第26話
ラボの中へと入ると、そこでは様々な技術の展示が行われていた。
いくつもの区画へは転送マシンがある。
乗り物も貸し出ししているからおそらくそれでも回れるのだろう。
「こちらは疑似タイムマシーンです。過去には行けませんが過去の記憶から再現された世界へは行くことが出来ます」
「へー」
「また、こちらはミラクルブタです。どんなものでも食べて消化し太ることが出来ます」
「ほー」
取りあえずベルトー君の話を流しつつどことなく歩いていた。
「そう言えば武器の展示や研究の区画は無いのか?」
「申し訳ございません、当ラボでは武器はあのドクターノアのエリアで行われているため見学することは出来ません」
「あーそうなのか…なら、みんなを探しにでも行ってみるかな」
「それはお任せ下さいミニ達の居場所はバッチリですから!」
「1番近いのから順番に頼む」
「任せてください」
そう言って案内のままに転送マシンへと入って行くのだった。
「このエリアでは鑑賞様に宝石のなる木や、金貨の花びらの花など豪華な物を研究・販売しております」
「ってことは…」
「お客様困ります!」
「コポはここで暮らすコポ!金貨の花畑で暮らすコポ!」
そこではコポが金貨の花畑に入ろうとして警備の人に捕まっていた。
「……次に行こう」
「お任せ下さい!」
「あっシュウだコポ!!コポはここコポーー!!」
知らないフリをしつつ転送マシンに乗るのだった。
「このエリアではお子さまのニーズに添うために様々な変身グッズを研究・販売しております」
「変身?へー、ここには誰が居るんだろ」
「あっ、あちらにいらっしゃいますね」
「こんな感じかのう!」
「お客様素敵です!」
「そうかのう!」
そこではイブキが魔法少女に変身していた。
ちょっと可愛い。
「あっ」
イブキと目が合う。
「ちょ、ちょっと休憩じゃ……」
「お客様?」
イブキは真っ赤になって顔を逸らした。
「ベルトー君…次に行こう。あ、それとあのグッズ買ってあげといて…」
「お任せ下さい!」
俺達は再び転送マシンに乗るのだった。
「ここでは各星系の流行や文化を研究・販売しております」
「へー、ならミラかな」
しかし、凄まじい数の展示品だ。ミラが見つかるのだろうか。
「発見いたしました。あちらですね」
ベルトー君について行くとそこではミラがモデルのような事をしていた。
凄い人だかりだ、まるでアイドルのようだった。写真を撮っている者もいる。
ミラはランウェイを歩いてポーズを取っていた。
凄いのはライトが当たる度に違う服へと変わることだ。
「フラッシュドレスアップシステムを使っておりまして、光が当たると服が変わるようになっております」
「なるほど…あの服も全部買っといて…」
「お任せ下さい」
「あれ?マスター!」
ミラがこっちに手を振ると、写真を撮っていた男たちが一斉にこちらを睨み付ける。
「ベルトー君次!」
「はいはい」
俺達は慌てて次の場所へと転送していったのだった。
「こちらは…ペットショップですね。様々なペットの為のグッズを研究・販売しております」
「リンはペットが欲しいのか?魚を見るとか言ってたのに」
しばらく歩いて行くとリンを見つけた。
「寝てるな…」
「ですね」
すやすやと日向のクッションの上で寝息を立てている。辺りにはネコ缶が転がっていた。
「そう言えばこんな縁側みたいなところ船には無いからなー。ラウンジにでも作るか。ベルトー君お願い」
「お買い上げありがとうございます!」
ハンカチでリンの口元のツナを拭くと俺達は転送マシンへと向かうのだった。
「さて、最後はシュウさんの為のエリアです。ここはシミュレーションエリア。いろんなモンスターとデジタル上で戦えます。様々な異能や超能力そして、ゲノムの研究・販売をしております。ここではあまり販売出来るものは少ないですけどね」
「ほー」
『シュウやってみては?』
「そうだな」
「まずはこちらでスキャンを行います。そうすることでデジタル上でもお持ちの異能や超能力が使えますし、更には持ってない異能も選択することで使えるようになります!」
「凄いな」
案内された椅子に座る。
「では、スキャン開始」
可視化されたコードが周りを走る。
「ん~、シュウさんのデータ多いですね………あれ?」
スキャンにエラーが出た。
「おかしいですね。今までこんな事無かったのに…アバッアバババババ」
ベルトー君が戸惑っていると急に壊れたかのように震えだした。
そして、ベルトー君の顔が変わる。
にこやかな顔がなんと言うか小悪魔みたいな顔になった。
「やあ、お客様。君は当選したんだ、おめでとう。引いてはドクターノアの専用区画にご案内しようでは無いか」
「ドクターノアの区画って立入禁止の?」
「その通り!安心したまえ。君の仲間も丁重に案内させて貰うよ。では待っているよハハーハ!」
そう言うと元のベルトー君の顔に戻った。
「あ、あれ私は何を?……えっ、ドクターノアの案内状が届いてます!!」
「うーん、どうやら行かなきゃ行けないみたいだな」
『そのようですね。皆さんも連れて行かれるようですし』
「だな、ベルトー君。案内頼むよ」
「……あ、はいお任せ下さい!」
そうして俺達はドクターノアの区画へと向かうのだった。




