47話
父様の2番目のお兄様は、どんな方なんでしょうか?
「冥界の統治神、エンマ。彼は背が高くて、見た目怖いけど性格は結構心配性なんだよね…」
冥界の神様ですか、お兄様達は、とても偉い神様なのに、父様は竜宮でのんびり暮らしてたり、地上で何故か、王様していていいんですかね??
「確かに、エンマ様は、お背は高くて鋭い目をされたお方で威厳がある風格の方いらっしゃいますね。流石は冥府で亡者の裁きをされるお方です」
おや?ジェノが、同意しましたよ。
「ジェノは会った事があるの?」
「はい。エンマ様が天界に上られる時は、竜宮を通りますから、主様が不在の時は、僭越ながら主様に代わり、竜宮の代表として、お目に掛かり、おもてなしも差せて頂きました」
ジェノも色々な仕事があって大変ですね~。
「竜宮には、天界、冥界、地上とも繋がる門が四方にごさいます。また天界と冥界は直接繋がっておりません。竜宮を経由しての行き来の方が地上より容易でございます。地上の門は天界の入口は雲の中に、冥界ですと、洞窟の中にあると伺っております。どちらも人間には見つからない場所」
天と地…、うん、どうやって行くのかわからないけど、異動が大変そうですね…。
竜宮の方が、水路とかあるし確かに簡単ですね。
それにしても、ガクサンといい、ジェノといい、父様は、優秀な部下に恵まれて、凄いですね~。
「冥界もアマテル様の、動植物で一杯なの?」
(父様は、界に行った事があるのかな?)
「僕は、一度だけしか冥界に行った事が無いから、詳しくはわからないけど、エンマにも造化の力があるし、エンマの造った動植物ばかりだと思うよ。
アマテルは、自分の造った植物を、僕達に送る事があるから、まぁ竜宮と同じで、少しはあるだろうけどね」
植物を送くのは、アマテル様の趣味でしたか。
「恐れながら…。冥府には主様の造られた『ちょうちん草』も沢山育てられますが……」
ふぁー!ちょうちん草が沢山?!
「え?うそだろ…何で?!」
この話には父様もびっくりしていますよ!
「お忘れでございますか?主様が、昔、エンマ様の御子息様に、ちょうちん草を1株差し上げたではございませんか…」
エンマ様には子供がいるんですね~。
はっ!と言う事は、わたくしの従兄弟ですよね?
「ああ、ねだられて仕方なくあげたけど…。たった1株だよ」
「その1株のちょうちん草を御子息のエンラ様が、
大切に育てられ、その後株分けや、品種改良等もらされ、冥界でも大人気と伺っております。因みに、ちょうちん草品評会、園芸部門では、エンラ様は、優勝候補であり、前回の大会で優勝さもされておられます」
父様、自分でちょうちん草を流出させたんだから、
これは自爆ですね(笑)
「へぇ~。他は誰が優勝候補なの?」
「私の元主、春の神、春眠様ですわ。天界でも、ちょうちん草は春眠様によって小型に品種改良され沢山栽培しております。料理部門では、竜宮の料理人が、優勝しておりますよ」
シノエが楽しそうに話してくれましたよ。
春の神様も、なにげにすごい。
料理部門は、竜宮の料理人が独占ですか、確かに竜宮の料理は、商店街でも、屋敷でも、船でも、ハズレがなく美味しいですからね。
「昔、主様が、春眠様に1株、差し上げたと記憶しております。その株が天界のちょうちん草の元となったのでしょう」
父様、再び自爆ですねー(笑)
どうやら、父様の造った、ちょうちん草は父様の知らない内に、天界と冥界で沢山増えていた見たいですね。
なんかまた父様、ちょうちん草を消すとか言い出しそうですね。
ここは、釘を差しておきましょうかね。
「父様、わたくしとの約束は忘れないでね♡」
「む~忘れて無いよ…」
(ふふっ。ちょっと拗ねてますが、素直で可愛ですね~♡)
「ふぁ~~」
あらら、あくびでちゃった////
お腹一杯になると眠くなるから不思議です。
「セリは、お昼寝の時間かな?部屋に行こう」
父様は『クスッ』と笑って抱っこして、わたくしを、寝床に連れて行ってくれましたよ。
もっと、お話したかったけど眠気には勝てません…。
おやすみなさない~。
むにゃむにゃ。




