41 共通の悩み
ちょいと体調不良により、次回更新しばらくお待ちを・・・。(感染症とかではないのでご心配なく!)
洗濯物を干しつつ、今日のスケジュールを組みなおす。
まぁ、組みなおすと言っても大したことでは無いけど。
単純に、出来る限りゲームをする為に、いかに効率よく物事を進められるか考えていただけ。
さすがに体を壊すわけにはいかないから、ある程度は食事や睡眠にも気を付けておかないと。
あと10歳若かったら、何も気にせず四六時中・・・寝食忘れてゲームに没頭していたかもね。
・・・仕事で寝食忘れて没頭するのは良いのか、というツッコミには耳を塞ぎます。
そんな訳で、頭の中で計画を立て最低限の準備だけ終わらせて、ゲームに戻る。
何をするのかだけ決めておけば、意外と時間は喰われなくて済むものです。
普段からまるっと全部キレイに計画出来る人なら、もっと時間の使い方が上手いのだろうけど。
私には無理だけどね。根本の性格が気分屋だと自覚あります。
野暮用という名の家事を終わらせて、足早に薬師ギルドへ向かう。
途中でなんか広場が騒がしかったが、人垣で様子も窺えず、まず通れそうにもなかったので裏通り経由。
なんだかんだマップは北側を除けば、この街のはほぼ網羅済みです。
毎回どこかへ行く時は、地味に裏通りも通っているからね。それでも時間を変えてまた散策する予定。
時間によって街の表情が変わる様を見るのも好き。
ギルドの前まで来ると、薬草畑の方に何人か人影が確認出来た。
どうやら既に助っ人は到着済みのよう。
裏口の方へ向かって近づいてみると、人影は全員・・・子供?
本当に小さい子から12、3歳くらいの子まで年齢は様々な感じ?
「あ!カケルさん!おはようございます!」
エイダン君・・・?どうしてここに?
「おはようございます、エイダン君。・・・もしかして、助っ人って君だったんですか?」
「はい、ブランドンさんに頼まれて。少しでも人手が欲しいという事だったので、孤児院にも声を掛けて皆も連れて来たんです。あと、中にはブランドンさんのお弟子さんも2人いらっしゃってますよ!」
「そうなんですね。今は皆で薬草採取ですか?」
「はい、孤児院の皆はお小遣い稼ぎで、たまに薬草採取したりするんです。なので結構戦力になると思います!」
「それは頼もしい限りですね。それなら私も、より頑張るとしましょう」
大人の意地見せないとね。
「あ、カケル!おかえり!」
中へ入ると早速レアさん。
3人組の姿は見えず、代わりにブランドンさんのお弟子さんが一人。ゴミ拾いの時に瓦礫に挟まっていた男性だ。
目が合うと、いきなり立ち上がって頭を下げてくる・・・。
「おはようございます!師匠の命により微力ながらお手伝いに参りました!宜しくお願いします!!」
「・・・あ、よろしくお願いします。お久しぶりです。私もただの助っ人なので・・・、あなたと同じ立場ですからね?そんなに畏まる必要なんて無いですから・・・」
居心地悪くなってしまうよ。
随分と恩に感じてくれるのは、ありがたい事なんだけれど・・・。恐縮です。
「ほら、カケルもそう言っているから。アンタも作業に戻りなさい。カケルは仕事が早いから、急がないと追いつかれるわよ」
「っ!そうなんスか!すぐ戻ります!」
レアさん・・・それは彼らよりも私に対してプレッシャーかけてません?
どうやら彼らは、さっきまで私がやっていた薬草の切り取り作業をしているらしい。
物置の方へ戻っていった彼を目で追うと、もう一人。彼と一緒に瓦礫に挟まれて、怪我をしていた男性と一緒に二人で作業をしているっぽい。
そうなると、私は何の作業をしたら良いのかな?
