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星の開拓者〜F級開拓士、誤って災厄級ゲノムを打ってしまう〜  作者: お米リッチ


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第25話

 俺たち一行は船を飛ばしベルトールラボへと向かったのだった。

 惑星を1つまるごと買い取って実験場にしているなかなかの規模のラボだ。

 惑星と宇宙ステーションの2つのエリアがあり、宇宙エレベーターで繋がっている。

 ステーション側の宇宙船ターミナルに船を停めると俺たちはベルトールラボに降り立った。

「着いたな」

『なかなかの規模のラボですね』

 俺を先頭にみんな船を降りてくる。

「クンクン、金の匂いがするコポ」

「アタシは魚の研究がみたいニャ!」

「わしは変身……何でもないのじゃ」

「マスターまずはエレベーターに向かいましょうここはお土産物店ばかりです」

「そうだな」

 そう言って進もうとした時だった。

 丸い機械が羽を生やしながら飛んでくる。

「ハローハロー、ようこそベルトールラボへ。私は案内のベルトー君です。ここはベルトールのステーションエリア!お土産物から…」

 長い。

 延々と喋り続けている。

「あのー、案内って変えて貰う事も出来ますか?」

 俺は一応聞いてみることにした。

「ええ、ええもちろんです。私が案内できないのは残念ですがあちらに別バージョンのベルトー君が居ます。ベルトー君バージョンGです」

 奥の扉が開くとゴテゴテに武器や装甲を装備した3メートル級のロボットが出てくる。

「……バージョンGってジェノサイドのG?」

「よくお分かりになりましたね?」

「ノーチェンジで…」

「はい承知いたしました、では皆さんこちらへ」

 バージョンGは少し寂しそうに戻っていった。



 俺たちはエレベーターで地上エリアへと向かう。

 そこでもベルトー君は延々と喋り続け俺たちの気力をゴリゴリ削っていくのだった。

「皆さん見えますか?ここから見えるブロック分けしたエリアでいろいろな環境を作り実験を行っています」

 上から四角いブロックがいくつも連なっているのが見える。

 しかし、一角に上からは見えないように屋根に覆われてるエリアがあった。

「あそこはなんなのじゃ?」

 イブキが質問する。

「あー、あれはですねー。んー言っていいのかなー、喋りたいしいいかな。あれはドクター『ノア』の専用エリアです。あそこではマッドな実験が行われて居ます。近づかないで下さいね」

「もっと案内ロボにお金をかけたほうがいいコポ…」

『同感です』

 コポが呆れた目でベルトー君を見ていた。

「さあさあ皆さんもうすぐ着きますよ!まずは何からご覧になりますか?ポップコーンを吐き出す花や母乳の代わりにコーラが出る牛なんかも居ますよ。他にも魔法少女に変身出来るステッキなども!簡単な魔法なら使えますよ!!」

「なぬ!ステッ……何でもないのじゃ」

 イブキが何か食いつくものがあったのか一瞬反応する。

「もうすでに疲れたよ……」

 一番行きたいのは休憩所だった。

「おや、シュウさん…でしたか?お疲れのご様子」

「来るな!俺はいいんだ!」

「では、疲れに効く運動や食べ物について…」

「やめてくれ!」

 そこからしばらく延々と健康の知識を叩き込まれるのだった。




 エレベーターが地上に到着する。

 扉が開くと俺はガクリと膝を着く。

「おやおや、シュウさん。お疲れのご様子では元気なる話でも」

「元気になりました」

 シュタッと身体を起こす。

 ちっ、休む暇も無い。

 エレベーターの周りは公園のようになっており、一本道の先に施設への入り口が見えている。

「それでみんな何から見に行くんだ?」

「コポは金のなる木が見てみたいコポ!」

「アタシは魚のエリアが見たいニャ」

「わしは…秘密じゃ……」

「私はマスターに付いて行きます。……でも新しい料理や服が見てみたいです……」

『見事に皆さんバラバラですね』

「任せて下さい!来いベルトー達!!」

 ベルトー君が叫ぶと地面の穴から少し小さなベルトー君が飛び出してくる。

「「「「我らベルトー様の配下『ベルトーミニ』参上!!」」」」

「彼らに1人1つ付けますね」

 ベルトー君がドヤ顔で言った。

「それではマスターまた後で」

「シュウ行ってくるニャ」

「またコポ」

「うむ、お主も楽しむがよい」

 後で集合場所を決めると、そう言ってみんなバラバラに目的地へと向かう。

「……俺のベルトー君はもしかして」

「もちろん私です」

「そうか…」

 足取り重く俺も入り口に向かうのだった。


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