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キツネノミコト~オレ様妖狐と少女のヒーロー譚~  作者: BIG APPLE
第2章~白夜と美神の初めての霊界事件~ 白夜と美神編
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第5話~コンテナ船呪い浸食事件~

 いよいよ美神と白夜が活躍する霊界事件の始まりです。

美神と白夜は下山すると、平野で再び決闘した。


「今度こそ最大風速でお前に勝ってやるぜ!くらえ!オレ様の最強妖術伍ノ段!紅蓮ノ息吹!」


白夜は大きく息を吸い、胸が大きく膨らんだ次の瞬間!


ハアアアアアアアアアアアアアアアア


紅色の広範囲の火炎放射を吐いた!その炎は平野一帯を紅蓮に染め上げた!


数秒くらい吐いた後、地面には紅蓮の炎が燃え広がっていた!


「さあーーて、これで分身を出しにくくなったはずだ!今のうちに、蒼炎斬・延の準備しておくか!」


風の力で狐火をすくい、右拳に蒼い狐火をまとった!さあ!おとといきやがれ!


しかし、あいつマジでどこにいった?まさかあいつ炭になったのか?


いや、そう簡単にはやられねえ!どこだ!どこに隠れていやがる!?


かすかに地面を掘り進む音が聞こえた!


まさかと思い、よく見たら地面に穴を見つけた。


はっ!地面に穴を掘ってやり過ごしていたのか!


バカめ!この穴に暴風をぶち込んで吹き飛ばしてやるぜ!


まあ、ただこれはあれだな!


「ふん!」


左手に風の力をまとい穴に暴風をぶち込んだ!


すると、美神が出てきた!と思いきや、分身数十体が出てきた!


「けっ!やはりな!穴は罠だな!オレ様の注意をそらして、そのうちに・・・」


白夜の後ろに美神の分身・・・ではなく本人がいた。


「後ろから攻撃する気だろ!読めているぜ!くらえ!」


右手に纏っていた蒼い狐火が大きく\なり、巨大なかぎ爪みたいな腕になった。


蒼炎裂・延――――!


白夜は派手に回転しながら周りの炎を吸い込んで大きくなった巨大な蒼い炎の爪で分身をまとめた切り裂いた!


 分身を何十人と斬った感覚がある。しかし、まだ本人を倒した感覚がねえ!残りの分身も残っていやがる。


 どこだ!?どこにでてくるんだ!?


 美神は出てきた!なんと、上空から出てきた。おそらく、分身を足場にして大ジャンプしたのだろう。


「テラウォーターメロンスプリット!」


「は!同じ手をそう何回も喰らうかよ!」


 白夜は疾風変化で空を飛び、美神よりも上空に飛んだ!


実体化して拳に竜巻を纏わせた!


「へ!今度こそこの技でボコボコにしてやるぜ!喰らえ!オレ様の最強の妖術、壱ノ段!神速竜巻拳だ!」


 白夜は十八番で勝負を決めようとした。ケケケケ!今度こそ勝ったぜ!


 とんとん。誰かに背中をたたかれた。何かが乗っている感覚がした!


「は?」


と思ったら、美神が白夜の背中に乗っていた!


「ふふふふ、君絶対にその技でとどめを刺そうとするよね?」


必殺!スイカ百裂割り!


 美神は体中をものすごい波動力でめぐらせた後、竹刀で白夜の頭を一呼吸百連打した!


 そして、地面にそのまま落下して、白夜は気を失った。


・・・しばらくして、白夜は意識を取り戻した。また、負けたことにイラついているみたいだ!


「く、くそが・・・また負けちまった!」


白夜は地面をぶん殴った!と同時に地面にヒビが入った!


「君、毎回その神速ワンワン肉球拳・・」


「神速竜巻拳だ!この野郎!!」


「ごめん、ごめん。毎回その技で決めようとしすぎだよ。君の風に変身する妖術なら暗殺向きだから、こっそり相手の急所を狙えばよくない?」


「は!仮にオメーに勝てる方法がそれだとしても死んでもお断りだぜ!」


「何で?」


「オレ様は大妖怪だ!そんな誇りもくそもねえ勝ち方はしねえんだよ!」


美神はにこにこしながら聞いていた


「オレ様の疾風変化はな!自由に空を飛び、豪快に存在を知らしめてこそ価値があるんだ!オレ様は虎の威を借るどころか、真正面から虎ごと吹き飛ばして伝説を作るのが、オレ様の大妖怪道なんだよ!」