視線でレアさんに問いかけると、すり鉢を指さす。
なるほど、すり潰し作業ですね。
「あいつ等は一旦仮眠させる為に家に帰したの。逆にあいつ等が帰ってきたら、今度は私が仮眠取らせてもらう形になるわ。アンタも休憩とか仮眠とか取るなら声掛けて?くれぐれも無理はしないようにお願いね?」
「ええ、承知しました。その時は遠慮なく声掛けさせてもらいます」
レアさんは相変わらず奥の部屋で作業すると言うので、私は大部屋で一人すり鉢と向き合う。
なんだかんだ、私いつも一人で作業するハメになっているな・・・。
いや、集中出来るから全然良いんだけど。
そういえば、さっきログインする前にしれっと【植物鑑定】がレベル20を超えていた。
今日の目標を早々に達成してしまった事に地味に驚き。
なんか色々と考えながら作業していたから、気付いてなかったけど。
とはいえ、ここの作業でも【植物鑑定】はしっかり使っていきますよ。念の為に。また違う植物が混じっていたらマズイしね。
切り取り作業とは違い、しばらく無心でひたすらゴリゴリ。
あんまりこちらの作業は【流れ作業】スキルの効果が少ないっぽい。前回やった時とスピードとかが変わらないから。
その代わりというか【調合】スキルは上がっていくんだけど。
一度に処理できる量が増えていくというのは、ある種快感を得やすい。分かりやすい指標だもの。【流れ作業】のレベル上げが楽しかったのも、目に見えて結果が見えるから。
やっぱり、ここのお仕事楽しい。
しばらく無心で作業していると、なんか・・・視線を感じる。それも複数。
なんか集中モードも切れそうだったので、思い切って手を止め振り返ると、そこにはあの御三方+エイダン君。
あんまりにも真剣に私の手元を見ていたので、ちょっとビクッっとしてしまったのは内緒。
なんか目が怖かったんだもん。
「――ん?あ、あぁスマン。邪魔したか?あんまり見事な手際だったから、つい見入っちまった・・・。悪いな」
「ちょっとでも真似出来れば、俺らも仕事早くなるかと思って・・・つい、な・・・」
「見事過ぎて、真似出来そうに無い事だけは理解出来た・・・」
「あ、あの、僕も・・・つい、ごめんなさい」
別に見られるのは構わないんだけどね。悪意や好奇の視線は不愉快だけど、彼らの視線は真剣そのものだったから。
ただ真剣過ぎて怖かっただけ。
「あの、カケルさんはもしかして【大量生産】スキル持ってるんですか?」
・・・【大量生産】?何そのスキル、私も欲しい。
「あれ・・・?間違ってましたか・・・?あまりにも手際が良いので、てっきりお持ちなのかと。あ・・・冒険者の方は所持スキルの話は嫌がるんでしたっけ。・・・ごめんなさい、何も考えずに・・・」
「あぁ、そういや冒険者はそうだったな・・・。スマン、カケル。エイダンはこの通り反省しているし、俺らもこれ以上は聞かないから許してやってくれ。頼む」
あ、え?いや、別に私はそんな事気にしていないけど・・・。
って、4人揃って頭下げるのヤメて!!そういうところでシンクロするんじゃない!
「ちょっ、やめて下さい。私はそもそも気にしていませんし、当然怒ってもいませんから。エイダン君も、ほら頭を上げて?・・・一応言っておきますが、私は【大量生産】スキルは持っていません。むしろ、初めて聞いたスキルなので興味を持ったくらいです。なので、気分を害したとかではなく、ただ困惑しただけですから」
別に、この面子にスキルの事聞かれても普通に話すよ。もちろん言いふらしては欲しくないけど、この人達はそうはしないでしょう。ノリが良さそうだけど、真面目仕事人間な印象が強い。
「そうか・・・?でも、一応な。エイダンも今後は気を付けような?カケルは気にしないって言ってくれてるけど、大抵の冒険者はスキルを隠したがる。変に因縁付けられないように、詮索はしない方が良いだろうな」
「・・・はい、すみませんでした。気を付けます。カケルさんも・・・ごめんなさい」
「あぁいや、私は大丈夫です。パナッシュさんの言うとおり、他の人には気を付けてくれれば。いつでも相談して下さいと言ったでしょう?私には。だから気にしなくて良いんです。今後もスキルでも何でも、気になった事や聞きたい事があれば遠慮なくどうぞ」
前に約束したもんね。
「ところで、私も気になったんですが【大量生産】スキルというのは?」
「あぁ、生産系の上位スキルの1つだよ。それがあると、生産者として重宝されるスキルの内の1つでもある。アンタの作業スピードがえげつなかったから、それを持っているんじゃないかってエイダンも思ったんだろう」
なるほど。
もしかしたら、【流れ作業】の上位版かもしれないね。いずれ取得出来たら良いなぁ。
いや、私は生産特化するつもりは無いけどさ。
あったらあったで便利そうじゃない?
