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四精霊神の幻想  作者: 水瀬 もみじ
王都へ
4/7

ep.4 宿泊

ギルドに隣接されている宿に入ったティアーナは受付に居る、鋭い目つきをしたふくよかな女性に声をかけた。。


「いらっしゃい、宿泊かい?」


「あ、こんにちは、えっと、二日泊まりたいんですけど」


「二日ね、料金は銀貨二枚ね」


「銀貨二枚ですか?」


「そうだよ、出せないなら帰んな」


「あ、いや、これでお願いします」

 

そう言いながら懐から布包みを出し、中から金貨を一枚渡した。


(銀貨二枚って安いんだなぁ、金貨じゃないんだ)


 ティアーナはそんなことを考えているが、成人男性が一年で稼げる金額はせいぜい銀貨五、六枚程度だ。

 つまり、この宿はナチェスティア区の中では位の高い宿なのだが、人生のほとんどを森で暮らしていたせいなのか、ティアーナには高い安いの基準が分からないのだ。ちなみに、これも森で暮らしていたせいなのかは分からないがティアーナは人と喋るのがあまり得意じゃない。


「あ⋯た、あん⋯、あんたっ、聞いてんのかい!」


「え、あ、はいっ!」


「はい、お釣りで銀貨八枚、部屋はあそこ曲がった突き当たりの部屋を使いな」


「ありがとうございます」

 

そう言って鍵を受け取り、早速部屋に向かった。

 ガチャリと鍵をあけ、ギィィと言う扉と共に部屋に入ると見た目とは裏腹に、部屋は広く綺麗で、キッチンまであり、ベッドは窓際の朝日がちょうど差し込む位置にあった。

 ティアーナは荷物を置き、ベッドに横になった。


「疲れたぁ⋯⋯今日はゆっくり休んで、明日は魔物を狩りに行こうかなぁ」

 

そんな事を考え、翌日の予定を考えているといつの間にか寝てしまい、起きた時には朝になっていた。


「眩しっ⋯⋯あれ?朝だ、私寝ちゃってたのか」

 

上がり始めた太陽の陽射しで起きたティアーナは体を起こし、持参していたパンを食べる。

食後は休むこと無くサッサとギルドへ向かい、昨日の受付嬢と顔を合わせた。

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