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28 地味プレイ?

ストックなくなりましてん・・・。今後は少し更新遅れます。出来るだけ急ぎます!

このゲームの世界では水は蛇口をひねれば出てくる、というのが常識ではないらしい。


基本的に魔道具と呼ばれる便利グッズによって生活の基盤が出来ていて、魔道具を使用するには魔石が必要。

水道にも魔石。コンロにも魔石。灯りにも魔石。


魔石、もしくは魔道具が無い場合は水を汲み、火を手作業で熾し、その火で辺りを照らすらしい。

ちなみにこの魔石と魔道具はそこそこ高価。


いわゆる庶民ではなかなか贅沢には使えない代物らしく、故に庶民の住宅にはあまり魔道具は普及していないらしい。彼らは自ら井戸から水を汲み、自分で火を熾す。


そこそこの商人とか、食堂のような大量生産とかの場合は魔道具を使っている率が高いとかなんとか。

無くても生活出来るけど、あったら確実に便利な代物な『魔道具と魔石』って位置づけらしい。


ちなみに魔石はエネルギー源のような扱いらしく、武器や防具、アクセサリーにつけて何かしらの効果を付属させることも出来るんだとか。そういったものを作るにはスキル【付与】というのが必要らしいけど。


そういえばそんな話をどっかで見聞きしたような・・・。

資料にでも書いてあったかな?たしかお値段張るってあったような・・・?




なんでそんな話になったかといえば、ヘンリーさんいわく紅茶に適した水は魔道具から出したての水だという事を聞いたから。

なんでもこの大陸の井戸水?地下水?はあんまり紅茶に適していないんだとか。


硬水ってことかな?たしか何かを煮出す時は、軟水のほうが適しているって聞いたことがあるような。



ちなみに魔法で出した水でも可、とのことだがあいにく私は魔法の素養は持ち合わせておりません。残念。



ただヘンリーさんから、生産施設で作れば万事解決ですよ。と言われた。

あそこは全てが魔道具施設なので、そこで作ってインベントリに入れれば良い。


ちなみにインベントリの中が時間経過無しという事をヘンリーさんは知らなかった。

これは異人だけの特徴らしく、現地住人もインベントリはあっても普通に時間が経過して劣化していくとのこと。

私が見た資料の中では、異人はそもそも時の流れが違う世界の住人だから、そんな特徴があるのだろうって一文があったのを覚えている。


まぁ、だからこそマジックバッグが貴重で高価なんだろう。

さらに言えば、私達プレイヤーがログアウトしている間に、インベントリの中のもの全部腐りました!なんて冗談じゃない。



ゲームでそんな仕様にすることなんて有り得ないんだろうけどね。




とりあえず、知識として覚えておくべき紅茶の淹れ方のポイントは、


①使用する水は魔道具から出したてのもの。

②淹れる時はしっかり沸騰させた熱々のお湯であること。

③淹れる為のポットやカップは事前にお湯で温めておくこと。

④お湯を注いだ後は蓋をしめてしっかり蒸らすこと。


とりあえずこの4点を抑えておくだけで、だいぶ味や香りが変わるらしい。


他にも色々細かいポイントはあるみたいだけれど、個人の好みや使用する茶葉によって変わってくる。

そこは基本を覚えた後徐々に試行錯誤してみると良い。というのがヘンリーさんの意見。



ヘンリーさん監修のもと、私も淹れてみる。





うん。なかなか美味しいと思う。

が、やっぱりヘンリーさんに淹れてもらったものよりかはちょっと・・・。


ふむ、やはりなんらかの秘訣があるんだろうか。

チラリとヘンリーさんを見ても、ニコニコと笑っているだけ。

これは秘訣までは教えてくれないやつだな・・・。



「ちょっとした茶葉の量や蒸らし時間で味や香りは変わります。まずはご自分の体で感覚を掴んでみて下さい。好みはひとそれぞれで御座いますから」



恨めしい眼をしてしまっていたのか、ちょろっとヒントをくれるヘンリーさん。

困ったように笑われてしまったが、しょうがないじゃない。


私の好みはあなたが淹れてくれた時がドンピシャだと思っているのに・・・。




あとはアイスティーの淹れ方も教えてもらい、恨めしい思いなど忘れ去ってホクホクしている私。

どちらかというと、アイスティーで飲む機会の方が多いんで嬉しくなってしまった。

なんせ猫舌なんでね!温かいもの淹れてもすぐには飲めないもんで・・・。






おやつと紅茶を楽しんだ後は、草むしり作業再開!


