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漫画研究部ですが、設定会議だけで文化祭を迎えそうです!?  作者: Atelier Lotus


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第35話 副団長

 放課後。


 悠斗はノートを開いた。


「主人公も成長してきたし、そろそろ上の人間を出すか」


 花音は元気よく手を挙げる。


「強い人!」


「せやな」


 悠斗は書き始める。


 王都近郊。


 突如として上級魔物が現れる。


 逃げ惑う人々。


 ルシウスは前へ出た。


「試すしかない……!」


 王城魔法図書館で見つけた、失われた魔法。


 絶級。


 超絶。


 超級。


 初めて使うはずなのに、不思議と迷いはなかった。


 身体が、魔法を覚えていた。


 超絶魔法が放たれる。


 轟音。


 一撃で上級魔物は消し飛んだ。


 その様子を、一人の男が静かに見つめていた。


「……見事だ」


 王国魔導士団。


 団長。


 そして、現代最強と称される筆頭魔導士。


 ルシウスは驚いて振り返る。


「あなたは……」


 団長は真っ直ぐルシウスを見据えた。


「君は何者だ?」


「今の魔法は、とうの昔に失われたはずだ」


 花音は目を輝かせる。


「かっこいい!」


 悠斗は続きを書く。


 ルシウスは首を横に振る。


「王城魔法図書館で知りました」


「ですが、なぜ使えたのかは……私にも分かりません」


 団長は静かに目を閉じる。


「そうか……」


 しばらく考え込んだあと、深く頭を下げた。


「頼みがある」


 ルシウスは目を丸くする。


「はい?」


「私と共に王国を守ってほしい」


「君には、魔導士団副団長になってもらいたい」


 花音は勢いよく立ち上がった。


「出世!」


 悠斗は笑う。


「実力を認められた結果や」


「しかも本人も、自分の力の正体をまだ知らん」


 花音は満足そうに頷く。


「謎も残ってる!」


 悠斗はノートを閉じた。


「これで王国側の中心人物として物語に関われる」


「天使襲来の時も、自然に最前線へ立てるな」


 花音は笑顔で親指を立てた。


「いい感じ!」

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