「君なら虎なんて余裕で勝てるんじゃない?」


「たとえ話だ!いちいち揚げ足とんな!くそ!お前の行動を読み切ったと思ったのにな!」


「ふふふ、だって君の考えることはもう知り尽くしているから。私の心の中であなたがどう動くかを毎回シミュレートしているんだ!」


「シミュれ・・・けっ!気色悪いこと言うんじゃね!それより罰ゲームはなんだ!例のブラッシングとやらはやらねーぞ!」


「ええ、それは定期的にやるよお?毎回、犬みたいな鳴き声してて面白いし。」


「うるせえ!あれはオレ様が言ったんじゃねえ!」


「君、プライドが高いなあ!」


「くそが!毎回わけわかんねーカタカナ語言いやがって!漢字で言え!漢字で!」


「えーそれは君がカタカナ語を知らなさすぎるだけだよ。それより罰ゲームはと・・・」


 美神は突然スマホを取り出した!何やら連絡が届いたようだ!


「よし!決めました!罰ゲームは・・・これから案内する!」


「はあ!?」


「じゃあ!ついてきて!」


と美神は波動力を体に巡らせながら、爆速で走ってジャンプした!人間とは思えない速さであった!


「おい!、待ちやがれ・・・て」


白夜の首から突然、例の光の鎖が現れた!


「ぐああああああああああああああああああああああああああああああああ!」


白夜はまるで飼い主に無理やりリードで引っ張られる犬のように光の鎖で引っ張られた!


――――――美神は白夜を引きずったまま、舞鶴港に着いた。


「よし、とうちゃーく。ん?」


「おえええええええ、めちゃくちゃ首がしまったじゃねーーーーか!」


「あ、ごめん。」


「くそが!勝った時はマジで覚えてやがれ!」


「それより、あれだよ!あれ!」


「何だ?」


 なんとコンテナを運んでいた船があった!


「船がどうしたんだ?やけに騒いでいるが?」


「君、あんな数キロメートル先の声が聞こえるの?」


「あ?良く分かんねーが、あれくらい近かったら聞こえるだろ?」


「いや、普通の人間はあんな距離の声は聞こえないよ・・・(波動力を耳に込めたらかすかに聞こえるけど・・・)」


「それよりあの船がどうしたんだ?」


「実は怨霊さわぎで燃料を抜かれたせいで船を動かせなくて困っているみたいなの。それで、白夜君のパワーであの船を今いるところまで運んでほしいの。」


「はあ!?何だ?雑用しろってか!?めんどくせー。」


「違う違う。雑用じゃないよ。人助けだよ。」


「なおさら嫌だね!何で極悪非道のオレ様が人助けなんかしなきゃいけねーんだよ!」


「あ、君。私に負けたよね。」


「う・・・」


「負けたら言うことを聞くんじゃなかったのかな~。それとも大妖怪のプライドは約束も果たせないようなみみっちいものなのかな~。」


「・・・・・・うるせえ!オレ様は大妖怪!約束は絶対破らねーんだ!分かったよ!今度ケンカに勝った時はマジで覚えてろ!」


「あ、君の鎖は解除しておくね!」


 白夜は、疾風変化で一瞬で船のところに行き、実体化した後、海に飛び込んだ!


 船の上では船員たちが愚痴をこぼしていた。


「はあ・・・どうしよう。期日まで時間がない荷物だってあんのによ。」


「くそ~、何で急に船の燃料がなくなるんだよ~。てか、急に無線で連絡できなくなったし一体どうなってんだ?」


「まさか・・・幽霊の仕業か?」


「馬鹿言うな!この世の中に霊なんか信じる奴がいるか!無線もたまたま壊れたんだろ!」


「でも・・・燃料十分あったはずだよな?」


「・・・」


「やっぱり幽霊の仕業・・・ん?」


どごぉ!


「うお!揺れた!」


「何だ!?地震か!?」


「えええ1?船が急に動き出した!?」


「うおおおおおお!?何でえ!?てか速え!!」


 船の動力源はエンジンではなく・・・


「うおおおおおおおおおおおおおお、クソが!あのアマ、マジでいっぺんボコボコにしてやるぜ!」


 船を全力で押した白夜だった。足をものすごくばたばたさせて船を押していた!あと数十メートルで港に着きそうだ!


