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漫画研究部ですが、設定会議だけで文化祭を迎えそうです!?  作者: Atelier Lotus


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第50話 文化祭前日

 放課後。


 部室。


 文化祭前日。


 悠斗は最後のセリフを書き終えると、ゆっくりペンを置いた。


「……終わった」


 花音が完成した原稿を抱きしめる。


「できた!」


 二人は完成した漫画を見つめる。


 何度も描き直した原稿。


 締切前の徹夜。


 ようやく形になった一冊だった。


 悠斗は深く息を吐く。


「……間に合った」


 その瞬間。


 花音がぱっと顔を上げた。


「次回作考えた!」


 悠斗は嫌な予感しかしなかった。


「今度は大魔法使い!」


「世界最強だけど、能力を隠して学園に通うの!」


 悠斗は勢いよく立ち上がる。


「やめろ!!」


 花音はきょとんと首をかしげる。


「え、面白そうじゃない?」


 悠斗は頭を抱えた。


「また設定から考える気やろ!」


 花音は満面の笑みで親指を立てる。


「もちろん!」


 悠斗は完成した原稿を鞄へしまいながら、大きくため息をついた。


「……頼むから」


「文化祭終わってからにしてくれ!」


 花音は元気よく笑った。


「はーい!」


 こうして二人は、数え切れない設定会議と修羅場を乗り越え、ようやく完成した漫画を手に、文化祭当日を迎えるのだった。

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