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第51話 文化祭当日
文化祭当日。
朝から校内は大勢の生徒で賑わっていた。
漫画研究部の部室でも、展示の準備が着々と進んでいる。
「この原稿、こっちに並べるね」
花音は完成した漫画を一枚ずつ丁寧に展示していく。
悠斗もパネルを固定しながら頷いた。
「順番、それで合っとる」
二人で何度も確認し、最後の一枚を飾り終える。
ようやく展示が完成した。
花音は落ち着きなく部室を歩き回る。
「どうしよう……」
「誰か読んでくれるかな」
「面白いって言ってもらえるかな」
ソワソワと何度も入口を見つめる。
その横で、悠斗は机に突っ伏していた。
「……眠い」
目の下には大きな隈。
ここ数日の徹夜が、そのまま顔に出ている。
花音が心配そうに覗き込む。
「大丈夫?」
悠斗は力なく親指を立てた。
「生きとる……たぶん」
花音は思わず吹き出す。
「お疲れさま」
悠斗は小さく笑った。
「設定会議より、締切の方が怖かったわ……」
その時。
部室の扉が静かに開いた。
部長が展示された漫画へ視線を向ける。
「……完成したか」
二人は思わず姿勢を正した。




