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第7話 主人公
放課後。
花音はノートを開くなり、勢いよく語り始めた。
「主人公の名前はルシウス!」
「へぇ」
「ある日、古い文献を見つけて、絶級魔法が使えるようになる!」
「お、おう」
悠斗は首を傾げる。
「その文献って何なん?」
「で、超級魔法も使える!」
「強っ!」
悠斗はさらに首を傾げる。
「……そういえばさ」
「ん?」
「タイトル、『なぜか僕には超絶魔法の才能があったようで?』やんな?」
「うん!」
「その超絶魔法は?」
花音は満面の笑みで答えた。
「まだ考えてない!」
「えぇ!?」
悠斗は思わず立ち上がる。
「タイトルやぞ!?」
「そこお願い」
「またかい!」
花音は悪びれる様子もなく親指を立てる。
「悠斗くんなら考えられるって!」
――この瞬間。
悠斗の作画担当は、静かに終わった。




