第16話
「角も太陽もか……どっちにしても行くしかないな」
『…ですね』
遥か先に見える光を見て、決意を固める。
「俺達も行くよ、この子の角も君達の太陽もどっちも取り戻して見せる」
「ウデがなるニャ!」
「マスター私もお手伝いします」
「…コポは非戦闘要員コポ…」
「おぬしらも助かる。それに自己紹介がまだじゃったな。わしはイブキじゃ、よろしく頼む」
「俺はシュウコイツらは…」
各々が自己紹介を済ませる。
「終わったか?さて、お前達はあそこまでどうやって行くつもりだ?」
レヴィンが待っていたかのように聞いてくる。
「どうやってって…船で?」
「バカか?向こうはあれだけのモノを造ってるんだ。戦艦や機動兵器などで武装しているに決まっているだろ!」
「あっそうか」
俺達は先ほどダイソン・ヴェールを教えてくれた男を見る。
男はブンブンと頷いて答えた。
「あ、はい!戦艦が百数十隻に起動兵器はおそらく千を超えてるかと……船で近付くと攻撃…されますね」
「ひっ!コポ…」
「なるほどな…モンストルムしかないな」
「何?突破出来るのか!?」
レヴィンが驚く声が聞こえる。
なんか気分がいい。
「アレなら行けるニャ!」
「確かにコポ」
「マスターお手伝いします」
「おお!まことか!!」
「本当にありがとうございます!!」
イブキや植物族の人たちも感嘆の声を上げる。
「まずは、俺とミラがモンストルムで道を開く。その後に船で付いて来てくれ、イブキと……レヴィンも乗るか?」
「うむ、頼むぞ」
「…俺は自分ので行く」
「ふ、そうか。準備が出来次第出発だ!」
そう言って準備に掛かる。
乱入してきた男たちは縛り上げると植物族達が任せてくれというので星に置いていく事にした。
レヴィンが連絡して、ギルドから改めて拘束しに来るらしい。
俺達は船に戻ると、モンストルムに乗り込む。
「ミラ、行けるか?」
「大丈夫ですマスター」
「よし、コポ船は頼んだぞ!」
「任せろコポ!向こうで会おうコポ!」
能力を開放し、モンストルムにエネルギーを回す。
機体に赤いラインが走ると起動する。
船のハッチが開くと外に出る。
空ではレヴィンの船が待機しているのが見えた。
「本当に行けるのか?」
レヴィンの通信が入る。
心配そうな顔をしていた。
「ああ、言ったことは守る」
俺はそう言うと機体を宇宙に向かって飛ばせるのだった。
宇宙に上がる。
数隻の艦隊と3体の機動兵器が待ち構えていた。
『星に降りた者達の仲間のようです』
「片付ける」
ビームソードを両手に召喚すると、稲妻の如く斬り込む。
機動兵器を瞬殺すると、そのまま艦隊に向かう。
「マスター、撃ってきますがこの程度ならモンストルムは傷つきません」
「了解」
襲い来る弾幕の雨を突っ切る。
シャワーを浴びてる感じだ。
艦隊に近付くと一隻一刀で両断していく。
「ここは片付いたな」
ダイソン・ヴェールの方を向く。
実に巨大な建造物だ。
しかも何やら慌ただしく光が動いている。
『はい、しかし向こう側も本気で戦うようです。向こうの全ての艦隊に集合、出動命令が出されました』
「これからが本番か」
「はい、マスター」
気合いを入れ直すとダイソン・ヴェールに向かうのだった。
向かった先では大量の艦隊に待ち伏せされていた。
機動兵器も展開されている。
「一体ずつはキリが無いな」
「マスター、拡散型ライフルを撃てます」
「…やってみるか」
かなり体力を消耗するが仕方ない。
向こうの艦隊が撃ってくる。
俺は武装を巨大なライフルに切り替える。
「道を開けて貰うぞ!」
そして引き金を引く。
閃光と衝撃と共に、ライフルから散弾の如くビームが放たれる。
放たれたビームは進むごとに更に細かく拡散していき、敵の弾幕ごと艦隊を貫いていく。
激しい爆発と共に艦隊と機動兵器が破壊されていった。
「まさか、ここまでとは…」
繋がっていた通信からレヴィンの声が聞こえた。
艦隊の3分の2は片付いた。
「…なあミラ、ダイソン・ヴェールには当たってないよな」
「発射時に調整してありますので大丈夫です」
胸を撫で下ろす。
残った艦隊もあまりの出来事に沈黙している。
「今だなコポ、レヴィン行くぞ!」
ダイソン・ヴェールに向かって、残骸の海を1機と2隻は突っ切るのだった。




