初依頼
ギルドに入ったらすぐ、昨日の受付嬢が挨拶をしてくれた。
「おはようございます!」
「お、おはようございます」
「昨日は大変失礼しました、私はアウラと申します
どうぞ、よろしくお願いします!」
「よろしく、お願いします」
「今日は、依頼を受けに?」
「はい」
「Dランクのティアーナさんが受けれて、報酬高めの危険度が比較的低い依頼はこの四つです」
そう言い、アウラはティアーナの前に四枚の紙を差し出してきた。
一枚目の紙には豚頭族に家を壊された老夫婦の家の修理、報酬は銅貨四枚、二枚目は薬草の採取、報酬は銅貨六枚、三枚目は西の森に出る土蜘蛛の討伐、報酬は銀貨一枚、四枚目は鉱山に出る謎の魔物の調査、銀貨二枚、これが一番高い依頼だ。
「調査って事は討伐しなくてもいいんですか?」
「そうですね、どんな魔物なのか見た目や種族、出来れば能力まで調べられれば大丈夫です。ただ、他の依頼と比べると少し危険度は上がってしまいますが、この依頼受けますか?」
「はい、その依頼受けたいです!」
「分かりました。依頼を受理してくるので少し待っていてください!」
そう言われ一人で待っていると、周りがチラチラとティアーナを見ている事に気づいた。
(私なんか見られてる?)
そう思っていると、
「おい、ここはお前みたいな弱いガキが来る所じゃねぇ、さっさと帰れ」
大剣を持った大柄な男はティアーナにそう言い、怪訝そうな顔で舌打ちをした。
「えっと、あの、私⋯⋯」と口篭っていると、アウラが異変を感じたのか走って戻ってきた。
「何してるんですか?」
「あ゛ぁ?」
「冒険者同士の争いは禁止ですよ、やめてください」
アウラが凛々しくも強く言う。
「冒険者ぁ?このガキがか?」
「えぇ、そうですよ、ティアーナさんはDランク冒険者です」
「Dランク?Fランクの間違いじゃねーのか?こんなロクな装備もないガキがDランク何て行けるわけねーだろ!」
男は腹を抱えながら笑いだした。
すると、アウラはずいっと男の前に何かを見せた。
それを見たん途端、男は笑うのをやめ、走り去っていった。
「はっ、今日はこのくらいにしてやる」
そう捨て台詞を履いて。
「今、何を見せたんですか?」
「ティアーナさんの冒険者カードです」
アウラの手には銅色のティアーナ・グリズリー (D)
魔術師、と書かれたカードがあった。
「こちらは冒険者としてのランク、それぞれの区画を出入りする際に見せる身分証明証の役割を果たしています。国内であれば大抵の所はこれを見せるだけで通れちゃうんです!こちら、お渡し致します、依頼終了時はカウンターにお声がけ下さい!」
手元にはアウラから渡された冒険者カードと依頼内容と報酬の書かれ判子の押された紙がある。
依頼用紙と冒険者カードを腰にかけている巾着にいれると、ティアーナは早速鉱山へ向かった。




