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魔法大陸アースティア  作者: りーち
~交差編~
22/24

21話

今まで不定期更新でしたが落ち着いたら週1位で定期更新に・・・したいwその際は再度告知致しますのでそれまで不定期ではありますが気長にお付き合いくださいませ。



にわかに周りがバタつき始める中、私達はスレイブやエクスマキナのある格納庫へ急ぐ。


先程の謎の男の言葉が脳裏を離れないが今はそれどころではではない。


「ここだ!!」


先を行くアイラさんのその声に立ち止まるとそこには凄まじい倉庫の様な所にスレイブやエクスマキナと呼ばれるものが並んでいた。その光景に呆気にとられる中正面一番奥に白銀のまるで御伽噺に出てくる様な騎士を彷彿とさせるスレイブが立っている。


「行くぞ!!あれが私のオーディンだ!」


まさにその白銀のスレイブこそアイラさんのスレイブだった。


「アイラ様!!火は入っています、後は認証のみです!!」


「了解した、フェリス!!こっちだ」


私はアイラさんに誘導され一緒にオーディンの前に立つ。するとアイラさんは帯刀している剣を抜き天に掲げて唱える。


「我、アイラ・ハートの名の下に我と共にその威光、力を示せ!!」


アイラさんのその言葉と共にオーディンの背後に魔方陣が出現する。


と、同時に掲げた剣に呪文の様な文字が浮かび上がりアイラさんの頭上にもオーディンの背後に浮かぶものと同じ魔方陣が浮かび上がる。


その魔方陣がまるで閉じていた鍵が開く様な現象の後突然オーディンが凄まじい咆哮を上げる。


正に初めて見るその光景に呆気にとられていると更に驚く事が起こる。


「久々だな、我がマスター。さあ行こうか。」


ふえ?


えーっと・・・、


誰の声?


私はその声の主が誰か解らず周りをキョロキョロするも周りの人達は違う違うとジェスチャー込みで否定する。


「何を驚いている?さあ行くぞ!!」


「だって、今誰かの声が・・・」


「ん?何を言っている?今の声はオーディンに決まっているではないか。」



ん・・・・、



てか・・・




スレイブが喋ったああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!





******





「しかし、ホントに何も知らないんだな。」


クスッと笑い凄まじい速度で移動するオーディンの中でアイラさんが言う。


「だって私の村には作業用の古いマキナ位しか無かったですし・・・」


村には農作物や重労働用のマキナが数機あっただけなのだからまさかスレイブに意思がある事も喋り会話する事も、ましてや先程見たまるで大規模術式見たいな光景も初なのだ。未だに理解が追い付かない。


「まあ初めて見るのならば仕方が無い、スレイブというものは魔導機竜というものに精霊や神格を卸しそれと契約を結ぶ事で資格を得るのだ。当然その神格や精霊を宿しているので喋りもするし意思もあるのだ。しかしドラグスレイブは別だ、あれはそもそもなんなのかハッキリ解らん。」


そうアイラさんが教えてくれる。落ち着いたらレオンと一緒に勉強しよう、うん。


「しかし、あれだな、ここまできてなんだが私は君をもっとおとなしい子だと思っていたよ。」


急にそんな感想をアイラさんが述べた。


しかしそれはそうなのかも知れない、当の本人である私でさえ今まで我を通す事など無かったと思う。それが良い事なのかどうかはさておき村を出るまで私は様々な人の力で生きてこれたのだから我を通す等もっての他だったのだ。


でも短期間であれ外の世界に触れると同時に様々な事がまるで村を出るのを待っていたかの様に訪れている今自分でも気が付かないうちに変化が訪れているのかも知れないと振返ると思う。


「正直君の言葉が無ければ今私はこうしてここにいないだろう。だから礼を、主君の命を守ったまま妹の助力に行く機会を与えてくれた君に感謝を。」


そう言いオーディンの中で騎士の最敬礼をアイラさんは私に向ける。


「そんな、私はなにも・・・、ただ私は今まで色んな人の力で生きてこれたんです。だから私も困っている人に手を差し伸べたり自分の出来る事をしただけです。あの時はこうする事が私は正しいと思っただけの我侭です。だからそんな感謝を述べられる事ではないですし、実際アイラさんが一緒にきてくれなければ私には何か出来る程の力も考えも浮かばなかった、だから意地でも一緒にって他力本願ですけど必死だっただけですから。」


私は包み隠さずそのままの気持ちをいう。


「まったく、君って言うやつは・・・」


ふっ、と笑みをこぼしアイラさんは優しい眼差しを向けてくれる。


それを見て私は一先ず良かったと思った。まだ予断許さない状況ではあるが。


「マスター、対象まで後数刻だ。準備はいいか?」


そんな中オーディンの声が響く。


「ああ、では折角機会を得たのだ。存分に見せ付けてやろうではないか、私達の力を。」


「承知。」



その短いやり取りの後、見える先にそれはいたのだった。




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