5/57
第4話 プロット担当
文化祭で漫画を描くことが決まり、二人は部室の机を向かい合わせにした。
悠斗がスケッチブックを取り出そうとすると、花音が勢いよく立ち上がる。
「プロットは任せて!」
自信満々に胸を張る花音。
「もうね、漫画もラノベもWeb小説も読み尽くしとるから」
「流行りは全部分かっとる!」
その自信満々な様子に、悠斗は思わず笑った。
「そりゃ頼もしいな」
花音がプロットを担当するなら、自分は作画に集中すればいい。
構図を考え、キャラクターを描き、原稿を仕上げる。
それが自分の役目だと思っていた。
「じゃあワイは作画やな」
「うん、よろしく!」
二人は固く握手を交わす。
この時の悠斗は、まだ知らない。
この握手が、「設定担当」への就任式だったことを。




