43話
出発の前に、急いでけんちゃんの事を、ジェノに伝えました。
「左様でございますが…代わりの者を、手配しますので、
問題ありませんから、お嬢様はご心配なさいませんよう」
「お嬢様、ジェノさんに任せれば、心配ありませんよ」
ジェノとシノエは、いたって冷静ですね。
「それから、こちらは、本日お供するシスカとキヌでございます。キヌは、御存じと思いますので、挨拶は、省かせていただきます。シスカ、お嬢様に、ご挨拶を」
「はい。シノエさん、はじめまして、お嬢様、シスカとお呼び下さいませ。お嬢様とご一緒できて光栄にございます。どうぞよろしくお願いいたします」
「お世話に、なります。こちらこそよろしくね。シスカ。
キヌさんも、またよろしくね」
その時です。
ジェノの厳しい視線を、感じます!!
わたくし何かヤラカシましたか???
「お嬢様、以前にも申し上げましたが、この屋敷の者に、『さん』付けでは、無く呼び捨てでお願いいたします」
「「あっ!」」
そんな事すっかり忘れてましたよ!!
「えっと…キヌ、今日はよろしくね」
「は、はい!お嬢様」
キヌも、忘れてたので、2人で、あわわでしたよ。
急遽、アズの代わりに、来てくれた、人魚さんと港に向けて出発しました。
水路は、港まで繋がっていて、竜宮の町の景色を、楽しみながらの移動は、とても素敵です。
(ここが、港かぁ~)
そこは、素敵な街並みや、灯台、想像してたより大きなくて、豪華な船が沢山、並んでいます。
(豪華な大型船で、とても海の中を、走る様には見えないのですが…)
そして、街を観光しているのか、船に乗るのか、わからないけど
沢山の方がいて賑わっています。
でも、頭に角が生はえてたり、姿が獣人だったり、変わった姿の方ちらほら、まさに違う世界に来たって感じですね~。
それにしても、人混みで、危ないからって、また父様に、抱っこされて移動ですか~。
自由に歩けるのは、いつくるんですかね…トホホ。
その上、父様は、容姿が良いので、結構、目立ってしまってます。
お陰、わたくしまでチラチラ見られます…
(うう~恥ずかしい~)
船に乗るのに、沢山の方が、並んでいるのですが、わたくし達も並ぶのでしょうか??
「こちらです。主様」
ジェノが案内してくれた乗り場に停まってっていたのは、大きくて
外装も豪華でりっぱな船。
(ふぁ~素敵♡)
でも、もしかしたら、来るのが遅かったのか、誰も並んでいません。
お待たせしていたら、申し訳ないですね。
数人の人魚の船員さんが、お出迎えしてくれましたよ。
船の中をちょっと歩くと、美しい装飾が施された廊下が続きます。
廊下でこんなに素敵なら、お部屋の内装もきっと素敵ですね♡
遠くまで遊覧するので、船で1泊予定、泊まお部屋が今から楽しみ。
船に泊まるのも、初めてだし、本当ドキドキ。
しかし、船内は、ガラガラで、他にお客さんらしい方は、誰も居ません…!
「えっと…。この船は、ガラガラだけど、お客さんは、みんなどこにいるの?」
わからない事は、大体、ジェノに聞くと、確実に教えてくれますね。
「お嬢様、この船は、観光用の船では無く、主様の船ですので、誰も乗船いたしません」
ひぇ~この船は、父様の船?!
「僕は、人魚達みたいに、海の中を、自由に動けないからね」
移動の為だけに、こんな豪華な船を?!
贅沢ですね…。
(竜宮といい、この船といい、父様、実はすごくお金持ちなんですかね~??)
船員さんが
「まもなく出港いたします」
と声をかけてくれます。
まぁ、父様のおかげで、贅沢な船旅が楽しめるので、ここは素直に感謝ですね~♡