と、その前に確認しておかなければ。



「ヘンリーさん、草むしり中に薬草を見つけて採取しておいたのですが、こちらはどこに置いておきましょう?」


「おや?珍しい事もあるものですね。普段は滅多に街中には自生していないのですが・・・。そうですね、そちらはカケルさんがご自由になさって下さい」


「そうなんですか・・・。ですが、よろしいので?多少はお金になるものでしょう?」


「ええ、ですからカケルさんに。今回はクエストでなくお手伝いとなってしまっていますから、ささやかではありますが、ギルドに売るなり、ご自分用に使用するなりしてお役立ち頂ければ幸いです」



ふむ、そう言ってもらえるなら頂いてしまおうか。せっかくのご厚意だし。



「では、遠慮なく頂きます」


「ええ、ご自由にどうぞ」





遠慮なく頂いたところで草むしり再開。

採取は終わってるから、あとは雑草を取り除けば終わり。




よーし、絶対終わらせてやるかんな!








私が草むしりしている間、ヘンリーさんは敷地との境にある石壁の修復をしていた。

少し驚いたのは、その修繕作業にスキルだか魔法だかを使用していたこと。


痛んでいる所を取り除くときは手作業だったのに、新しく石を削り出したり、積み上げたりするのは非現実的な手際であっという間に終わらせていた。これが仕事の速さの秘訣か。

なんか、久々にファンタジー感を感じた・・・。


今まで私がやっていたのは、ゴミ拾いに訓練、掃除と手入れに葉っぱを切るのとビン詰め。


私のゲームプレイどうなってんだ・・・。

今更ここで実感したわ。地味。圧倒的に地味。



だが、そう簡単にはっちゃけられないのも事実。

アラサー独身女に求めるもんでも無いよね・・・。

私に「魔物だひゃっほーい!殲滅だー!」なんてプレイは羞恥心マックス過ぎて心が死ぬ。

例えゲームでも。


やったとしても、淡々と殲滅でしょう。

いや殲滅がデフォルトではないけど。


ん?でもレベル上げする時はそうなるか・・・。私、平気で1か月間レベル上げのみ、ってプレイするからなぁ・・・。



うーん、普通の人達は一体どんなプレイしているんだろうか?

現実だろうが、ネット上だろうがゲームだろうが、私は圧倒的に情報弱者。イマイチ分からんのよね。

ただちょこちょこ、この初期の服装じゃなくなっている人達がいるのは確認できている。


きっと、装備とか整える段階に進んでいるだろう。

私も一応、覚えていたら服装を変える事を考えなきゃ。悪目立ちは勘弁だから。






そんなことつらつらと考えながら作業していたら、ほとんどの雑草を取り除き終わっていた。

ちなみに【採取】スキルがめっちゃ上がった。

草むしりでもカウントされるのね・・・。驚き。


意外とスキル熟練度のハードル低い疑惑。

おかげで雑草ポンポン取れるようになったけど。これがスキル効果なのかな。



さて、あとは土(なら)しだ。

小石とかもちょいちょいあったせいで、なかなかボコボコ状態になっちゃったからね。


裏口近くの倉庫にトンボがあるので、それを借りて野球場のように綺麗に均していく。


ちなみに、倉庫の中にはスコップがあったが、それに気付いたのは薬草採取を終えた後だった。

作業前に道具確認は基本だったね・・・。


建設会社の下請けで務めている友人が言っていた事を思い出したよ・・・。




ふう。こんなもんで良いかな?

ついでといってはなんだけど、花壇や畑にするって言ってたスペースは掘り返してふっかふかにしておいた。結構楽しいんだね、耕すのって。ちょっとハマりそうかも。




一応言われたことはほとんど終えたので、報告するためにヘンリーさん探し。


1階を探していると何やら重厚な扉の中から物音がする。おそらくこの部屋の中にいるんだろうけど、ここは入っても良いんだろうか?


迷った末に重そうな扉をノック。


中からヘンリーさんの返事があって入っても大丈夫とのことなので、ゆっくり開ける。

思っていたよりスムーズに開いてちょっと驚き。もっと力強いものかと思っちゃった。



部屋の中心にはこれでもかってくらいに存在感を放っている、グランドピアノが。


ピアノは嗜む程度にしか扱えないけれど、それでもわかる。


これ、絶対にお高いやつです!




