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近所に勇者が引っ越してきたようです(仮)  作者: 赤点 太朗
第二章 勇者と呼ばれた異世界人
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2-10 報告書

 俺は、無事に隊を首都(ティナ)まで帰す事ができ、今は軍施設内の事務机に座っている。


 報告書を書くために、内容を整理中だ。

 報告書、苦手なんだよな。

 今回は、特にどう書けば良いのか……


 ゛竜討伐に行きました。竜は既に討たれてました。おわり゛


 ああああ、昔ばなしにもならないじゃないか!




 はぁ。

 仕方ない、羅列してみよう。 


 召喚の儀 6の月13日

 訓練期間 6の月15日から8の月15日

 討伐隊出発 8の月17日 討伐隊員13人+勇者3人

 目的地到着日 9の月14日 

 村人より竜討伐の報告あり

 隊員5名を調査その他の任に残し、即日帰途につく

 ティナンプート基地到着日 10の月5日


 以下、村長への聞き取りによる


 竜討伐日

 9の月7日(推定)


 竜討伐実施参加人員

 一般人5名(詳細不明) 


 竜騒動による被害

 死者なし

 怪我人2名(判明分)


 怪我人の内容

 軽傷:1名 ・村人(騒動初期)

 重症:1名 ・討伐参加の一般人(腕を負傷の模様、詳細不明)

 その他は不明


 被害

 家屋倒壊5棟(うち集会所1棟)、蔵倒壊2棟

 畑崩壊4箇所

 その他 村外森林で倒木多数


 なお竜の骸は、他の竜に回収された模様


 ※全て村人からの聞き取り調査による。詳細は調査中


 道具屋が用意した武器(カッコ内は実際に使用した数)。

 ・長剣 6本(3)

 ・短剣 6本(2)

 ・槍 6本(2)

 ・弓 6丁(3)

 ・大斧 6丁(2)

 ・投剣 20本(8)

 ・クロスボウ 11丁(7)

 ・打撃グローブ 2双(1)

 ・打撃エルボパット 2組(1)

 ・メリケンサック 2組(0)

 ・斬撃ブーツ 2足(1)

 ・打撃ニーパット 2組(1)

 ・弓矢 400本(48*失った数)

 ※軍支給250本含


 うち、武器の小破・中破・大破:共になし

 刃欠け:いずれも微小のみ


 狩った動物の数

 小型

 ・ウサギ 28

 ・大鼠 17

 ・イタチ 18

 ・鳥 138


 中型

 ・猿 8

 ・狐 5

 ・鳥 17

 ・狸 8


 大型

 ・鹿 9

 ・熊 6(小熊3含む)

 ・豹 1


 ※鳥が多いのはクロスボウで競争になったため

 尚、皆で美味しくいただきました。ゲップ


 集計するとそれなりの数を狩ったのがよく分かるな。

 竜の討伐については別で報告が上がって行くだろうから割愛だな、詳細知らないし。

「そういえば、竜が倒されたって場所に、大きな穴があったけど、あれは何だったんだろうな。村人は知らないって言ってたけど」

 いずれ報告されるだろう。

 おびただしい血の跡が討伐を証明してるから、大した問題ではない。


 あとは……帰路の勇者たちの事だよな。

 隠してやりたいんだけど、どうせどこからか漏れるんだろうから……



 結局、あいつらから聞き出せたのは、ほんの少しの情報のみだった。


 山の中に入って行ったはいいけど、途中で方向を失って、気が付けば現場近くまで入り込んでいたらしい。

 目的はやはり、竜の巣。

 手土産の一つでも持って帰らなければ面目を保てないと思ったらしい。

 どうせ竜を狩りに来たんだ、どれを狩っても同じだろう?と。

 バカな考えだ。

 しかし、気が付けば目の前にデカい竜がいて、何も出来ず、あっという間に吹き飛ばされていたという。


 本人たちは気が付いていないけど、周りには立木がたくさん生えていたのに、吹き飛ばされても傷一つなく(・・・・・)生還出来た。

 3人共にだ。

 冷静に考えれば考える程、あり得ない。

 無数の立木に当たる事なく、転がされただけ。

 翼ひと撫でされて擦り傷一つ無い。

 異常だろ。

 普通なら立木にぶつかる等して、3人共お陀仏か重症コースだ。


 縄張りに入った時点で警告に来た。

 そして怪我をさせずに縄張りの外に出した。


 そう考えるのが、一番説明がつく。

 しかし……そんな事が出来るのか?

 そんな事をするのか?


 いや、他の国で軍事衝突が始まった所を竜に止められたって、それも無傷で、なんて眉唾な話を聞いた事がある。

 んだが……


 分からん。

 これを報告して、果たして信じて貰えるのか?

 いや、無理だろう。

 頭の難い連中だ。

 一蹴されるだけだろう。

 信頼出来そうな上司に、口頭でだけ報告しておくのが最善かもしれない。


 さて、羅列したものをどう報告すれば良いか、誰かを巻き込んで考えるしかないか。

 これだけだと、ただの武器の評価遠征だよなぁ。

 それも非常に高額な。

 用途が限られるし。

 竜以外には高性能過ぎ(オーバースペック)なんだよな、アレ。

 ……帰って来るの早まったかな?

 でもあのまま駐留して、他の竜を刺激して被害を大きくしたくなかったし。

「元々、我々討伐隊は使い潰しの当て駒のつもりだったようだしなぁ……」


 はぁ、気が重い。



 因みにあの後、連れ戻された3人は大人しかった。

 借りてきた猫のようだった。




難産な話でした。

報告書、苦手どころか嫌いなんです。


数字や内容はテキトーなので無視してもらって構いません。

後々考えても日数とか移動距離とか辻褄の合わない事ばかりですね。

そこは”フィクションのご都合主義”として見てください。


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