迫していた、大量の紅茶の茶葉とミルクにいくつものピッチャーが完成品になった事でだいぶスッキリした。よしよし。


どんだけ紅茶関係のものを買い集めていたのか。

ちょっと冷静になって自分でも呆れるけど。



余った時間で、大量に流通しているおかげで安く売られていた兎肉を使用して『兎肉のロースト』作り。


あんまり料理関係は手出す気は無かったけど、安いなら買っておこうかな?って無駄に買い集めた。

インベントリでは時間経過が無いから、つい。




チュートリアルにも出て来たくらいだから、作業はとても簡単。

一部単純作業過ぎて、油断して生焼けとかコゲ肉になったのは反省。


ポーション作りでは油断しなかったのに、なぜここでは油断してしまったのか自分でも疑問。

お仕事意識が無かったからだと思いたい。



失敗した分を捨てるのもアレかな?と思って、試しに少し食べてみたら、生焼けは変にくにゅくにゅしてどうにも気持ち悪いし、コゲ肉は炭の味が酷かったので素直に廃棄した。


一角ウサギよ・・・無駄にしてゴメンな。




そうこうしている内にまた時間になったので、調理施設から退出。



インベントリもスッキリしたし、非常食とポーションも揃った。

次はどうしようか。



一旦冒険者ギルド行って、何かクエストあるか見てみようかな?


陽が落ちてすっかり暗くなった街並みを楽しみつつ、ゆっくり散歩スピードで歩いていく。



・・・冒険者ギルドのカウンターを見るまですっかり忘れてました。





夜の冒険者ギルドには、誘引フェロモンダダ漏れの蝶が居るよ!!






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