「僕、あんまり作業が早い方じゃなくて・・・。採取とかも同じ孤児院の女の子の方が早くって。師匠は正確な作業の方が重要だからって言ってくれるんですけど・・・」
エイダン君が語り始めたが・・・なんかつい最近聞いたような話ですな・・・?
思わず同じ境遇だった3人の方へ視線を向けると、『その気持ち、すっごくわかるよ』と言いたげな目をしている。
「僕と師匠しかいない工房だから、せめて師匠には集中してもらえる環境を作りたくて、下処理とか準備とか師匠の手を借りずに終えたいんですけど・・・。やっぱり一人だけじゃ全然捌けなくって、結局師匠の力が必要になっちゃうんですよね・・・」
3人揃って無言でコクコクと頷くの、やめて頂けません・・・?
「わかる、わかるぞ!エイダン!!俺らも全く同じ気持ちだから!!!」
「うんうん、俺ら姐さんに負担掛けまくってんだよなぁ・・・」
「姐さんもまた仕事出来る人だからなぁ・・・簡単に全部取り返せちゃうもんだから、余計に心苦しくてさぁ・・・」
あぁ・・・、すっかり同調してますなぁ。
落ち込む方向にだけは持っていかないようにせねば。
「師匠には『焦っても良い事なんか無い、職人の腕の見せ所は量より質だから』って言われてはいるんですけどね・・・。それでも一番身近にいる師匠があれだけ仕事が早いと、なんか無意識に焦っちゃうみたいで。どうも上手くいかないんです・・・」
どうやら、ウィリアムさんはしっかり師匠をしている模様。
私が見た事ある彼は、エイダン君を可愛がっている親っぽい所しかみていなかったから、意外っちゃ意外。
「カケルさん・・・何か、作業を早くするコツみたいなのってあったりしますか?」
うーん、私も無意識にやっている事だから・・・中々言語化するのが難しい所だけれど・・・。
けれど、頼られたからには何か力になってあげたいのよな。
「解決するかどうかはわかりませんが・・・ちょっと試してみましょうか?」
上手くいったら儲けもん、の精神で。
―――――――――――――――――
名前:カケル
種族:人族
レベル:1
メイン職業:剣士
サブ職業:薬士
HP:100
MP:35
STR(腕力):12
VIT(体力):11
INT(知力):6
MID(精神):10
DEX(器用):18
AGI(敏捷):10
LUK(運) :10
LP:0P
SP:0P
≪称号≫
【人との縁を結ぶ者】【研鑚する者】【異変に気付く者】
≪スキル≫
戦闘:(戦闘技術・さばき)
【長剣術 Lv4】【杖術 Lv2】
【棒術 Lv1】【体術 Lv1】
【ナイフ術 Lv6】
戦闘:(技・強化)
【回避 Lv3】【器用強化 Lv7】
【ブレイク】【剣速 Lv1】
【ナイフカット】
技能:(鑑定・隠蔽)
【植物鑑定 Lv21】【生物鑑定 Lv3】
【道具鑑定 Lv11】【気配察知 Lv1】
【観察】
技能:(生産・収集)
【調合 Lv7】【採取 Lv7】
【解体 Lv1】
技能:(思考・感覚)
【集中 Lv17】【鍛錬 Lv5】
【リズム感 Lv4】【流れ作業 Lv16】
【精密作業 Lv9】【根性】
技能:(抵抗・耐性)
【抵抗:閉所】【抵抗:暗所】
【抵抗:孤独】
その他
【生活魔法】【愛嬌】
【習得率上昇(小)】【説得】
【指さばき Lv17】【しゃがみ移動 Lv3】
≪加護≫
【妖精の気まぐれ:風】
【妖精の気まぐれ:土】
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