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漫画研究部ですが、設定会議だけで文化祭を迎えそうです!?  作者: Atelier Lotus


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第38話 覚醒

 放課後。


 悠斗は静かにノートを開いた。


「主人公が負けた」


「ほな、ここから覚醒や」


 花音は身を乗り出す。


「きた!」


 悠斗はペンを走らせた。


 暴れ天使は静かに右手を掲げる。


「終わりだ」


 眩い魔法陣が空一面へ広がる。


「神級魔法――」


 世界を白く染める一撃。


 ルシウスは避けることもできず、その光を真正面から受けた。


 大地へ倒れる。


 身体は動かない。


 意識も薄れていく。


 花音は固唾を呑んだ。


「死んじゃう……」


 悠斗は静かに続ける。


 暗闇。


 その中で、一人の男が立っていた。


 柔らかな光を纏う存在。


 神。


「ようやく思い出したか」


 その声を聞いた瞬間。


 忘れていた記憶が一気に溢れ出す。


 天界。


 白い翼。


 仲間たち。


 そして――


『人間たちを守ってほしい』


 神との約束。


『あの天使を止められるのは、お前だけだ』


 託された使命。


 すべてを思い出した。


 ルシウスは静かに目を開く。


「そうか……」


「俺は、人間として生まれ変わった天使だったのか」


 身体中に神々しい魔力が満ちていく。


 白銀の光が天へと昇る。


 掠れて読めなかった最後の魔法。


 今、その名が脳裏へ刻まれる。


「神級魔法――」


 花音は勢いよく立ち上がった。


「覚醒!」


 悠斗は笑って頷く。


「これまで散りばめた伏線、全部回収や」


 花音はガッツポーズを決めた。


「最高!」


 静かに立ち上がるルシウスの瞳には、もう迷いはなかった。

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