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漫画研究部ですが、設定会議だけで文化祭を迎えそうです!?  作者: Atelier Lotus


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第45話 新魔法

 放課後。


 部室。


 悠斗は幼なじみの登場シーンを書き直し、ようやく一息ついた。


「……よし」


「これで続きを描ける」


 ペンを握り直した、その時だった。


 花音がぱっと手を挙げる。


「思いついた!」


 悠斗は嫌な予感しかしなかった。


「……何や」


「新しい魔法追加しよう!」


「主人公しか使えない魔法!」


 悠斗は固まる。


「はぁ!?」


 花音はノートへ身を乗り出した。


「等級魔法に属さない魔法!」


「精霊魔法とかどう?」


「精霊と契約した人だけ使える特別な魔法!」


 悠斗は頭を抱えた。


「いやいやいや!」


「今さら新しい系統増やすんか!」


 花音は首をかしげる。


「だめ?」


 悠斗はノートを開き、ページをめくる。


「今まで魔法体系は」


「初級」


「中級」


「上級」


「絶級」


「超絶」


「超級」


「神級」


「この七段階で説明してきたやろ!」


「ここへ急に精霊魔法なんか入れたら世界観がおかしくなる!」


 花音は少し考え込む。


「じゃあ……」


「等級魔法とは別系統ってことにすれば?」


 悠斗は勢いよく立ち上がった。


「設定を増やして解決するな!」


 花音は小さく笑う。


「いい設定だと思ったんだけどなぁ」


 悠斗は深いため息をつく。


「……整合性取るの、全部ワイなんやぞ」


 今日もまた、漫画のページは一枚も増えなかった。

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