4話
「えーっと・・、つまり・・・、一緒にとはどうゆう意味だ?」
俺はフェリスの真意を測りかねていた。なんせ早々決断出来る事でもないし、この話自体されて半日も経ってはいない。俺自身もまだ答えを出せずにいる訳で、昼の様子からその決断に至るにはあまりにも早すぎる。
そう俺は内心に思いつつフェリスの反応を伺う様に聞き返した。
「私本当はここに居たいの。でもね、実は私昔からシスターの様になりたいって思ってたんだ。私達の様な孤児に分け隔て無く愛情をくれ育ててくれたりさ、、そんな人になりたい。きっとね、本当にここを出て行きたくないと言ったらシスターは止めない。でもそれはシスターの気持ち台無しにしちゃう。だから私はまずここを出てみようと決めたの。まだそれ以外なにも考えてないけど、いつか胸を張ってここに帰ってこれる様に。それでその時に、いつか立派になって帰ってくる時には隣にレオン居て欲しい、だから、、一緒にきてほしい。」
さっきまでモジモジしてたはずの彼女はとても力強い眼差しを此方に向けそして迷い無くそう言い切った。
俺は正直反応に困った。前半の部分はきっと彼女の夢やシスターの期待に応えたい事からだと解るのだが、後半の部分はもう・・・、自惚れでなければ告白なんじゃないだろうか?
いやいや、待て待て、落ち着け俺!!
はやとちりはいけない、しかし好意がある相手からそう言われて浮かれないというのは無理だ。そう無理だ。しかし変にその言葉の意味を問い正すのはいただけない。まあ想定外の答えが無いともいえないので聞けないヘタレってのは横に置いとく事にする。
しかし今の彼女の言葉やその様子からどれだけ思案し答えを出したのかは容易に想像がつく。だから俺も適当な返事は出来ない。ここの答えはきっとそういう類のものだ。
だから俺は黙る、そして考える。
彼女の言葉に釣合うだけの答えを、そして俺自身の決断を出す為に。
きっとそれは今出さなきゃいけない、そんな予感がさっきのフェリスの言葉を聞いてから頭の中を駆け巡る。
俺は特段頭が回る訳じゃない。ましてや彼女の様に要領もいいとは言えない。同じ話を同時に聞かされてもう自分の往く先を決めている彼女と違いまだ迷いがある。
彼女への好意だけではなく俺自身胸が張れる、そんな答えを出さなきゃならない。答え・・・、いや覚悟と言うほうが正しいかも知れない。
そうして決定的な答えを出せずに考えにふけっていると突然部屋の隅に立掛けてていた剣が凄まじいオーラを放つ。それと同時に言い知れぬ不吉な気配が漂い本能が何かしらヤバイ事が起こると警鐘を鳴らす。
そしてそれは予感等ではなく、刹那に現実となった。
村のど真ん中の空に有得ないでかさの魔方陣が展開されていて、そこから黒い翼の「なにか」が降りてくる。その禍々しい気配は部屋の片隅で先程より赤とも黒とも言えないオーラを放つ剣に似ている。
「なに・・・、あれ・・・、。」
フェリスが呆気にとられ呟くが俺はピリピリ感じる予感めいたものに従い兎に角その「なにか」が降りてきた村の真ん中へ行く事にする。
その際フェリスへの返答を一時棚上げにし何があっても被害が広がらないよう村の人を非難させる様に促し部屋の片隅にある剣を片手に飛び出していく。
言い知れぬ焦燥感と共に、早くその「なにか」をなんとかしないと良くない事になる、、俺の予感は兎に角そういっている。
だから俺は急いだ、この出来事がこれからの俺達の運命のホンの序章になるとは知らずに、、、、




