第23話 マッドサイエンティスト編突入
ダイソン・ヴェール事件から数日後。
助けた人達もギルドの施設に引き渡したし、回収した資金も3分の2は助けた人達宛に渡してきた。
コポはごねていたが、しぶしぶ了承してくれた。
今日はみんな船のラウンジでごろごろしていた。
俺はブリッジから船長室に戻ると自分の部屋を開ける?
「あーーーーーー!!」
「どうしたコポ!?」
「どうしたニャ」
「マスター?」
「なんじゃ?」
ぞろぞろとみんなが集まってくる。
「な、何で……布団が増えてる!!」
「あ、わしのじゃ」
イブキが手を上げて言う。
「な、なにーー」
「みんながの、こっちに来んかと誘ってくれてのう。ちょうど良いから来たのじゃ」
なーんだといった感じで女性陣が去っていく。
残されたのは俺とコポだ。
「……俺が居住区に行くべきなのか…」
「ん~、たぶん付いてくるコポよ」
「はっ」
淡々と言いやがったコポを見る。
コポは通路のドアに向かうところだった。
「問題起こしちゃダメコポ」
そう言って興味無さげに手を振って出ていくのだった。
『ハーレムですね』
ステラが淡々と言うのだった。
落ち着くためにラウンジに行きコーヒーを入れていた時だった。
ドカンッ。
船内から爆発音がする。
音の場所は倉庫だ。
慌てて向かうとそこではコポとリンが武器を構えて向き合っていた。
「な、何してんだお前ら」
「コポ!リンがコポの宝を盗もうとしたコポ!」
「コポだけのじゃないニャ!それに…」
リンが何かを掲げる。
「この黄金のネコ缶はアタシのだニャ!!」
「……へ?」
「食べたら価値が無くなるコポ!」
「アタシは食べたいニャ!」
「ね、ネコ缶…」
『市場価値で1000万クレジット程ですね』
おのれコポ、さっきは俺の事には興味無さげにしてたクセに。
リンは…そう言えば前もネコ缶言ってたな。
「マスター何か問題ですか?」
「今度はなんじゃ?」
2人も来た。
事情を説明する。
「わしは寝る」
「マスター2人に麻酔を撃ち込みますか?」
イブキは去り、ミラが武装する。
「やめろ!これ以上こんがらがるとワケわからん」
「取りあえずリンはネコ缶食え、コポは俺の取り分を分けてやるから」
「…了解コポ」
「ありがとニャ!シュウ!」
リンは抱き付いてきたあとネコ缶にキスしながら厨房に向かって行った。
「あ、リンさん缶切りの場所知らないのでは…」
ミラはその後を追いかけていった。
コポを見ると金貨を集めていた。
「おい、コポその金貨持っていくのか」
「もちろんコポ!今日は金貨風呂にチャレンジするコポ」
そう言って部屋へと戻っていく。
「はあ、騒がしい奴らだ」
「マスター?コーヒーを入れかけていますが大丈夫ですか?」
厨房からミラが声を掛けてくる。
「あっ!」
慌ててラウンジに戻ると入れたコーヒーは冷めていたのだった。
その日の夜。
部屋で寝ていた時だった。
けたたましいアラーム音で目が覚める。
「ニャ?」「なんじゃ?」「マスター?」
『ブリッジよりアラーム、設定者は…コポです』
「寝るニャ」「しらぬ」「休息を取ります」
「え~」
念の為にブリッジに向かう。
そこではコポが不敵に笑っていた。
「どうしたんだよコポ?」
「シュウついに…ついに…見つけたコポ!」
「何を?」
「コポのお金を横取りしたヤツコポ!」
「えー、そんなことあったかな?」
「あったコポ!絶対儲かるとか言ってコポ金をむしり取ったコポ!許さんコポ!!地獄を見せるコポ!!」
「はあ……」
「進路設定よし、ワープ開始!」
「コポ、到着時間は?」
「後……6時間コポ!」
「寝る」
「コポッ!?」
俺は布団へと戻っていくのだった。




