表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/89

42 環境改善

3日に1回更新は維持したいっ!(するとは言わない保険

そもそも脳のつくりによって、物事を同時進行することが得意な人と不得意な人がいる、と聞いたことがある。


マルチタスクって世間では言うらしいけれど、これは圧倒的に女性の方が得意とされている。

・・・らしい。



正直詳しい事までは私も知らない。

ただ一般的に、家事仕事というのはマルチタスクであって、限られた時間で作業を同時進行しなければならない。でないと終わらないからね。


それで、昔から家の仕事をこなす役目が多い女性の方が、マルチタスク脳に長けているんだとか。

逆に男性は視野は広いけど、同時進行は苦手。いざ作業をするとなっても、視野の広さが邪魔をして作業を中断、もしくは緩慢になりやすいのだとか。


一点集中さえ出来れば、仕事は早いのだろうけど。

プラモデルとか作っている時の男性は集中力凄まじいよね、そういえば。





そんな訳で、彼らには集中できる環境を作ってみようかと。


まずは視界を遮る為に仕切りを設置。視界に情報量が多いと邪魔になってしまうかもしれないから。

そして道具の設置場所を使いやすいように並べなおす。流れるように作業をする為には動線が大事。



私が説明しながら設備を整えていると彼らも理解が及んだらしく、手伝ってくれる。


今までは中央に向かって3人向かい合うようにしていたから、横並びにしてお互いの姿が目に入らないようにしてみた。

仕切りは簡易的に布で区切っている。とりあえずお試しって事で。



右手に薬草の入った木箱。目の前にすり鉢。左手にペースト状にしたものをいれるボウル。

真後ろにはストック分の木箱を設置して、いちいち立ち上がらなくても良いように。



とりあえず形にはなったので、3人に座ってもらう。

ついでにエイダン君には、さっきまで私が作業していた所に座ってもらって。



「どうでしょう?仕切りによる圧迫感とかは大丈夫そうですか?」


「あぁ、問題ないな。それなりにゆとりを持ってあるし」


「「俺も大丈夫」」



「それなら良かった。では、一応私なりの作業のコツの説明を。まず薬草をすり潰す時に、あまり力を入れ過ぎないように。右利きであれば、左手を棒の上を軽く支えるように置いてもらって、右手は棒の中心部分を持つようにしてもらって、こういう感じで回していきます」




仕切りを先に作ったせいで、彼らが立ち上がらないと見えない状態になってしまった・・・。

偉そうなこと言っといて、私も中々段取り悪いな・・・。


それはそれとして。



彼らのすり潰し作業を見かけた時に思っていたけど、割と力で無理矢理潰すようなやり方だった。

長時間作業をしていても疲れないようにするのも大事よな。



エイダン君は初めての作業になるので、手取り足取り指南中。

・・・足は関係ないか。



「では次に、周りの環境に左右されないように集中するコツとして・・・少しリズムに乗ってみましょうか」


「「「「リズム・・・?」」」」



「はい。棒を回す時に緩い三角形を描くようにしてもらって・・・。こういう感じで、上、右、左。上、右、左。徐々にテンポアップしていくので、私の掛け声に合わせて動かしてみて下さい」



なんとなく要領は掴んでもらえたっぽいので、手拍子と共に掛け声。



「上、右、左、上、右、左・・・・・・上右左、上右左、・・・上右左上右左」


徐々にテンポアップして掛け声は無しに手拍子だけ。

速くなってくると私の舌がもつれそうなんです・・・。



パンパンパンと私の手拍子だけが鳴り響く部屋になってきた頃、徐々にその手拍子の音も落としていく。


―スキル【リズム感】がレベルアップしました―




もうすでに部屋には、すり鉢からゴリゴリという音が発されるのみで、私の掛け声も手拍子もない。

それでも彼らは上手い事集中出来ているみたいで、私が移動しても気を取られるような仕草は見られない。

唯一、エイダン君の耳だけが私の足音にピクピク反応してはいるものの、目線はすり鉢から離れていない。


これなら大丈夫そうかな?






しかし、そうなると私はどうしようか・・・。

いっそ混じって私も作業しちゃおうかな?


あ、そういえばレアさんが仮眠を取るって言ってたっけ。

マズイ。3人に勝手に作業させてしまった・・・。これじゃ交代出来ないじゃんか。



せっかく集中出来ている3人に声を掛けるのもアレだったので、奥の部屋にいるレアさんの元へ。




「すみません、レアさん。今よろしいですか?」


「――ん?あぁ、どしたの?休憩?」


「いえ・・・実は――」



今の大部屋の方での出来事を簡潔に説明すると、レアさんは苦笑い。


「まぁ、しょうがないね。せっかく波に乗れてるならそのままで良いわ。・・・ん~、でも、そしたらどうしようかな?・・・交代要員がいないとなると・・・。さすがに、ここの作業だけは止めらんないのよねぇ。とはいえ、この段階でドーピングはまだ使いたくないんだけど・・・」



個人的にはそのドーピングは使わせたくないんですけど・・・。私の中では既に危ない薬だと認定されてます。


「もし良かったら、私に教えてくれません?技術的に不可能というのであれば構いませんが・・・」


「・・・そうね。【調合】スキルは持ってるんだったっけ。じゃあ、お願いしようかな?」



レアさんが行っているのは、ペースト状にした薬草を煮出す作業。

これは【調合】スキルが無いと多少の薬効は引き出せても、効果は低く、しかもえげつないほどの苦みが出るんだとか・・・。


ちなみに、回復薬は基本的にかけても飲んでも構わない。

けれど一般的には、自分で使用する際は飲むことの方が多いらしい。即効性は飲んだ方が高いみたい。


自分に回復薬を叩きつけるっていうのも、ちょっと抵抗あるのよな。たぶん。


私まだ一回も使ってないけどね!




