44話
船が前に進む感覚が体に伝わってきます。
「セリ部屋で休む?それとも、甲板にでも出てみるかい?」
(そんなの答えは、決まってますよね)
「甲板で外の景色見たいー!」
甲板に出で見ると潜水艇は、普通の船の様に水上を走っていています。
手摺りすぐ近くの所に、丁度良い高さの長椅子が置いてあったので、それに登って外を眺めます。
風がとても気持ちいい~です!
他の船も近くを走っていて、わたくしの同様に船の端の手摺で景色を眺めている方もいます。
なかには、手を振ってくれる方がいて、わたくしも手を振り返したりしたり振ったり、楽しいですね~。
少し進むと、船の前方には、水の壁の様な状態になっています!
このままでは、ぶつかってしまうのでは?!
しかし船は止まる事も、速度を落とす事も無く、どんどん壁を目掛けて進んで行きます。
「きゃー!壁にぶつかちゃうー!!」
『壁にぶつかる!!』と思いった瞬間、船は壁をすり抜けて進みます。
「セリ。大丈夫だよ。竜宮や船の回りに,あるのは、壁では無くて、結界と言って、海水や魚とか海からの物の、侵入を防ぐ役割をしているだけなんだ。だからそれ以外の、物質は、通をり抜ける事ができるんだ。この船にも同じ結界が、使われてるんだよ」
船は、球体の見えない壁の様な物で覆われて水の中を、何事も無かったかのように、進んで行います。
試しに、船の外に手を出したら、確かに結界の壁を、すり抜けて、わたくしの手は、海の中に入ってしまいます。
なんとも不思議です!
「こら!危ないから手を出したらダメよ!魚にかまれたり、岩にぶつけたら大怪我するよ!」
父様、慌てて、わたくしを、船の手摺から、抱っこして引き放しましす。
(この位は、大丈夫だと思うけど……。父様は、心配性ですね)
まぁ、確かに父様の言う通り、手を出すのは危ないですね~。
ここは素直に言う事を、聞きましょう。
「は~い」
父様は、わたくしのが、また、端っこに行って手を出すと思っているのか、下ろしてくれましたが、手はつないだままですね。
「ほら、船の周りを見てごらん。魚達が泳いでいるよ」
天上にいた沢山の魚の群れを、指さして教えてくれます。
ふぁ~。本当ですね。
「ねぇ、あの魚はなに?」
群れで泳いでいて綺麗ですね~。
「え?!えっと…なんだろう?」
父様には、難易度の高い質問でしたか?そうですか…。
「あちらは、イワシはの群れですね」
キヌが教えてくれます。
さすが海と陸を、自由に動ける人魚さん。
魚の種類にも詳しいですね。
「お嬢様、あちらには、エイが泳いでますよ」
シスカも詳しいですね。
「うう~。植物の名前なら、何でもわかるのに~」
シノエ、別に人魚さんと張り合わなくても…。
「シノエ、今度、色々、植物の名前を教えてね」
「はい。もちろんです」
シノエ、浮上しましたよ。
こうして、綺麗な海の中の景色と、みんなとの会話を楽しみながら楽しい時間は過ぎて行きますね。