ピアノから視線をそらさない私にヘンリーさんが微笑んでいる気配。


気付いて慌てて視線をヘンリーさんに向ける。




「弾いてみますか?」


「い、いやっ!そんなとんでもない!こんな高級なもの、私にはもったいないですから!そんなに上手く弾ける訳でも無いですし」


「音楽の心得はおありなのでしょう?先程の旋律は聞いていて心地よかったですよ?丁度、音合わせの調整中でもありますので、お気軽にどうぞ?私個人としては、是非お聞かせ願いたい。持ち主であるお嬢様も、異人のあなたが触れたとあればお喜びになるでしょうし」



お嬢様は異人の伝承がお好きな方ですから。と言われたけれど・・・。



う~、でも滅多にお目にかかれないもんなぁ、こんな高級品。

ちょっと誘惑。

でも正直、私は一番得意な楽器はギターかベースなんで畑違いもいいとこなんだよなぁ・・・。



うーん、ちょっとだけ・・・。さわり心地だけでも・・・。


「・・・では、ちょっとだけ失礼して・・・」


割とすぐに誘惑に負けてピアノの前へ。

鍵盤に指を乗せ、その滑らかさに驚き。


軽く鳴らすとポーンと綺麗で澄んだ音が鳴る。雑音が一切含まれない心地良い音色。

これは良い。



あまりクラシックの楽曲は覚えていないので、自分で作曲したものをピアノアレンジ。

本来はそれなりにアップテンポな曲だけど、アコースティックライブ用にアレンジしなおしたバージョン。


作曲もアレンジも私なので、うろ覚えになる心配が無いってだけのチョイスなんだけれど。

途中でちょっとつっかえそうになりながら、なんとか完走。



やっぱり久々に弾くと、指がなかなか追いついてこないや。

最近は全部ソフト使っていたし、レコーディングは他の人が担当だったから全然機会が無かったんだよね。




少しリハビリでもしようか?でも現実ではなかなか弾く機会無いしなぁ。

それこそゲームの中だけってのもアリかも。





パチパチパチパチ。


気持ち少しだけ自分の腕前に納得いかず、考え込んでしまった私に聞こえてきたのはヘンリーさんからの拍手。


そうだった。たった一人とはいえ観客がいたんだった。


立ち上がって、頭を下げてお辞儀。


「拙い演奏で申し訳ないです・・・。ありがとうございました」


「いいえ、とんでもない。私はとても好きです、あなたの演奏。私が今まで聞いてきた楽曲とはだいぶ曲調も違うので、とても面白かったですよ?是非、お嬢様にもお聞かせしたかったっ!?」




ヘンリーさんが言葉を詰まらせたのは、私と彼の間に突如としてキラキラと光るエフェクトが現れたから。

それも1つではなく、少なくとも4つ。


なんとなく球体のような形に見えるが輪郭がハッキリしていないので断言は出来ない。

それでも光の塊が4つ、私達とピアノの周りを縦横無尽に飛び回っている。



これは・・・一体?







――――――――――――――――――

名前:カケル

種族:人族

レベル:1

メイン職業:剣士

サブ職業:薬士


HP:100

MP:35


STR(腕力):12

VIT(体力):11

INT(知力):6

MID(精神):10

DEX(器用):11

AGI(敏捷):10

LUK(運) :10


LP:0P

SP:0P


≪称号≫

【人との縁を結ぶ者】【研鑚する者】【異変に気付く者】


≪スキル≫


戦闘:(戦闘技術・さばき)

【長剣術 Lv3】【杖術 Lv2】

【棒術 Lv1】【体術 Lv1】

【ナイフ術 Lv1】


戦闘:(技・強化)

【回避 Lv3】【器用強化 Lv4】

【ブレイク】【剣速 Lv1】


技能:(鑑定・隠蔽)

【植物鑑定 Lv5】【生物鑑定 Lv1】

【道具鑑定 Lv7】【気配察知 Lv1】

【観察】


技能:(生産・収集)

【調合 Lv1】【採取 Lv5】

【解体 Lv1】


技能:(思考・感覚)

【集中 Lv6】【鍛錬 Lv3】

【リズム感 Lv3】【流れ作業 Lv1】

【精密作業 Lv1】


技能:(抵抗・耐性)

【抵抗:閉所】【抵抗:暗所】

【抵抗:孤独】


その他

【生活魔法】【愛嬌】

【習得率上昇(小)】【説得】

【指さばき Lv6】



お読み頂き有難うございます。

誤字脱字報告受け付けております。是非ご指摘ください。


感想、評価、レビューお待ちしております。


ご協力お願い致します。


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