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神の娘  作者: アイ氏


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48話

お昼寝から目覚めると外は真っ暗です!


(ふぁ~。夜まで寝てた?もしかして夜中かな?)


「目が覚めたかい?」


(ふぁ!父様が側に付いていてくれたんですね)


椅子に座って本を読んでいましたか。


「うん。もう夜なの?わたくしずっと寝ちゃってた?」


「いや、まだ夕方前だよ。深海だから、微弱光しか届かないんだ」


その時です。


窓の外には大きなイカです!!


「うゎ!大きなイカが!」


「ダイオウイカだね。外で見てみるかい?」


部屋の外では、シノエ達も控えいてくれて声掛けてくれます。


「お嬢様。お目覚めになられましたか?」



「うん。シノエ達は、なにしてたの?」


もしかして、わたくしが寝てる間ずっと控えましたか?


「お昼をいただいて、主様のお許しをえて、私達も、少しお休みを頂いておりましたよ」


「シノエ達も、ゆっくりできたのなら良かった。あのね。これから深海の海を父様と見に行くの!」


「かしこまりました。甲板の方に、お茶とお菓子を、お持ちいたしますね」


おお、それはありがたいですね。


そうして再び甲板に出て海を眺めます。


船の中は光があるから、近づく魚達も良く見えます。


ちょうちんアンコウも見つけました!


(ちょうちん草の実にしか見えないですね…)


わたくしも、ちょうちん草に毒されてしまいましたかね?!


そして赤いヒレに白銀に光る細長い体を持つ魚が船の周りに無数に集まってきます。


わたくしは、その光景が不思議で父様にお魚の名前を聞きます。


「きれーな魚だね。この魚はなに?」


「この魚が人魚の元になった魚だよ」


「これが!想像してたより、きれーなお魚ですね。

ちょっと顔怖いけど……」


「名前はあるの?」


「『リュウグウノツカイ』ってジェノが名前を付けてたよ」


それは、とてもぴったりなお名前ですね。まんまですけど…。


「父様は名前を付けないの?」


「うん。まぁ僕は名前なんていらないと思うけど、ジェノが不便だからって好きに名前を付けてるよ…」



『リュウグウノツカイ』は、ずっと船の近くを泳ぎ続けています。


『リュウグウノツカイ』は、本来単独で生きているらしく、こうして群れになる事はないと、ジェノが教えくれた。


(まるで、深海に来た父様を歓迎してるみたいですね)



◇◇◇◇


潜水艇は、更に深海へと向かって行きます。


外は、まっくら闇です。

生き物の気配すら…よくわかりません。


そして外には、白い小さな塊の様な物が見えます。


「なにこれ?!雪?!」


「海の雪だよ」


海の雪、海に雪が降るなんて驚きですね~!!


なんて幻想的で、綺麗なんでしょう!


しかし、父様は、その幻想的な雰囲気を壊す余計な一言を!


「まぁ、地上の雪と違って、海に降る雪は、生物の死骸とか、微生物が分解された姿だけど…。竜宮の周りにも、星ほたるとか発光する微生物が、沢山いるから、それも含まれているかも」


えー!!あの綺麗な竜宮の夜空は、微生物の発光した光………!!


しかも、この雪は、その死骸かもしれない………。


「なんか、がっかり~」


せっかくの素敵な、雰囲気が…。


「え?あっ、ごめん、ごめん。えっと今のは、忘れて…」


忘れろと言われも…。

まぁ悪気はなかったんだし、許してあげましょう。


「はぁ~しかたないでね~」


まぁ、雪や夜空の正体がなんであれ、綺麗のは事実ですしね。

今は、この幻想的な景色を、楽しみましょうかね。


◇◇◇◇◇



そうして、楽しい時間はあっという間に過ぎていき、もう寝る時間です。



窓の外は深海の暗闇で、とても怖くなってしまいましたよ。


(ここで1人で寝るの怖いですね)


でも、わたくしには、父様がいるから大丈夫!


「父様、今日は一緒にねんねしょ♡」


「僕と寝るのは、暑から嫌なんじゃなかったのかい?」


ううっ~ 。

夏の初めに、確かにそう言いましたよ。


暑かったから…


そう言えば、あの時の父様、ちょっとガッカリしてましたね。


もしかして、その時のこと根にもってるんですかー?!


「ダメ…?」


「ふふ、いいよ。おいで」


父様、ニコニコでご機嫌いいみたいですね~。


「うん」


よかった~。これで安心して眠れそうです。


ではでは、おやすみなさい~

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