「へへへへ、これを豪快に押したらオレ様の存在を知らしめることができ・・・ん?」


 脚に何かが絡みついてくる感覚がした!


「何!?」


そのときだった。黒い触手みたいなのが白夜に襲いかかってきた。海中に引き釣りこまれた。

 

潜って確認してみると、黒い触手が船の底から出てきたのだ。


「何だ!?これは!?くそが!やられてたまるか!」


黒い触手に引っ張られながら根性で泳いで、水面から飛び上がり、黒い触手みたいなのを蒼炎斬でぶった切って脱出した。


そして、一旦船の甲板に避難した。


「何だったんだ?あの黒いのは?」


「うーーーん、これはおそらく呪いの類だね。」


「そうか・・・んん!?オメーいつ来たんだよ!?」


ふと振り向くと美神がいた。


「うーーん、君が船を押したときから?」


「くそが!自分はのんきに乗ってたてのか!すげームカつくぜ!」


「なあ、あんたどうやって上ってきたんだ!?泳いできたわけでもなさそうだし、ボートかか何かで来たのかい?」


 船員の一人が美神に聞いた。


「はい。水面を走って、竹刀で船を上ってきました。」


「そうか、そうか。てっ!できるか!」


「いやそれできたら、あんたもう人間じゃねえよ!」


船員たちが半信半疑で聞いた。


「え!?ひどい。私はちゃんと人間です!」


美神はショックを受けた。


「そんなことより、あの黒い触手みてーなのが呪いってどういうことだ!?」


「あの感じは黒い触手というより髪の毛という感じだったね。」

「髪の毛だあ!?」


「うん、髪の毛は霊的なつながりが強いからよく呪いに使われるんだ。十中八九、このコンテナの中に呪い関係のアイテムが紛れ込んでいる。それを探さないとね。」


「・・・なあ、赤髪の嬢ちゃん。誰に向かってしゃべってんだ?」


「船員は


「はあ!?何を言ってんだこいつ!?白夜様に決まってんだろ!このボケが!」


白夜はキレ気味にこう答えた。


「よく見たら、うっすらとした黒い靄に水滴がしたってねーか?・・・まさか。」


「ま、まさか!」


「怨霊だああああ!きっと海難事故にあった霊がコンテナ船を襲ってるんだ!」


「このアホがあああ!オレ様を何考えているのか分からねー奴らと一緒にするな!」


白夜は怒鳴った!


「しかもなんかでかいノイズが聞こえるうううう!」


船員たちは大パニックだった。


「白夜君、これは仕方ないよ。霊感のない人間にはあなたの姿や声は認識できないの!」


美神はこう答えた。


「どういうことだ!?この間のガキや弱っちいそうなほせー男とかオレ様と普通にしゃべれたぞ!」


「子供はまだ生命力が高いから、あなたのことが見えるの。その男の人はおそらく霊感が高い人なんだと思う。でも、平安時代のときと違って、今のほとんどの人間は成人になると、霊力が下がってしまうから妖怪や霊の声や姿が認識できないんだ。」


「何ぃ!?どうりでオレ様のことを無視するやつが多いと思ったぜ!最悪じゃねえか!どうやってオレ様の最恐伝説を広めりゃいいんだ!?」

「ぎゃあああああああああああ!あれは何だ!?」


船員たちの悲鳴が聞こえた。その理由は明白だった。


 なんと巨大な髪の毛の触手が船員たちを襲いかかってきたのだ。


美神はとっさに竹刀で触手を弾き飛ばした!


「大丈夫ですか!船員さん!」


「ああ、大丈夫だ。」


「嬢ちゃん、あんたすげーな!」


するとまた黒い髪の毛の触手が襲いかかってきた。


「また来たあああああああ!」


船員は動揺した。


次の瞬間!


突風脚――円刃えんじん


白夜のものすごい蹴りで巨大な円状の風の刃が、黒い髪の触手を一瞬で切り裂いた!


「へ!美神ばかりええかっこさせねえぜ!オレ様のすげえ風にも注目しな!」


「は・・・なんだ今の風、嬢ちゃんか?」


「ううん、違うよ。私の相棒の最強妖狐、白夜君の力だよ。」


そして、黒い髪の触手の束を切り裂いた途端、何かが落ちてきた。


「いててて、助かった・・・」


現れたのはなんと、数匹の化け狸だった。




 最後まで読んでくださりありがとうございました。後編をお楽しみください。

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