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ANGEL EATER  作者: 平藤夜虎
ヴィクターグループ編その1
57/58

TEXT54:Scylla~進行度4~

「・・・・・アルバのとどめは、私が刺す。」


美琴の言葉に、鼓膜の奥でツヴァイが息を飲む音が聞こえた。


『・・・本気か』


『おい、今回ばかりは俺もホスト野郎と同意見だぞ。わざわざお前がそんな・・・』


左耳から聞こえたアルファの声に美琴は苦笑いを浮かべると静かに言葉を返した


「ありがとう、二人とも・・・・でも、()()()()()()()()()()()()()()から」


そう言って美琴は静かに日本刀を引き抜き身をかがめた


「決めた以上、こんな場所で立ち止まるわけにはいかないから」


そうだ。こんな場所で歩みを止めるわけにはいかない


決断をした以上、まして()()()()()()()()()()()()()と決めた以上、誰であっても立ちふさがるなら切らねばならないのだ



たとえ、その相手が()()()()()()()()()()()()()


そしてその結果、自分に何の救いも無くなったとしても


美琴は歩みを止めるわけにはいかなかった



「・・・・神結システム、ダブルシンクロ50%」


右手に力を籠めれば静かに、ツヴァイのほかにアルファとのシンクロを神結システムが繋いだ。その瞬間だ段々と心が凪いでいくのを美琴は感じた


「・・・・チャンスは一度。ツヴァイやアルファとシンクロしているこの状態なら」


感情(バグ)で切っ先が狂わないよう、一撃で仕留める


それがアルバへのせめてもの情けになるのだから


「・・・神結びシステム、モード・縮地」


身をかがめて物陰から飛び出して一気に駆け抜ければ、ぎょろりとアルバの瞳孔が美琴を捕らえ、自動小銃の銃口から弾丸の雨あられが降り注ぐ、しかしその動きは美琴にとってはスローモーションに感じられた


否、正確にはツヴァイの速度をそっくりそのまま神結システムにてトレースし無理やり動かしているだけである


「ッ・・・ぐぅうううう!!!!」


当然、生身の体には限界が生じる。筋肉が悲鳴をあげ美琴の瞳からは血が零れ落ちたがそれでも止まらなかった



「ーーーーー ごめん。アルバ」


銃弾の雨をかいくぐり、一気にアルバの懐に潜り込み下段から突き上げの構えを取り



ーーー 美琴の白刃がその白い喉を貫いた



「ーーーーー a・・・aA・・・・」


突き上げられ、アルバの白い髪が宙をゆっくり舞い、やがてぼとりとベルベットの絨毯に落下した。


その瞬間、切り離された胴体からモクモクと煙のような物が立ち込めていき


やがて、その動きを完全に停止した。



「はぁ・・・・はぁ・・・・」



神結システムを解除した瞬間、体が静かに地面に倒れ伏す。


重くなっていく瞼の先には切り離されたアルバの頭部が静かに美琴を見つめている


「ーーーーーー 、」


ふと、その口が小さく「ありがとう」と動いたのを最後に


美琴は静かに意識を手放した。




























































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