「水はここから使って。魔道具になってて、出てくるのは精製水で無制限だから遠慮なく。注意してほしいのは、焦げ付かないようにしっかり混ぜながら火にかける事。だんだんとろみが出てくるから特にその時は注意して。すっごい焦げ付きやすくなるから。これくらい固くなったら一旦火から下ろして、今度はこっちの水と混ぜ合わせるの。ちなみにこっちは魔法水。蛇口の取っ手が赤いのが精製水、青いのが魔法水だから間違えないようにね」


前にレアさんが言っていた、設備が整っているっていうのはここら辺の事なのかな?

生産施設にはこの機能付いていないんだろうか・・・?だとしたら個人で作るには、まず水の確保が重要になるのかな?




「魔法水を注いで混ぜていくと、お馴染みの薄い水色になるから、そうなったらこっちへ置いていって。ビン詰めは後でまとめてやるからね」


アンタお得意の作業だけど。と一言。



ビンを割らなければね!と返事したいが、情けない情報をわざわざ晒す必要も無いので黙っておく。

もうあんな醜態は見せたくないぞ。




一通りの作業をレアさん監修の元、こなしていく私。

地味に煮出しながら混ぜ合わせるのに力が必要っぽい。固まってくると途端に重くなるのね。


使用している鍋も、スープとかなら5・60人前くらいは作れるんじゃないかってくらい大きいので、中々これが大変。

手先だけでなく二の腕の方まで使う感じ。結構良い筋トレにもなりそう。



採取で【根性】スキルなるものもゲットしたし、思っていたよりも体力勝負になってきた。

さすが『地獄マラソン』名に恥じぬ。




「うん、だいたい平気そうね。アンタやっぱ要領良いわね。もしわかんない事とか失敗したりしちゃったたらアイツ等に言って?大概の事は処理出来るハズだから」


「承知しました。レアさんはちゃんと寝て下さいね?」


「ふふ、わかってる。ちゃんと休むわ。そういうアンタも無理しないようにね」


「ええ、わかりました」


「そんじゃ、あとよろしくね」





実際今日はゲーム内時間であと10時間ほど使える。


果たして、どこまで進められるだろうか。





あ、それよりもこっちにエイダン君連れて来よう。

彼は【調合】持ちじゃない事を忘れてた。



私の行動をなぞれば【流れ作業】スキルを取得するには、ビン詰めしたほうが可能性高いもんね。





―称号【教育者】を取得しました―

―スキル【説得】を取得しました―

―スキル【説得】は取得済みにより【洗脳】に変化しました―

―該当称号初取得ボーナスによりスキル【言語理解】を取得しました―






ほわっつ!?


なんか不穏な響きが混じってませんか!?





――――――――――――――――――――

名前:カケル

種族:人族

レベル:1

メイン職業:剣士

サブ職業:薬士


HP:100

MP:35


STR(腕力):12

VIT(体力):11

INT(知力):6

MID(精神):10

DEX(器用):18

AGI(敏捷):10

LUK(運) :10


LP:0P

SP:0P


≪称号≫

【人との縁を結ぶ者】【研鑚する者】【異変に気付く者】

【教育者】


≪スキル≫


戦闘:(戦闘技術・さばき)

【長剣術 Lv4】【杖術 Lv2】

【棒術 Lv1】【体術 Lv1】

【ナイフ術 Lv6】


戦闘:(技・強化)

【回避 Lv3】【器用強化 Lv7】

【ブレイク】【剣速 Lv1】

【ナイフカット】


技能:(鑑定・隠蔽)

【植物鑑定 Lv21】【生物鑑定 Lv3】

【道具鑑定 Lv11】【気配察知 Lv1】

【観察】


技能:(生産・収集)

【調合 Lv7】【採取 Lv7】

【解体 Lv1】


技能:(思考・感覚)

【集中 Lv17】【鍛錬 Lv5】

【リズム感 Lv5】【流れ作業 Lv16】

【精密作業 Lv9】【根性】

【言語理解 Lv1】


技能:(抵抗・耐性)

【抵抗:閉所】【抵抗:暗所】

【抵抗:孤独】


その他

【生活魔法】【愛嬌】

【習得率上昇(小)】【説得】

【指さばき Lv17】【しゃがみ移動 Lv3】

【洗脳】


≪加護≫


【妖精の気まぐれ:風】

【妖精の気まぐれ:土】



お読み頂き有難うございます。

誤字脱字報告受け付けております。是非ご指摘ください。


感想、評価、レビューお待ちしております。


ご協力お願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] えっと…説得×説得=洗脳…んんん? あとはドーピング… 薬師… あっ、聞くだけ聞いた感じやばい人だわ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